ジンバブウェからンビラ(親指ピアノ)の巨匠ガリカイ・ティリコティ日本上陸
素朴な手作り楽器ンビラ(親指ピアノ)も名手が操ればこんな素晴らしい演奏ができるのです。即効のストレス解消にぜひ! ―――――――――ピーター・バラカン
広大なアフリカ大陸において、多くの地域で親しまれているのが、親指ピアノというシンプルな楽器。地域によってリンバやリケンベ、カリンバなど様々な呼び方があり、またその形や音色もヴァリエイションが豊富ですが、その中でもジンバブウェのショナ族の間で使われているンビラ(ムビラと表記されることもあります)は、芳醇かつスケールの大きい特別なサウンドを持っていることで知られています。
そんなンビラを操る現在最高の演奏家のひとりが本作の主人公ガリカイ・ティリコティ。3歳の時に誰も教えていないのにンビラを弾きはじめ、6歳で音階の狂ったンビラを調律して周囲を驚かせたという伝説を持っています。そしてジンバブウェはもちろん、世界中からたくさんのンビラ・プレイヤーが彼を慕ってやってきては、その教えを受けているそうです。
このアルバムはそのガリカイの指揮のもと制作されたアルバムで、もちろんガリカイ本人も演奏家として参加。ここではこれまで誰も試みてこなかった6種類の異なるチューニングのンビラによるアンサンブルを構築し、ショナ族の儀式で演奏している本格的なンビラ・ミュージックを聞かせてくれます。さらにガリカイを中心としたショナ族の名プレイヤーたちに加え、ガリカイの教え子でもある日本人演奏家スミも参加し、日本語の歌を1曲ここで披露しています。
加えて6月から7月にかけてガリカイ自身が来日し、日本中をツアーする予定。その素晴らしい腕前を皆さんの身近で聞かせてくれます。知られざるンビラの魅力を存分に堪能できる名作の誕生! この夏最高のBGMとなること請け合いです!