ヘンゲルブロック&北ドイツ放送響、ソニー・クラシカル第3弾
掲載: 2013年06月17日 12:04
更新: 2013年06月17日 12:13

トーマス・ヘンゲルブロックは、レパートリーからその演奏解釈にいたるまで、その充実した演奏で、ギュンター・ヴァント以来のセンセーションを名門北ドイツ放送交響楽団にもたらしています。シューマンの交響曲第4番の初稿とメンデルスゾーンの交響曲第1番を組み合わせた鮮烈なデビュー・アルバム、そして秘曲ドヴォルザークの交響曲第4番とチェコ組曲を入れた第2弾に続き、このコンビの最新録音として、シューベルトの大作、「ザ・グレート」が登場します。
ピリオド奏法の影響により、最近ではスマートでテンポの速い演奏が多い中、このヘンゲルブロックの演奏は繰返しを励行しトータル演奏時間1時間を超えたものとなっています。しかし、軽快で色彩感豊かな木管、対向配置で生き生きとしたアーティキュレーションの施された弦楽パート、そして立体感と透明感のあるオーケストラの響きの立ち上り。そして伝統的北ドイツ放送響の重厚な響きを保ちながらの演奏は、決してテンポの遅さを感じさせない充実したものとなっています。
【曲目】
シューベルト: 交響曲第8番 ハ長調D.944「ザ・グレート」
【演奏】
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)、北ドイツ放送響楽団
【録音】
2012年9月10~12日、リューベック、コングレスハレ[デジタル:セッション]
【トーマス・ヘンゲルブロック】
ヘンゲルブロックのトレードマークは、斬新なプログラミング、革新的な試み、型にとらわれない表現を恐れず、忘れられた名作を積極的に掘り起こしていく姿勢であり、現在もっとも注目される指揮者の一人である。
1958年、ドイツのヴィルヘルムスハーフェン生まれ。ヴュルツブルクでコンラート・フォン・デア・ゴルツに、フライブルクでライナー・クスマウルにヴァイオリンを学ぶ。ユンゲ・ドイツ・フィルのコンサートマスターをつとめたこともあり、作曲家のヴィトルド・ルトスワフスキ、マウリツィオ・カーゲル、指揮者アンタル・ドラティの助手として研鑽を積み、ニコラウス・アーノンクール率いるウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのメンバーとして活躍し、音楽性に磨きをかけた。1985年、フライブルク・バロック・オーケストラを共同で創設し、当初はヴァイオリンを弾きながら、その後指揮者としてこのピリオド楽器によるオーケストラをヨーロッパ随一の室内アンサンブルに育て上げた(1997年まで)。
音楽を朗読、演技、舞踊など他の芸術と結合させるという自らの理想を実現するために、ドイツ・バロック期の建築家であったバルタザール・ノイマンから名を取って、1991年にはバルタザール=ノイマン合唱団、1995年にはバルタザール=ノイマン=アンサンブルを設立し、ピリオド楽器および奏法・唱法を用いて小編成でモンテヴェルディからバッハにいたる声楽曲の理想的な再現を目指す一方、メンバーを増強して19世紀から21世紀に至るさまざまな作品の演奏にも取り組んでいる。
1995年から98年までドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの初代芸術監督、また2000年から2006年までフェルトキルヒ音楽祭の芸術監督を務め、2000年から2003年まではウィーン・フォルクスオーパーの音楽監督として手腕をふるった。
1993年、ウィーンでのグルック「アルチェステ」上演を皮切りに、オペラ指揮者としての活動にも力を入れ、パーセルやモーツァルト、ヴェルディなどのスタンダード・レパートリーはもちろんのこと、ガルッピ、A.スカルラッティ、カヴァッリなどの知られざるオペラの復活上演に力を入れ、特に10年間にわたって定期的に招聘されたシュヴェツィンゲン音楽祭では高い評価を受けた。
現在、オペラ、コンサート指揮者として世界中で活躍。パリ・オペラ座、マドリード王立歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場にも定期的に招かれている。数々の素晴らしいプロダクションで指揮を任されているバーデン・バーデン祝祭劇場でももはや欠かせない存在である。バイエルン放送響、ミュンヘン・フィル、ヨーロッパ室内管にもたびたび客演。2011年7月には、ワーグナー《タンホイザー》の新プロダクションでバイロイト音楽祭にデビューした。
2011/12年シーズンから北ドイツ放送交響悪団の新しい首席指揮者に就任。2011年9月の就任披露演奏会では、第1部にC.P.E.バッハ、テレマン、ヘンデル、第2部にベートーヴェン「英雄」、第3部にガーシュウィンとコール・ポーターという3部構成で多彩なレパートリーを披露、TV放送も行われ、大きな話題を呼んだ。
録音にも早くから積極的に取り組んでいて、ドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベルには、フライブルク・バロック・オーケストラおよびバルタザール=ノイマン=アンサンブルを指揮してのバロック期からバッハにいたる幅広いレパートリーが録音されている。[ソニーHPより転載させていただきました]
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