生誕100年を迎えたヴィルトゥオーゾ、ホルヘ・ボレットのラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番が2種競合!
掲載: 2014年02月10日 17:00
生誕100年を迎えたホルヘ・ボレット(1914~1990)はキューバ出身のピアニスト。神童としてスタートし、伝説的名手レオポルド・ゴドフスキ(1870~1938)に師事。ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト直系の奏者としてリストやラフマニノフなどロマン派作品を得意としました。今回、2つのレーベルから彼のラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番が同時復活しましたので、ご紹介いたします(タワーレコード)
1982年英デッカへのセッション録音(4806624[2CD])
なんといってもラフマニノフの協奏曲は、ピアノの華麗な演奏技巧とオーケストラが奏でる情緒たっぷりのロマンティックな旋律が魅力的。ボレットは遅めのテンポでひとつひとつの音をじっくり鳴らし、ラフマニノフのスケールの大きさを最大限に表出していきます。まさにピアニスト、指揮者、オーケストラが一体となった妥協を許さない至芸です。
①ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
~シャルル・デュトワ(指揮) モントリオール交響楽団
②ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
~イヴァン・フィッシャー(指揮) ロンドン交響楽団
③ショパンの主題による変奏曲Op.22
④前奏曲Op.3-2, Op32-7, Op.32-12, Op.23-5, Op.23-10
⑤メロディ ホ長調Op.3-3
⑥クライスラー=ラフマニノフ編:愛の悲しみ, 愛の喜び" ホルヘ・ボレット(P)
シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団(①)
イヴァン・フィッシャー指揮ロンドン交響楽団(②)
【録音】1987年5月(①), 1982年9月(②), 1986年1月(③), 1987年1月(④~⑤)[デジタル:セッション]
1988年最晩年のボレットがNHK交響楽団と共演したライヴ録音(KKC2086)
超絶技巧に裏付けられた大柄な演奏、コクのある音色と表現でオトナのピアノ芸術を味あわせてくれた名人ホルヘ・ボレット。彼が体調不良で演奏活動から離れる直前、最後の輝きを放つ貴重な音源がNHKに所蔵されていました。ボレットによる同曲録音には、イヴァン・フィッシャー&LSOのセッション録音、1969年のインディアナ大学管弦楽団とのライヴ(廃盤)が存在しますが、このN響との演奏は音の良さとライヴならではの高潮感がどちらにも優るとも劣らぬ水準。悠然たるテンポ、味わい深い響の落着いた演奏でこの大作を制服。圧倒的存在感を示しています。
①ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
②ショパン:ノクターン第5番嬰ヘ長調Op.15の2
ホルヘ・ボレット(ピアノ)
デーヴィッド・アサートン指揮NHK交響楽団
【録音】1988年11月9日/NHKホール(ライヴ)
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