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【HMF】アルカント・カルテット~最新盤は、注目のモーツァルト

アルカント・カルテット

注目のクラリネット奏者、ヴィトマンを迎えての
この上なく高貴なクラリネット五重奏曲
そして、ただならぬ弦楽四重奏第15番

スター奏者を揃え、2年連続でアカデミー賞を受賞、演奏会シーンでも活躍と、常に注目の存在のアルカント・カルテット、待望の新譜はモーツァルト。
ゲストに、注目のクラリネット奏者イェルク・ヴィトマンを迎えたクラリネット五重奏曲と、弦楽四重奏曲第15番という魅惑のプログラム。
クラリネット五重奏曲の冒頭の和音のスーッとした入りから、鳥肌もの。つづいてヴィトマン奏でるクラリネットの上行和音から立ち上る香気で一気に別世界に引き込まれます。全体に甘さを抑えた表現なのが却って作品本来の素晴しさと高貴さを引き立てているようです。
弦楽四重奏曲第15番ニ短調は、ハイドン・セットの中の唯一の短調の曲で、この作品のもつ暗さが、アルカント・カルテットの無駄を一切排除した表現で浮き彫りになっています。第1楽章冒頭の神秘的な仄暗さ、第3楽章のトリオの長調部分のむなしい明るさ、終楽章の変奏曲の、高貴なる悲しさなど、常に美しさは湛えながらも、壮絶なペシミスティック感漂う演奏で、ただならぬモーツァルトとなっています。
2002年に結成された、スター揃いのアルカント・カルテット。これまでのリリースは4枚(バルトーク[廃盤]、ブラームス[廃盤]、ドビュッシー&ラヴェル&デュティユー[HMC902067/KKC5108]、シューベルト[HMC902106/KKC5235]、および日本限定でSACDボックスも発売中[HMSA0006/4枚組(廃盤のものも含む)])ですが、尋常でない緊張感に満ちた演奏で、常に音楽シーンで注目の的となっています。待望の新譜に注目です!
イェルク・ヴィトマン(b.1973)は、作曲家・クラリネット奏者として注目の存在。ミュンヘンに生まれ、クラリネットを、ミュンヘン音楽大学でゲルト・シュタルケに、その後ジュリアードでチャールズ・ナイディッチに師事。作曲を、リーム、ヘンツェらに師事、彼らをはじめ様々な作曲家からクラリネット協奏曲を献呈され、初演を行っています。世界の名だたるオーケストラと共演、また作曲家としても活躍している異能の存在。フライブルク音楽大学ではクラリネットと作曲の両方で教授を務めています。

【曲目】
モーツァルト:
(1)クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
(2)弦楽四重奏曲第15 番 ニ短調 K421
【演奏】
アルカント・カルテット
〔アンティエ・ヴァイトハース(1Vn)、ダニエル・ゼペック(2Vn)、タベア・ツィンマーマン(Vla)、ジャン=ギアン・ケラス(Vc)〕
イェルク・ヴィトマン(クラリネット)
【録音】
2013年1月 テルデックス・スタジオ(ベルリン)

※ジャケット絵画
フラゴナール: 馬乗り遊び(Le cheval fondu)[1870年頃]

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年08月30日 11:39

更新: 2013年08月30日 12:22