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サイモン・ラトル&ベルリン・フィルによるラフマニノフ【来日記念盤】

ラトル

今年11月の来日公演が決定しているラトル&BPOによる最新盤はラフマニノフ!
合唱交響曲『鐘』&交響的舞曲がカップリングされた魅力的な1枚。
国内盤は、SACDハイブリッド仕様&DVDが付いた大注目のリリースです。

2012年11月 サイモン・ラトルとベルリン・フィルは、
ストラヴィンスキー『春の祭典』とラフマニノフの『鐘』をプログラムに組んだ。

同時代に生きた対照的な作曲家、ストラヴィンスキーとラフマニノフ
「春の祭典」に続き、初演から100年を迎えるラフマニノフの『鐘』をリリース!

【曲目】
ラフマニノフ:合唱交響曲『鐘』&交響的舞曲
【演奏】
サイモン・ラトル(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送合唱団
リューバ・オルゴナソヴァ(ソプラノ)
ドミトリー・ポポフ(テノール)
ミハイル・ペトレンコ(バス)

※国内盤の仕様
SACDハイブリッド+DVD付き(交響的舞曲)
2013年8月7日、リリース!

<合唱交響曲『鐘』について>
1913年、ラフマニノフの熱烈な女性ファンから匿名で送られてきた手紙がきっかけとなり作曲された。
その手紙の中には、エドガー・アラン・ポーの詩(ロシア象徴主義の詩人、コンスタンチン・バリモントによるロシア語訳)が添えられており、彼女はこの詩が音楽にとって理想的で、特に彼のために作られたようなものだと主張していた。

※ラフマニノフの没後、手紙の送り主はマリヤ・ダニロヴァというモスクワ音楽院でチェロを学ぶ学生であったことが明らかになった。

人生の四季を鐘になぞらえて描いたこの詩には創作意欲をかき立てられ、4楽章の交響曲に仕立て上げることを思い立った。こうしてローマに滞在中の1913年1月から4月にかけて、スペイン広場の近く、かつてチャイコフスキーが滞在し、創作に励んだのと同じ静かな家で、作曲。

第1楽章:銀の鐘が若さの輝きを歌う。快活なテノールの独唱が鈴の音にのって疾走するそりの姿を描き出す。
第2楽章:愛と結婚の幸福がソプラノによって甘く美しく歌われる。聖なる婚礼に鳴り響くのは金の鐘。
第3楽章:激動の騒乱を告げる真鍮の警鐘が鳴り響く。人々の恐怖と憤激を代弁するかのように混声合唱が力強い咆哮を轟かせる。
第4楽章:鉄の鐘が告げるのは弔いの悲しみ。バリトンの荘重な響きが寂寞たる風景の中に永遠の眠りがもたらす心の平安を歌う。

1936年に純粋な器楽曲であるイ短調の交響曲を完成させるまではこの作品を「交響曲第3番」と呼んでおり、それまでの2作の交響曲に連なる作品と位置づけていたことが窺われる。ラフマニノフ自身が最も気に入っていた作品だったともいわれる。なお、これと同時期に並行して作曲されたのがピアノソナタ第2番である。

初演:1913年12月13日(当時ロシアで用いられていたユリウス暦では11月30日)、ペテルブルク貴族会館で作曲者自身の指揮、マリインスキー劇場管弦楽団・合唱団により行われた。熱狂的な称賛を以て迎えられたが、進歩主義を信奉する芸術家からは「神聖な」象徴主義の詩がチャイコフスキーまがいの「俗悪な」音楽によって表現されたことへの反発も受けたといわれる。

<交響的舞曲~ラフマニノフの白鳥の歌>
※2011年11月23日にリリースした3D映像をDVDに収録。

1940年にニューヨークのロングアイランドで作曲。作曲者自身が「何が起こったのか自分でもわからないが、オーケストレーションは10月29日に完成し、各楽章の標題は破棄されて3つの楽章からなる《交響的舞曲》として発表された。

初演:1941年1月3日にユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団によって行われ、好評を以て迎えられた。

ラフマニノフは、グレゴリオ聖歌《怒りの日》【死の意味をあらわす】の旋律主題を、『鐘』と『交響的舞曲』両曲に引用している。

<ストラヴィンスキーとラフマニノフ>
1942年、イゴール・ストラヴィンスキーとセルゲイ・ラフマニノフは、亡命先アメリカのビバリーヒルズで初めて対面し、夕食を共にしました。そのとき、会話の話題となったのは、音楽そのものではなく、コンサートのエージェントやライセンスの収益といったことでした。ストラヴィンスキーは自分の好物である蜂蜜について触れ、その数日後、ラフマニノフが彼に大きなグラスに入った蜂蜜を贈ったというエピソードも残されています。
彼らが作曲のことを話題にしなかったのは、その考えが根本的に異なっていたからでした。ストラヴィンスキーは別の機会で、9歳年上のラフマニノフの感情豊かな作品を「壮大な映画音楽」と揶揄しています。ラフマニノフの芸術上の目的は、「愛や悲しみ、宗教的感情を表現すること」であり、その作風を長年ほとんど変えなかったことが、ストラヴィンスキーには一つの挑発と映ったのでしょう。
逆にストラヴィンスキーにとって作曲家というものは、その音楽を絶え間なく新しくする使命を持った存在でした。今回のメインプログラムである、バレエ音楽《春の祭典》のような革命的な作品は、彼のその姿勢ゆえに生まれたものです。しかし、エドガー・アラン・ポーの詩に基づくラフマニノフの合唱交響曲《鐘》もまた、偽りのない感情のあたたかさで魅了します。

<2013年来日公演スケジュール(予定)>
2013年11月14日(木) 名古屋/愛知県芸術劇場コンサートホール・・・1
2013年11月15日(金) 大阪/フェスティバルホール・・・1
2013年11月16日(土) 西宮/兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール ・・・2
2013年11月18日(月) 東京/サントリーホール・・・1
2013年11月19日(火) 東京/サントリーホール ・・・2
2013年11月20日(水) 川崎/ミューザ川崎シンフォニーホール ・・・1
【演奏曲目】
プログラム 1
シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 作品38 <春>
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
ヴァイオリン:樫本大進
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
プログラム 2
ブーレーズ:ノタシオン/ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年06月12日 11:26

更新: 2013年06月12日 11:32