【ECM】アンドラーシュ・シフの最新盤は、ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲

ピアノ・ソナタ全曲録音に続く、A.シフのベートーヴェン録音はディアベッリ!
ベートーヴェンの33番目のピアノ・ソナタとも言われるディアベリ変奏曲。
ヴィンテージ・ピアノとフォルテピアノで弾き分けた、異色のベートーヴェン・アルバム!
2008年にリリースした『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8集』が翌年のレコード・アカデミー賞器楽曲部門賞を受賞し、今やコンサートが毎回ソールド・アウトするほどの人気となっているアンドラーシュ・シフ。ベートーヴェンのみならず、バッハやシューマン、シューベルトなどの独墺系レパートリーには、欠かせないピアニストの一人となっています。5年ぶりとなるベートーヴェン・アルバムは、変奏曲の傑作として名高い《ディアベッリの主題による変奏曲》。
ピアノ・ソナタ全32曲を書き終えたベートーヴェンが、晩年にたどり着いた形式が変奏曲であり、出版社から与えられたテーマを元に、自らの創造力のすべてをつぎ込んで書いた名作です。しかも、今回の録音では、ピアノ・ソナタ第32番の録音を冒頭に、最後のピアノ独奏曲となった「6つのバガテル」を最後に置き、変奏曲は1921年製のベヒシュタイン・ピアノと、ベートーヴェン・ハウスにある1820年製と思われるフォルテピアノによる2種類の録音を収録するという凝りようです。
なぜ2種類のピアノを使用したのかが明らかにされています。
『ディアべッリの主題による変奏曲 他』
【曲目】
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第32番 Op.111
ディアベッリの主題による33の変奏曲 Op.120
(以上、1921年製ベヒシュタイン・ピアノ)
6つのバガテル Op.126
(以上、1820頃のフォルテピアノ)
【演奏】
アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
【録音】
2012年12月27-28日
ルガーノ、スイス・イタリアーナ放送アウディトリオ(CD 1)
2012年7月9-10日
ボン、ベートーヴェン・ハウス(CD 2)