ブルガリアの名指揮者タバコフのショスタコーヴィチ交響曲全集第2弾は交響曲第8番!
タバコフ指揮のブルガリア国立放送響による『ショスタコーヴィチ:交響曲全集』の第2弾。第1弾の交響曲第4番(GD380)はレコード芸術2014年6月号で準特選盤となるなど、好評をもって迎えられました。待望の第2弾は交響曲第8番です。
ブルガリア国立音楽院でコントラバスと指揮を学んだエミール・タバコフ(1947年生まれ)は、作曲家としても活動し、様々な方面で活躍しています。彼の名が、日本のリスナーも含めて広く知れ渡ったのは、90年前後に録音したソフィア・フィルとのマーラーの交響曲全集でした。アンサンブル的には決してヴィルトゥオーゾとはいえなかったオーケストラを率いて、非凡なマーラーを聴かせ、カルトな人気を得ました。2008年からブルガリア放送響のシェフに招かれて、オーケストラ・ビルダーとしての手腕を発揮し、同響の演奏レベルをメキメキと上げてきました。
タバコフの指揮は、オーケストラの機能をいかに発揮するかに主眼が置かれ、作曲家らしい音楽の流れを重視した自然体の解釈に好感が持てます。例えば、楽句のセクションごとの区分が明確で、どのフレーズもクリアに聴き分けられて、見通しが良い。そして長大な両端楽章とスケルツォ的な第2、第3楽章、そして陰鬱な第4楽章の対比も鮮やかで、それぞれの音楽の性格が適切に描かれています。両端楽章中間部の強奏部は、ただ音が大きく力技で押し切るのではなく、厳しさの点に於いて、どことなくムラヴィンスキーを彷彿とさせる部分もある、というのは言い過ぎでしょうか。
加えて、本盤は録音の良さも特筆に値するでしょう。このシリーズが完成すればマーラーに代わるタバコフの代表盤となるでしょう。
「ショスタコーヴィチ:交響曲全集Vol.2」(GD381)
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65
(演奏タイミング:28:41/6:32/6:21/11:38/13:33)
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
録音:2013年1月ブルガリア国立放送スタジオ1,ソフィア(セッション録音)
66:47、STEREO
好評発売中! レコード芸術6月号準特選!タバコフのショスタコーヴィチ:交響曲全集第1弾
「ショスタコーヴィチ:交響曲全集Vol.1」(GD380)
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調Op.43
(演奏タイミング:27:07/9:13/26:23)
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
録音:2013年4月,62:42、STEREO
タバコフは余計な思い入れを排し終始速目のテンポでストレートに音楽を構築していくが、その緊張感が凄い。オーケストラの技術とアンサンブルも見事で、ブルガリア国立放響の上手さに驚くに違いない。録音も大変優秀で、あまたあるショスタコーヴィチの第4の中でも上位に入る秀演と言ってよい。(東武トレーディング)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2014年05月20日 16:00
