ギル・シャハムによる1930年代のヴァイオリン協奏曲集 第1集
掲載: 2014年02月06日 19:30

1930年代にヴァイオリン協奏曲の名作が多いことはヴァイオリン愛好家の間でしばしば話題となることでしたが、これだけまとまってCDとなったことは今までなかったと思います。しかも演奏は名手ギル・シャハム。今後発売されるであろう第2集も楽しみです。(タワーレコード)
近代社会が最も変動したのは間違いなく1930年代と言えるでしょう。世紀末に爛熟を迎えた近代文化の花がそのまま朽ち果てることなく強い香りを放ち続ける中、人々は次第に危機感を募らせていきます。人々は酒やタバコ、踊りに身をやつし、当時流行し始めたジャズやキャバレー音楽が世を席捲します。新しい流行や音楽、映画も生まれ、芸術はますますの混迷を極めていくのです。そんな時代に生まれた「ヴァイオリン協奏曲」も、もちろん古典派やロマン派のような端正な形に収まるはずもなく、和声は崩壊し、リズムも多様化し……と、多種多彩な花が乱れ咲いたのでした。ギル・シャハムは各々の曲を演奏するにあたって、バックのオーケストラを絶妙に変化させ、求める響きを探究します。甘さが残るバーバーと、厳しさに満ちたハルトマンは確かに必要とする音もスタイルも違うのでしょう。そんな彼の意図が反映された興味深いシリーズです。(ナクソス・ジャパン)
<CD1>1-3.サミュエル・バーバー(1910-1981):ヴァイオリン協奏曲 Op.14/4-7.アルバン・ベルク(1885-1935):ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」/8-11.カール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963):葬送協奏曲/<CD2>1-4.イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調/5-7.ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.15
演奏: ギル・シャハム(ヴァイオリン)/ニューヨーク・フィルハーモニック…CD1:1-3/ドレスデン・シュターツカペレ…CD1:4-7/セヨン・ソロイスツ…CD1:8-11/BBC交響楽団…CD2:1-4/ボストン交響楽団…CD:5-7/デヴィッド・ロバートソン(指揮)…CD1:1-7,CD2:1-4/ギル・シャハム(指揮)…CD1:8-11/ファンホ・メナ(指揮)…CD2:5-7
録音 <CD1>2010年2月25-27日 ニューヨーク ライブ録音…1-3 /2010年6月13-15日 ドレスデン ライブ録音…4-7 /2013年8月31日.9月1日 ニューヨーク…8-11/<CD2>2008年12月8日 ロンドン,バービカン・センター ライブ録音…1-4 /2012年11月1-3.6日 ボストン・シンフォニー・ホール ライブ録音…5-7
カテゴリ : ニューリリース