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【D.L本人の全曲解説付きインタヴュー追加】タワレコ限定! D.Lによるジャズ・ファンク・ミックスCD

カテゴリ : タワー限定 | タグ : ソウル/R&B ソウル復刻&発掘

掲載: 2014年12月01日 15:33

更新: 2014年12月02日 12:30

2015年に創立40周年を迎えるP-VINE RECORDSとTOWER RECORDSがコラボレートしたスペシャル・リリース!初回完全限定生産!

D.L

もはや伝説のBuddha Brandとしての活動を筆頭に、MC、プロデューサー、DJとして日本のヒップホップ史上に数々のクラシックを生み出し、シーンに、そして多くのヘッズに絶大な影響を与え続けてきている男、D.L。『Ghetto Funk』『Texas Death Rock』に続く新たなミックスCDシリーズ企画がついに始動!ジャズ・ファンクに焦点をあてた、その名も『FREEDOM JAZZ FUNK』!第1弾となる〈Everything I Dig Gonna Be Funky〉がタワーレコード限定発売!第1弾のサブ・タイトル〈Everything I Dig Gonna Be Funky(俺のディグったもの全てがファンキーになる)〉からして、ジャズ・ファンク好きにはピンとくるものだろう。『FREEDOM JAZZ FUNK』の名の下、70 分を越えるミックスでじっくり聴かせるグルーヴの嵐!抜群のテクニックでアツい演奏を聴かせるジャズ・ファンクの名曲から、ヒップホップ・ヘッズをうならせるあの曲のサンプリング・ソース、ハワイからブラジルまでのトロピカル・グルーヴァーや、ヨーロッパ産の激レア・ドープ盤の収録曲まで、D.Lの自由な観点で厳選されたジャズ・ファンクがここに!新シリーズ第1弾ということで、D.L の気合いが溢れる全20曲は<Return Of Jazz Funk><Groove-Diggers>などのシリーズでP-VINEが再発を手がけてきた楽曲をD.L があらためてじっくり掘り起こしたもの。まさに「D.L がディグったもの全てがファンキーになる」のサブ・タイトルに偽りはなく、はじめから終わりまで一貫してファンキーな仕上がりになったジャズ・ファンクのミックスCD の決定盤!

〈収録曲〉

01. LES DEMERLE / A Day In The Life
02. PLACEBO / Balek
03. LES DEMERLE / Moondial
04. PLACEBO / Humpty Dumpty
05. PAUL HUMPHREY / Do The Buzzard
06. LEMURIA / Hunk Of Heaven
07. BILLY WOOTEN / Chicango (Chicago Land)
08. WENDELL HARRISON / Farewell To The Welfare
09. MANFREDO FEST / Arigo
10. LES DEMERLE / Underground
11. PLACEBO / Bolkwush
12. JAZZBERRY PATCH / Jazzberry Patch
13. SOUNDS OF THE CITY EXPERIENCE / Getting Down
14. MANFREDO FEST / Jungle Kitten
15. IVAN BOOGALOO JOE JONES / Confusion
16. LES DEMERLE / Aquarius
17. HOT CHOCOLATE / What You Want To Do
18. THE WOODEN GLASS featuring BILLY WOOTEN /Monkey Hips & Rice
19. BOBBY COLE / A Perfect Day
20. ROY PORTER SOUND MACHINE /Out On The Town Tonight

【D.L バイオグラフィ-】
Illmatic Buddha M.C's~Buddha Brand としてNY からの凱旋帰国後、日本のヒップホップ・シーンに旋風を巻き起こす。当時はDev Large 名義でMC、プロデューサー、DJ、執筆業など多岐にわたる分野で活躍し、日本語ヒップホップ界に数々の金字塔を打ち立ててきた。レコード・ディガーとしても定評があり、ヒップホップはもちろん、Soul、Funk、Jazz、Rock、さらには日本の歌謡曲にまで日々貪欲にレコード探求を続けている

 


 

『D.L Presents FREEDOM JAZZ FUNK "Everything I Dig Gonna Be Funky"』 スペシャル・インタヴュー

P-VINE:今までにリリースされたミックス、〈Ghetto Funk〉シリーズではソウル、ファンク、〈Texas Death Rock〉ではロックよりの選曲でした。今回の『D.L Presents FREEDOM JAZZ FUNK "Everything I Dig Gonna Be Funky"』でジャズ・ファンクをテーマにした理由は何でしょうか?

D.L:P-VINEからオフィシャルのミックスをリリースする話をもらって、カタログを聴き直してみたら〈Ghetto Funk〉な感じと違ってジャズ・ファンクだなって思ったんだ。ジャズ・ファンクって言葉を活かすような選曲になるんだろうなって。聴きこんで、選曲を練っているうちに〈FREEDOM JAZZ FUNK〉って言葉が浮かんできたんです。

P-VINE:ただのジャズ・ファンクではなく〈FREEDOM JAZZ FUNK〉というテーマに込められたものはなんでしょうか?

D.L:聴けばジャズ・ファンクなんだけど、収録されているレコードとしてはジャズだったり、ブラジルだったり、ジャズ・ロックにカテゴライズされるものだったり、いろんなものが見えてきたんです。それらをひとまとめにしている時に、ファラオ・サンダースの“You’ve Gotta Have Freedom”が頭のなかに鳴ってて、この曲もいずれはミックスに使いたいんだけど、〈Freedom〉って言葉から〈Freedom Jazz〉って連想されて、今回はこの言葉で行けるんじゃないかって閃いたんだ。自由の幅が広がることができるかなって。

P-VINE:確かに今作は幅広い音楽ジャンルの中から選ばれていますよね。直球なジャズ・ファンクはもちろん、ヨーロッパ産のジャズ・ロックにカテゴライズされるようなものから、スピリチュアル・ジャズとよばれる作品、ブラジルものまで、まさに〈FREEDOM JAZZ FUNK〉って言葉にピッタリですね。リスナーには馴染みのないものが多いかもしれないので1曲ずつ解説してもらえますか。

D.L:了解! わかりました。

 

[1. LES DEMERLE / A Day In The Life]
D.L:1曲目はプラシーボにしようか、レス・デマールにしようか悩みました。やっぱり1曲目はこれかなって感じになって“A Day In The Life”を選びました。10年以上前にゲットして長年聴いてきたアルバムに収録されていて何度も何度も聴いてきたんだけど、今回の制作の中ではじめて作家のクレジットを確認したら、ビートルズのカバーだったんで驚きました! O.Cの“Times Up”のネタってことは知っている人も多いと思うんだけど、きっとこのミックスでクレジット見て驚いた人も多いと思います。あの有名なベースラインからはビートルズの4人の顔は浮かんでこなかったな~(笑)。発売したらきっと試聴機に入れてもらえると思ってたからミックスの頭の3~4曲は絶対にハズさない曲を入れようと思ってました。もちろん後半も金太郎飴のようにどこ切ってもD.L印が見えてくるようなジャズ・ファンクな感じにはしたんだけど、最初のこの曲でお客さんの耳をガッチリ掴んで離さないようにしたかったんです。今後にリリースするミックスも同じようにはしたいんですが、久々に出すミックスだったので、特にその辺は意識しました。

 

[02. PLACEBO / Balek]
D.L:某グループがネタに使ってて、昔から知る人ぞ知る曲だと思うんだけど、当時はプラシーボなんてアーティスト知りませんでした。そういえばだいぶ昔にも『Ball Of Eyes』のジャケの話をしたことあったよね。

P-VINE:そういえばしましたね(笑)。あれからだいぶ時間経っちゃたんですけど2011年にようやく3作まとめてリイシューできたんです。

D.L:以前にも再発のアナログ出てたけど、音質がいまいちだったんで待望の再発だったよ。オリジナル盤はレア盤すぎてなかなか手が出せないからね~。この“Balek”も聴いてくれたお客さんの耳を掴める曲だし、どこかで聴いたことあるなってきっと思うだろうね。この曲をネタに使った某グループのアルバムの中でも一番好きな曲だったからDJの時にもよくかけてたんだ。だからこの曲が使えたのはすごく嬉しくて、2曲目としてもバッチリなんじゃないかなと思いました。

 

[03. LES DEMERLE / Moondial]
D.L:これも長年持っていたアルバムなんだけど、実はいつも飛ばしちゃってた曲でした。選曲にあたってちゃんとアルバム通して聴き返していたら“A Day In The Life”に次いで頭に残ったんです。他にもいい曲が多いから全部で4曲も入ました。ドラマーというよりもアーティストとしてすごく好きな人ですね。一回くらいはライブ見てみたいですね。日本来ないかな?

P-VINE:今でも現役のようですが、ビッグバンドのオーケストラを率いて活動しているみたいですね。当時のような音楽はやってないようです。

D.L:当時のギラギラしてた頃の音楽だったら聴きたかったな~。年取るとストレートなジャズに戻るミュージシャンも多いからね。

 

[04. PLACEBO / Humpty Dumpty]
D.L:またこれもプラシーボだね。聴けばすぐに分かるようなグループが使ってるんだけど、本当にかっこ良くて何度も聴き返した曲だね。これは絶対に入れなきゃ話にならないなって思ったんだ。このミックスCDには他のテーマもあって、いろんなグループのいろんな曲を入れてP-VINEにはグレートなカタログがあるってことを紹介したかったんだけど、特にプラシーボとレス・デマールっていうアーティストの曲を若いみんなに教えてあげたかったんだ。知ってた人もいると思うだけど、このミックスではじめて知る人も多いと思うんで。あの曲のアレだってね。

P-VINE:あっちの曲を先に聴いていたヘッズはビックリするでしょうね。でもアタマの4曲は随分と濃い選曲になりましたね。

D.L:有名なアーティストが大きなレーベルから出した名曲だけではなくて、むしろP-VINEは、かなりマイナーなレーベルから出されていた音楽を独自に選択し、この40年で日本にこまかく紹介してくれていた。そういうことをこのミックスを通して紹介したかったんです。

 

[05. PAUL HUMPHREY / Do The Buzzard]
D.L:このトラックリストの中ではメジャーな部類に入るミュージシャンかもしれないな。いろんなレーベルでいろんなミュージシャンと活動していたからね。当初に選曲してて結局許諾が降りなかったレーベルもあって、その辺の曲が収録できたらもっと有名なミュージシャンの曲も収録されたミックスになったかもしれないんだけどね。ポール・ハンフリーに関しても何枚かレコードは持っていたんだけど、この曲が入っていたのはそこまでよく聴く盤じゃなかったんです。選曲であらためて聴き直してピンときた感じです。ドラマーなんだけどドラムが前に出てきすぎないところが好きなんだ。ドラム以外の楽器がたっている曲が多い気がしました。

 

[06. LEMURIA / Hunk Of Heaven]
D.L
:純粋に曲が素晴らしすぎて、ジャズ・ファンクってテーマからすると違うのかもしれないけど、他の曲と並べてみたらいけちゃったんです。歌もとにかく素晴らしいんです。

P-VINE:レムリアはハワイのバンドですね。中心人物のカーク・トンプソンは有名なハワイアンバンドのカラパナのメンバーでもあったんですよ。こういった曲が入っているも〈FREEDOM JAZZ FUNK〉ならではですね。

D.L:俺も後からそのことは知ったんだけど、このアルバムは昔にRyuhei The Manの店、Universoundsで買った思い出があるね。ハワイのバンドとは知らず音が良くて買った記憶があるよ。P-VINEはリイシューだけでなくて、新譜でもおもしろいもの出すよね。去年教えてもらったザ・スパンデッツのアルバムにもこの曲のカバーが入っててあれも良かったね~。今では中古のドーナッツ盤がすごい値段になっちゃってるけど(笑)。あのタイミングでカバーの方を聴いてバッチリだなって思ったよ。もしかするとザ・スパンデッツの方でこの曲を知った人もいるかもね。これがオリジナルだってことも教えたかったんです。

 

[07. BILLY WOOTEN / Chicango (Chicago Land)]
D.L:ビリー・ウッテンはもちろんこの曲も好きなんだけど、本当は“In The Rain”を入れたい気持ちもあったんです。選曲してみてちょっと違うなって思って、泣く泣く外しました。P-VINEとミックス作れるって話になって、一番最初に“In The Rain”使えるって思っていました。ラストにピッタリだなって。でもこの曲もクラシックな感じのメロディーで大好きなんです。飛び跳ねたい気持ちにもなるんだけど、ヴィブラフォンのマジックとでも言うのかな、落ち着かせるようななにかがあるんです。これは外せない1曲ですね。

 

[08. WENDELL HARRISON / Farewell To The Welfare]
P-VINE:このアーティストも一般的にはスピリチュアル・ジャズとよばれるジャンルに属するミュージシャンで、ジャズ・ファンクという言葉からすると意外な選曲ですよね。

D.L:世の中の認識で言うとスピリチュアル・ジャズにあたる音楽だろうけど、さっきのレムリアと同じくバックグラウンドを知らずに音だけ聞くならジャズ・ファンクにしか聴こえないんです。何度聴いてもこれはジャズ・ファンクだな。この曲をリリースしたオリジナルのレーベルのTribeの他の曲はスピリチュアル・ジャズが多いかもしれないけど、その中にもヒップホップのネタに使われるような曲もあるし、DJ、プロデューサーの観点で聴き起こしていくとこういう曲も入っています。逆にこの曲を気に入ってスピリチュアル・ジャズの入口になったらおもしろいと思うし、今後はスピリチュアル・ジャズから選んだミックスもいいかもしれませんね。

 

[09. MANFREDO FEST / Arigo]
D.L
:これも意外かもしれないけど、ブラジリアン・フュージョンとして有名なアーティストです。これは確かにブラジリアンってのはわかってたんだけど、自分の中ではブラジルのセクションではなくて、心地いいインストとして聴いていました。自分の家ではロイ・エアーズ、ウェザー・リポートとかカル・ジェイダーとかと並んでレコードをファイルしてました。気持ちよく聴けるジャズですね。ブラジルとは意識してなかった。今作の選曲を考えた時に、色で言うと黒っぽい曲が全体的になりそうだったから、他の色を放つ曲も数曲ははさみたいって思ってたんです。違和感なくうまく入りました。14曲目も同じアーティストのマンフレッド・フェストなんだけど山と山の合間に入る感じにしてみました。出来過ぎてるくらいうまくハマったね。

 

[10. LES DEMERLE / Underground]
D.L:これは思い出せないんだけどヒップホップのなんかの曲に似てて、かっこいいってずっと思ってたんだ。グランド・プーバだったか思い出せないんだけど、もしかしたら誰かネタで使ってたのかも……ど頭からストレートにかっこ良くて、背筋がピンと伸びる感じ。こういう曲もジャズ・ファンクにはあるんだなって、こういう曲も〈FREEDOM JAZZ FUNK〉の振れ幅を広げる意味でも入れてみたかった。こういうのもあるんだって。聴いてる人もこういうジャズ・ファンクもあるんだって思ってもらえたらと考えました。本当にレス・デマールはかっこいいね。昔から常に高いレコードで、価値あるものだって思ってました。

 

[11. PLACEBO / Bolkwush]
D.L
:他のプラシーボの曲ともまた違った感じの曲。今回は1stの『Ball Of Eyes』と2nd『1973』からしか選んでなくて3rdの『Placebo』からの曲はなかったな。3rdはジャケットのロゴが気になって、10年以上前に買ったことがあったんだけど、当時は他の2枚を知らなかったので、後から他の2枚を聴いて、かっこ良すぎてまったく別のバンドと思ったくらいでした。どっちかというとジャズ・ロックのイメージのアーティストかもしれないけど、彼らはベルギーのグループで、プラシーボを知る前にプロデューサーのマーク・ムーランのアルバムをゲットしてたんだ。なんて危ない音を作るミュージシャンなんだって。アメリカにいた頃からすでに高いレコードでそこそこの値段で買ったね。高いお金で買ったからにはネタにしようと思ってたんだけど結局実現はしなかったな。マーク・ムーランのことを調べていくうちにプラシーボに辿り着きました。本当にすごい人だったんだと。マーク・ムーランそしてプラシーボも最高で、彼らを紹介したかったって気持ちが強いです。これもジャズ・ファンクとして受け取れるものなんだって。

 

[12. JAZZBERRY PATCH / Jazzberry Patch]
D.L:これも昔にRyuhei The Manの店で、マイナーだけどドラムブレイクがすごいってことで教えてもらいました。Universoundsはいいレコード仕入れてるよな。聴いたらものすごくよくてすぐに気に入りました。本当にマイナーなバンドだけどよく再発できたなと。特にこの曲は速めの曲でまさにエクスプレス的な感じなんだ……わかるかな(笑)。

P-VINE:ヘッズはピンとくるはずですよね(笑)。

D.L:なかなかない速さの高速のブレイクはきっとやられると思うよ。ただDJ用としては長い曲なんで切るところが難しいんです。一番聴かせたいブレイクが後半だから困っちゃうんだよね(笑)。

 

[13. SOUNDS OF THE CITY EXPERIENCE / Getting Down]
D.L
:ジャクソン・シスターズで有名なレーベルのTiger Lillyからリリースされた作品で一番高い盤なのかな?すごい値段でレコ屋の壁に飾られていたのをよく見ました。この曲だけ聴けばジャズ・ファンクのバンドと思えるけど、他の曲は全然違うんです。この曲だけこんな感じ。なんでこんなかっこいいインストがあのアルバムにこの1曲だけ入っているか謎です。この曲だけ特別。ぜったいに使いたかった曲。強力な曲なんです。もしかするとファンク好きは聴かないアルバムかもしれない。バンドの名前だけ聴いて気になる人もいるかもしれないけど、他の曲聴くとアレってなっちゃうかも。でも隅々まで聴くとこんなかっこいい曲もあるんだと。

 

[14. MANFREDO FEST / Jungle Kitten]
D.L:さっきも同じようなこと言っちゃったんだけど、このミックスの中に色を入れたかったんです。どす黒さ、真っ黒いだけのミックスにはしたくなくて、その曲が入るだけでフワッと空気が変わるような感じの曲を数曲混ぜたかったんです。まさにピッタリとフィットする曲でミックスした感じも気持よくいけました。“Getting Down”のあとにこの“Jungle Kitten”を入れるのはちょっと不安もあったんだけど、結果的にはハマリました。

 

[15. IVAN BOOGALOO JOE JONES / Confusion]
D.L:これこそまさに今回のテーマであるジャズ・ファンクの真髄かもしれないですね。どストレートなジャズ・ファンク。止まることを知らない、速いピッチでいろんな弾き方でずっと上げていくような曲。アイヴァン・ブーガルー・ジョー・ジョーンズはPrestigeとか他のレーベルからのアルバムは何枚か持ってるけど、これはドマイナーな1枚。さっきのポール・ハンフリーと同じく大きなところで活躍していたミュージシャンです。なんでこんなにすごいアルバムがマイナーなレーベルから出たのか不思議だね。もの凄い演奏。あまりにも勢いが良すぎて、他の曲とは合わないかとも思ったけどこの並びも収まったね、本当にすごく直球なジャズ・ファンク。個人的な趣味で言うとプラシーボとかレス・デマールとかが好きなんだけど、〈FREEDOM JAZZ FUNK〉の振れ幅を考えた時には絶対に外せない1曲です。

 

[16. LES DEMERLE / Aquarius]
D.L:この曲もドラムがすごすぎるんだ。この曲の“Aquarius”もロックでもジャズでもいろんなミュージシャンがカバーしてきたものを聴いてきたんですが、これが一番キました。曲の構成もすごいし、レス・デマールは天才だと思う。1枚のミックスに4曲も入れちゃったからね。

 

[17. HOT CHOCOLATE / What You Want To Do]
D.L:このバンドもどっちかっていうと、ソウル、ファンクで有名な盤だよね。オリジナル盤がすごく高くていつも買うのを躊躇してたな(笑)。昔、高円寺にあったFranklinってレコ屋でとうとう再発を手にした思い出があります。他のヴォーカル曲もいいんだけど、アルバム全体を通して聞いてこのインスト曲が一番ピンと来ました。選曲の段階で、先に選んだ曲と比べると入れなくてもいいのかと悩んだんだけど、ミックスの後半に入れたら間違いなかった曲です。これも意外なジャズ・ファンク曲。

 

[18. THE WOODEN GLASS featuring BILLY WOOTEN / Monkey Hips & Rice]
D.L:これはもちろんアルバムも大好きなんだけど、当時にドーナッツ盤も出てて、誰かがDJでかけててずっと昔から好きでした。“In The Rain”、“Chicango (Chicago Land)”に続いてビリー・ウッテンの好きな曲です。

P-VINE:話はそれるんですけど、ビリー・ウッテン本人が見つけてきたすごい映像があるんですよ。日本のエレクトーンの大会で子供がこの曲をカバーしてるんです。しかも金賞を取ったようなんですよ。

D.L:(映像を見て)この子はヤバいね~。見入っちゃいました。きっといい趣味の親がこの曲を教えたんだろうね。いつかビリー・ウッテンがまた来日することがあれば、2人を引きあわせてあげたいですね。

 

[19. BOBBY COLE / A Perfect Day]
D.L:これも自分でも意外な選曲でした。でも他の20曲にも劣らない素晴らしいオトナなジャズ。もちろんジャズ・ファンクじゃなくて、ヴォーカル・ジャズなんだけど終わりの方の入れてみたかった。雰囲気は違うんだけどいけるなって思って入れてみました。あのアルバムは他にも好きな曲がたくさん入っているんです。ジャズとかファンクとかジャズ・ファンクとかを好きな人が普段耳にしないような音。そういうリスナーの耳が広がるような、こういう世界の曲もいいんだなって若い子が思ってくれたら嬉しい。自分の家でも20枚くらいしか持っていないようなヴォーカル・ジャズのなかでも強力にプッシュできる曲。他の曲でも言えることなんだけど、この曲がいいなって思ったらぜひその曲が収録されたアルバムも聴いてみてほしい。先に進んでいろいろ興味を持ってもらいたくて作ったミックスでもあるんで……。

 

[20. ROY PORTER SOUND MACHINE / Out On The Town Tonight]
D.L:(あらためて曲を聴きながら)これもかっこいいよね~。ちょっと言いづらいんだけど最初の予定では他の曲で終わらせるつもりだったんですが、結局渋く終わってく感じにしてみたくてこれを選んでみました。哀愁感のある曲です。ロイ・ポーターだと“Panama”とか“Jessica”が有名でクラブとか他の人のミックスでも聴いたことがあると思う…。しかしこの曲はアルバムで聴いてないと知らないかもしれない。ボビー・コールがオトナのジャズで、それに続くこの暖かい、気持ちのよい哀愁感のある曲で渋く終わらせてみたかった。さらにはここから第二弾、第三弾、第四弾って感じで〈FREEDOM JAZZ FUNK〉シリーズを続けていければと思うし、この曲で続編を匂わせてみたかった。フリーダムな感じで曲を選んでみて、ヒップホップから入ってきたリスナーも、レア・グルーヴが好きでこれを聴いてくれたリスナーにも、このミックスが新しい扉を開く感じになってくれたら嬉しいと思います。

 


★〈FREEDOM JAZZ FUNK〉シリーズの最新盤、発売決定!

現在、D.Lが指を黒くして盤を掘り起こし選曲、構成をしているところだが、今作はエレピのメロディーが光るスペーシーで早めな楽曲が多めになりそうとのこと。乞うご期待!