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スヴェトラーノフ&ロンドン響のブラームス第3&ドビュッシー《海》ほか、ICA Classics 2014年2月新譜3タイトル

ICAC-5121 (CD)
レオン・フライシャー
1-3.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15/4-6.モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K414

演奏: レオン・フライシャー(ピアノ)/ケルン放送交響楽団(現ケルンWDR交響楽団)/アンドレ・クリュイタンス(指揮…1-3)/ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指揮…4-6)

録音 1960年3月7日…1-3, 1957年3月25.29日…4-6 ケルン放送 第1スタジオ MONO ※初CD化

レオン・フライシャー(1928-)はアメリカ生まれのピアニスト・指揮者です。彼はサンフランシスコに生まれ、4歳でピアノを始め、8歳でデビュー。アルトゥール・シュナーベルからも教えを受けその才能を飛躍的に伸ばしていきます。彼の名を一躍高めたのは16歳の時。ピエール・モントゥーが振るニューヨーク・フィルハーモニーとの共演でした。、数多くのオーケストラと共演し、またカーネギー・ホールでリサイタルを行うなど華々しい活動を始めます。1950年から1958年にはヨーロッパに住み、1952年にはエリザベート王妃コンクールで「歴代初のアメリカ人」として優勝。数多くのコンサートや録音を行います。しかし、1965年に彼を襲った突然の病魔(局所性ジストニア)・・・右手の2本の指が動かなくなってしまった彼は、様々な治療を試みるも結局は引退を決意。その後40年近くは指揮者、指導者、そして「左手のピアニスト」として音楽の道を究めていきます。しかし、最近の治療法の進歩のおかげで、彼はまた右手の自由を取り戻し、2004年には再び「両手のピアニスト」としての録音をリリース。その不屈の魂が高く評価されたことを知る人も多いでしょう。この初CD化の録音は、彼のキャリアの絶頂期である1957年と1960年のもの。堂々たるベートーヴェン、そして愛らしいモーツァルト。ベートーヴェンではバックを務めるクリュイタンスの熱い演奏にも注目です。

ICAC-5123 (CD)
エフゲニー・スヴェトラーノフ
1-4.ブラームス(1833-1897):交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90/5-7.ドビュッシー(1862-1916):3つの交響的スケッチ「海」/《ボーナス・トラック》8.ショーソン(1855-1899):愛と海の詩 Op.19より「愛の死」

演奏: ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)…8/ロンドン交響楽団/エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音 1975年4月17日 ロンドン ロイヤル・フェスティヴァル・ホール STEREO ※初CD化

ロシアを代表する「爆演」指揮者スヴェトラーノフ。とは言え、彼の重要なレパートリーの一つがドビュッシー。とりわけ「海」はいくつかの録音が存在し、そのどれもが興味深いものであることは間違いありません。どの時期にも共通して囁かれているのが、「スヴェトラーノフの海はフランス風ではなく、ロシア風である」というもの。確かにこの1975年の演奏からもフランス風の繊細さよりも、力強さが感じられ、とりわけ第3部の「風と海の対話」ではどっしりとした低弦と錚々たる金管、そして最後のティンパニの乱打などからは、全くフランスの香りなどは感じられません。これがスヴェトラーノフ。ブラームスは比較的穏健な第3番が選ばれていますが、こちらも強力にぐいぐい押す演奏であり、どこもかしこも緊張感に溢れています。ボーナスとして収録された、ジャネット・ベイカーが歌うショーソンの洗練された美しさは口直しとでも表現しましょうか…。比較的良好なステレオ録音も嬉しいところです。

ICAD-5124 (DVD)
レナード・バーンスタイン
1972年 ロンドンにおけるストラヴィンスキー追悼コンサート
1.春の祭典/2.ピアノとオーケストラのためのカプリッチョ/3.詩篇交響曲

演奏: ミシェル・ベロフ(ピアノ)…2/イギリス・バッハ祝祭合唱団…3/ロンドン交響楽団/レナード・バーンスタイン(指揮)

録音 1972年4月8日 ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール/収録時間:82分/音声:Enhanced Mono/字幕:なし/画面:4:3/REGION All(Code:0)

1971年4月6日にこの世を去った偉大なる作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)。この映像は、ストラヴィンスキー追悼のコンサートであり、バーンスタインのユニークでエキサイティングな指揮を堪能するための、素晴らしい記録でもあります。ここでバーンスタインが偉大なる先人を追悼するために選んだ曲は「春の祭典」を始めとした3つの曲。「ピアノとオーケストラのためのカプリッチョ」で見事なソロを務めているのは、その2年前にメシアンの「幼子イエズスに注ぐ20のまなざし」全曲演奏で注目を浴びた22歳の新鋭ミシェル・ベロフ。そしてストラヴィンスキーが新古典主義に傾倒していた時代の名作「詩篇交響曲」という組み合わせです。ストラヴィンスキーを「西洋音楽の最後の偉大なる父」と評したバーンスタインの演奏は、この作曲家の普遍性を具現化したものといえるでしょう。「詩篇交響曲」の映像には、若干の修復不可能な部分が存在しますが、芸術的価値を尊重し、リリースを決定しました。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年01月10日 18:14