超優秀録音、来日公演直前のライヴ 巨匠ハイティンク&LSOによるブルックナーの交響曲第9番

★2011年にリリースされた交響曲第4番「ロマンティック」が、近年の充実ぶりを示す演奏内容との高評価を得ていたハイティンク&ロンドン響(LSO)が、こんどはブルックナーの交響曲第9番をレコーディング。はやくも40 代前半にコンセルトヘボウ管との交響曲全集録音を完成させ、今日に至る豊富なディスコグラフィからも、当代有数のブルックナー指揮者としてのハイティンクの業績にはやはり目を瞠るものがあります。そのなかでも近年のハイティンクが、良好な関係にある世界有数の楽団を指揮したライヴ演奏の数々は内容的にもひときわすぐれた出来栄えをみせているのは熱心なファンの間ではよく知られるところで、このたびのLSO の第9番もまたこうした流れのなかに位置づけられるものと期待されます。
・第4番:ロンドン響(2011年)
・第5番:バイエルン放送響(2010年)
・第6番:シュターツカペレ・ドレスデン(2003年)
・第7番:シカゴ響(2007年)
・第8番:シュターツカペレ・ドレスデン(2002年)/コンセルトヘボウ管(2005年)
・第9番:コンセルトヘボウ管(2009年 ※ 映像作品)/ロンドン響(2013年)
ハイティンクは交響曲第9番をいずれもコンセルトヘボウ管との顔合わせで、これまでに1965年と1981年にセッション録音していたほか、2009年にはライヴ収録の映像作品を発表していますが、そのすべてとの比較でLSO との最新録音は、ハイティンク自身によるものとしては過去最長の演奏時間を更新しています。このあたり前作「ロマンティック」のケースとも重なりますが、ここでも実演特有の有機的な音楽の流れに、持ち前のひたむきなアプローチでじっくりと神秘的で崇高なるブルックナーの世界を聴かせてくれるのではないかとおもわれます。
なお、交響曲第9番は、2013年2月にハイティンクがロンドン響を指揮して本拠バービカンホールで行ったコンサートの模様をライヴ収録したものですが、当コンビは同曲を翌3月の来日公演でも7日の東京サントリー、8日の横浜みなとみらいでメイン・プログラムに取り上げており、全公演最終日にあたる8日終演後は長いこと拍手が鳴り止まずに会場全体が深い感銘に包まれていたのが印象的でした。(キングインターナショナル)
=ハイティンク指揮ブルックナー第9 番のトラックタイム比較=
・ロンドン響(2013年) Ⅰ. 27’25+Ⅱ. 11’48+Ⅲ. 27’31= TT. 66’44(※ 実測値)
・コンセルトヘボウ管(2009年) Ⅰ. 25’32+Ⅱ. 10’40+Ⅲ. 26’25= TT. 62’45
・コンセルトヘボウ管(1981年) Ⅰ. 25’01+Ⅱ. 10’05+Ⅲ. 26’02= TT. 62’30
・コンセルトヘボウ管(1965年) Ⅰ. 23’16+Ⅱ. 11’15+Ⅲ. 24’53= TT. 59’24
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調WAB. 109(ノーヴァク版)
ロンドン交響楽団
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
収録:2013年2 月17 & 21 日/ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
バランス・エンジニア:アンドルー・ハリファクス&ジョナサン・ストークス
編集、ミキシング&マスタリング:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2014年01月15日 19:00