巨匠、スクロヴァチェフスキによるブラームス:交響曲全集、完結編

「ミスターS」スクロヴァチェフスキによるブラームス(1833-1897)交響曲ツィクルス、ここに完結。
この交響曲第4番はブラームスの円熟期の作品であり、複雑な管弦楽技法が用いられている上に、終楽章はバロック時代の変奏曲形式である“シャコンヌ”が使われるなど、指揮者にとっても力の見せ所が盛りだくさんの、充実の極みと言った感のある最高作品と言っても過言ではありません。
この第4番、ツィクルスの締めくくりとなりますが、実際は2011年の2月から3月にかけて全曲が一気に録音されているため、第1番から第3番と比較しても音楽の流れが滞ることは一切ありません。音色、テンポ、解釈全てにおいて理想的なブラームスです。特に終楽章は圧巻の一言です。スクロヴァチェフスキ。まだまだ進化し続けてます。
【曲目】
ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
1.第1楽章:Allegro non troppo/2.第2楽章:Andante moderato/3.第3楽章:Allegro giocoso/4.第4楽章:Allegro energico e passionato
【演奏】
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
2011年3月14-16日 ザールブリュッケン コングレスハレ
Recording Producer & Editing: Thomas Raisig
<スクロヴァチェフスキのブラームス>
OC408…交響曲 第1番
OC409…交響曲 第2番&第3番
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シモーネ・ヤングによるブラームス:交響曲全集も、ここに完結!
シモーネ・ヤングのブラームス(1833-1897)交響曲全集録音シリーズ第3弾。
完結編は第3番&第4番のカップリングです。※SACDハイブリッド仕様による全集録音!
第1番の冒頭では、思いっ切りテンポを落とし重厚に歌わせるかと思えば、第2番では朗々と明るく、まるで地中海の風を思わせるような爽やかさで迫るヤング。彼女の演奏は基本的に対位法と内声を重視するよりも、感情の起伏に沿った流動的で柔軟な音楽を追求することにあるのかもしれません。そのため、ドイツ音楽に堅固さと構造性を期待する人には「緩く」感じる場合もあるかもしれませんが、それはそれ。ブラームスに快楽を求めるのもなかなか良いものです。流麗さが際立つ第3番、過去の巨匠たちの演奏とは一線を画した感のある第4番。どちらも聴きものです。
【曲目】
ブラームス:交響曲 第3番&第4番
1-4.交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
5-8.交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
【演奏】
シモーネ・ヤング(指揮)
ハンブルク・フィルハーモニー
【録音】
2009年10月8-10日 ハンブルク ライスハレ ライブ収録
Recording Producer, Editing, 5.0 Surround Mix & Mastering: Jens Schunemann, Recording Engineer: Christian Feldgen, SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios
<シモーネ・ヤングのブラームス>
OC675…交響曲 第1番
OC676…交響曲 第2番、悲劇的序曲