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西本智実指揮 組曲《宿命》~映画「砂の器」公開40周年記念

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年06月30日 17:00

(C)新井秀幸

日本映画史上の最高傑作のひとつと評される映画「砂の器」。ビルボードジャパンは、映画公開40周年を迎える2014年、この「砂の器」のテーマ曲である菅野光亮作曲「ピアノと管弦楽のための組曲『宿命』」の演奏会を開催。2014年3月30日の東京公演(指揮:西本智実、ピアノ:外山啓介、管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団)をCD化します。
悲劇的な音楽である菅野光亮作曲によるピアノ協奏曲『宿命』は、作中において主人公の作曲家兼ピアニストがオーケストラをともに披露する作品として知られています。そして『宿命』は、主人公の半生を回想するシーンで映像とともにピアノ協奏曲として演奏され、親子の悲劇的宿命を描きながらも美しい旋律が、映画音楽の枠を超えた日本の戦後音楽史に輝く傑作として国際的な評価を獲得しています。
演奏者のコメント
「砂の器」の映画のビデオを初めて観たのは、私がまだ中学生の頃だった。あまりにも悲しい宿命に大きな衝撃を覚え、思わず、すぐに原作を買い求めた。美しい日本の情景の中で繰り広げられる回想シーン_。この組曲『宿命』の音楽があったからこそ、私はこの作品を今も傍らに置いている。(指揮 西本智実)
「宿命」、その言葉の持つ意味の深さ…。それを音で伝えることができたら幸いです。このような素晴らしい映画の音楽を演奏させていただくことを、心から光栄に思います。(ピアノ 外山啓介)
心の芯を揺らす響き~音楽評論家 柴田克彦
音楽はときに台詞以上に感情を語る。不朽の名画「砂の器」のテーマ曲「ピアノと管弦楽のための組曲『宿命』」は、まさにそうした作品だ。加藤剛扮する天才音楽家・和賀英良が、自身のピアノと共に「宿命」を指揮するラストシーン。音楽に彼の半生と悲哀の心象が重なり、台詞を超えた言葉を放つ。曲自体は、すこぶる美しい。だがそれゆえに、悲劇的な宿命が我々の心を熱くする。
 菅野光亮作の「宿命」が、約40年ぶりに全曲再演される。映画の根底にある社会的差別が、現代社会でいっそう問題視されているだけに、その意義は大きい。
 「宿命」の音楽は、ロマンティックな旋律が滔々と流れ、劇的な展開を遂げる。それは華麗かつ繊細なピアノと相まって、ラフマニノフを彷彿させる。21世紀の今、かような直に胸を打つ音楽は貴重だ。さらに本作を監修した芥川也寸志作品の演奏も、公演の音楽的意義を深める。
 西本智実のドラマティックな指揮は、むろん本作に相応しく、彼女の作品への共感と社会問題への取り組みも熱演を後押しする。外山啓介の色彩感豊かなピアノへの期待も大きい。しかも彼の活躍ぶりと風貌には、映画の加藤剛のイメージが重なる。オーケストラは、充実顕著な東京は、日本フィルハーモニー交響楽団、そして大阪は、日本センチュリー交響楽団。この日本屈指の顔ぶれがおくるライヴは、美しく感動的な音楽がもたらす喜びと哀しみを、心の芯から体感させてくれる。
【収録曲目】
1.菅野光亮:ピアノと管弦楽のための組曲「宿命」(38’03”)
2.芥川也寸志:弦楽のための三楽章(14’35”)
【演奏】
西本智実指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
1.外山啓介(ピアノ)
【録音】
2014年3月30日、東京芸術劇場コンサートホール