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【TEATRO ALLA SCALA MEMORIES】ミラノ・スカラ座の芸術

ミラノ・スカラ座

“ヴェルディ生誕200年祭”ということで、2013年9月に行われる「ミラノ・スカラ座・日本公演」!
今回は、ハーディング、ドゥダメルという両名指揮者が登場で話題沸騰中ですが、この度、新規お取扱いとして、『TEATRO ALLA SCALA MEMORIES』シリーズ~スカラ座コレクションをご紹介いたします。

イタリアの老舗出版社「スキラ・エディトーレ」とイタリア国内でクラシカTVを運営する「クラシカ・イタリア」の合同出資によって発足した「スキラ・クラシカ社」。元々はミラノ・スカラ座館内にあるシアターショップ運営を担っていた会社でしたが、独自の商品開発事業を推進した結果、この『TEATRO ALLA SCALA MEMORIES』シリーズが誕生しました。これまでは劇場内で「おみやげ品」として観光客向けに販売されていた商品でしたが、新規の流通経路を通じて全世界で入手可能となりました。
スカラ座の輝かしい歴史を彩った名演たちを当時の舞台写真などを交えながら紹介。
スカラ座ファンにとってはマスト・アイテムのコレクションです。

○ LASCALA-1
スポンティーニ:歌劇「ヴェスタの巫女」
演奏: リチニオ(ローマの将軍)…フランコ・コレッリ(テノール)/ジュリア(ヴェスタの巫女)…マリア・カラス(ソプラノ)/チンナ(軍の隊長)…エンツォ・ソルデッロ(テノール)/高僧…ニコラ・ロッシ・レメーニ(バス)/巫女の長…エベ・スティニャーニ(メゾ・ソプラノ)/領事…ヴィットリオ・タトッツィ(バス・バリトン)/占い師…ニコラ・ザッカーリア(バス) 他/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/アントニーノ・ヴォットー(指揮)
録音 1954年
この忘れられていたスポンティーニ(1774-1851)の作品を蘇らせたことも、マリア・カラスの偉業の一つでしょう。またこの公演の演出は、名監督ルキノ・ヴィスコンティによるものであり、カラスの魅力と演技を最大限に生かした素晴らしいものであったことでも知られています。もちろん付属のブックレットには舞台写真が添えられています(イタリア語)

○ LASCALA-2
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」
演奏: フィオルディリージ…エリザベート・シュヴァルツコップ(ソプラノ)/ドラベッラ…ナン・メリマン(メゾ・ソプラノ)/フェルランド…ルイジ・アルバ(テノール)/グリエルモ…ローランド・パネライ(バリトン)/デスピーナ…グラツィエッラ・シュッティ(ソプラノ)/ドン・アルフォンソ…フランコ・カラブレーゼ(バス)/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/グィド・カンテッリ(指揮)
録音 1956年
モーツァルト生誕200年の記念公演です。指揮は当時36歳のグィド・カンテルリ。トスカニーニの後継者として目されていた彼は、この年の11月ににヴィクトル・デ・サバタの後任としてスカラ座の音楽監督に指名されたのでした(しかし、ほどなく彼は飛行機事故でこの世を去ってしまいます)。この公演は1月27日のもので、若きシュヴァルツコップを始めとした素晴らしい歌手たちによる伝説的な演奏が記録されています。

○ LASCALA-3
ヴェルディ:歌劇「椿姫」
演奏: ヴィオレッタ・ヴァレリー…マリア・カラス(ソプラノ)/フローラ…シルヴァーナ・ツァノッリ(メゾ・ソプラノ)/アンニーナ…ルイザ・マンデッリ(ソプラノ)/アルフレード・ジェルモン…ジャンニ・ライモンディ(テノール)/ジョルジョ・ジェルモン…エットーレ・バスティアニーニ/アルド・プロッティ(バリトン)/ガストン…ジュセッペ・ザンピエーリ(テノール)/デュフォール男爵…アルトゥーロ・ラ・ポルタ(バリトン) 他/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音 1956年
1956年1月19日、マリア・カラスはスカラ座でヴィオレッタを歌いました。その前年のアルフレードはディ・ステファノでしたが、今回はライモンディ。演出はルキノ・ヴィスコンティというまさに理想的な舞台でした。ジュリーニによる引き締まったオーケストラの音色も素晴らしいものです。

○ LASCALA-4
プッチーニ:歌劇「西部の娘」
演奏: ミニー…ジリオラ・フラッツォーニ(ソプラノ)/ディック・ジョンソン/実は盗賊ラメレス…フランコ・コレッリ(テノール)/ジャック・ランス…ティト・ゴッビ(バリトン)/ニック…フランコ・リッチャルディ(テノール)/アシュビー…ウーゴ・ノヴェッリ(バス)/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/アントニーノ・ヴォット(指揮)
録音 1956年
1910年、トスカニーニの指揮で初演された「西部の娘」(メトロポリタン歌劇場)。初演時は名テノール、エンリコ・カルーソーがジャック・ジョンソンを歌い、この役のキャラクターを作り上げました。しかしそれから約50年を経て、スカラ座で上演された時に同じ役を歌ったのは、当時35歳のフランコ・コレッリ。彼はフラッツォーリとゴッビとともに「イタリア風の新しい西部の娘」を作り上げることに成功したのでした。

○ LASCALA-5
ドニゼッティ:歌劇「アンナ・ボレーナ」
演奏: アンナ・ボレーナ…マリア・カラス(ソプラノ)/ジョヴァンナ・セイモー…ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ)/エンリーコ8世…ニコラ・ロッシ・レメーニ(バス)/リッカルド・ペルシ公…ジャンニ・ライモンディ(テノール)/ロシュフォール卿…プリニーオ・クラバッシ(バス)/スメトン…ガブリエラ・カルトラン(アルト)/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
録音 1957年
エンリーコ8世の心変わりのため、不貞の疑いをかけられ幽閉されてしまう王妃アンナ。処刑を待つ間に狂気に陥り、妄想に捉われたまま死を迎えるという壮絶な女性を完璧に再現できるのは、やはりマリア・カラス以外には考えられません。彼女はこの役を得意としていたのですが、録音はこれ以外には残されていません。対立する女性ジョヴァンナを歌うシミオナートの堂々たる歌声も見事です。

○ LASCALA-6
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
演奏: トゥーランドット…ビルギッテ・ニルソン(ソプラノ)/皇帝アルトゥーム…アンジェロ・マルクリアリ(テノール)/ティムール…ニコラ・ザッカーリア(バス)/カラフ…フランコ・コレッリ(テノール)/リュー…ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)/ピン…レナート・カペッキ/パン…フランコ・リッチャルディ(テノール)/ポン…ピエロ・デ・パルマ(テノール) 他/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
録音 1964年
プッチーニ(1858-1924)の最後のオペラである「トゥーランドット」。彼はこの作品を完成することなく世を去ってしまい、未完の部分については何人かの作曲家が補筆を試みました。しかし1926年に初演を行ったトスカニーニは、初日の舞台においては、プッチーニが作曲したところまでを指揮し曲を終わりとし、アルファーノが補作した部分は演奏されることがなかったのです。この演奏は、ニルソンの強烈なキャラが立つもので、コレッリ、ヴィシネフスカヤと言った個性的な配役も含め、賛否両論を巻き起こしたことでも知られています。

○ LASCALA-7
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」
演奏: イザベッラ…ジュリエッタ・シミオナート(アルト)/リンドーロ…チェザーレ・ヴァレッティ(テノール)/タッデオ…マルチェッロ・コルティス(バス)/ムスタファ…マリオ・ペルティ(バス)/エルヴィーラ…グラツィエッラ・シュッティ(ソプラノ)/ズルマ…マファルダ・マシーニ(メゾ・ソプラノ)/ハリ…エンリコ・カンピ(バス) 他/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音 1954年
シミオナートのスケールの大きな歌をささえるジュリーニの悠然たる指揮、活気ある他の歌い手たち。これらが一体となって作り上げた素晴らしいロッシーニ(1792-1868)。またゼッフィレッリが衣装とステージを初めてデザインしたことでも知られるプロジェクトです。

○ LASCALA-8
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」
演奏: マンリーコ…カルロ・ベルゴンツィ(テノール)/レオノーラ…ガブリエッラ・トゥッチ(ソプラノ)/ルーナ伯爵…ピエロ・カプッチッリ(バリトン)/アズチェーナ…ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ)/フェルランド…イヴォ・ヴィンコ(バス)/イネス…ミレッラ・フィオレンティーニ(メゾ・ソプラノ)/ルイス…ピエロ・デ・パルマ(テノール) 他/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
録音 1964年
モスクワ、ボリショイ劇場への客演時のライブ収録。ベルゴンツィ、シミオナートの堂々とした歌に加え、当時35歳のカプッチッリの若々しい歌唱も聴きものです。

○ LASCALA-9
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」
演奏: アメリア…マリア・カラス(ソプラノ)/オスカル…ユージェニア・ラッティ(ソプラノ)/ウルリカ…ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ)/リッカルド…ジュセッペ・ディ・ステファノ(テノール)/レナート…エットーレ・バスティアニーニ(バリトン)/シルヴァーノ…ジュセッペ・モレッシ(バリトン)/サムエル…アントニー・カッシネッリ(バス)/トム…マルコ・ステファノーニ(バス) 他/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
録音 1957年
月明かりの元でカラス演じるアメリアと、彼女を思うリッカルド役のディ・ステファノの甘く切ない二重唱。シミオナート演じる占い師ウルリカの不気味なアリア「地獄の王よ」。嫉妬と思惑、そして陰謀うずまく物語を手際よくさばくガヴァッツェーニの指揮。手に汗にぎる迫真の物語をご堪能ください。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年08月15日 16:04

更新: 2013年08月15日 17:27