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注目の女性チェリスト、オフェリー・ガイヤールの最新盤はブラームス

ガイヤール

『ブラームス(1833-1897): 室内楽作品集』

ガイヤール待望の新譜はブラームス!
繊細にして熱さを秘めた音色
ガイヤールの表情にぴたりと寄り添うピアノも逸品!
クラリネット三重奏曲ではファビオ・ディ・カソラ登場!

バロックとロマン派を自在に往来している女性チェリスト、ガイヤール。最近国内盤化されたバッハの無伴奏チェロ組曲(AP017/KKC5275)も非常に高い評価を受けています。そんな彼女の待望の新譜は、ブラームスの室内楽作品集。ピアニストに迎えた俊英、シュヴィッツゲーベル=ワンの、ガイヤールの繊細にうつろう表情にぴたりと合わせたピアノは見事。そしてクラリネット三重奏曲ではベテランのファビオ・ディ・カソラを迎え、ほとばしる情熱と気高い音色、そして魅惑のアンサンブルを展開しています。

ブラームスのチェロ・ソナタ第2番は、円熟期の1886-88年に作曲されました。ほとばしるような冒頭から一気に引き込まれます。繊細にして、熱さも秘めたガイヤールの音色は絶品。第3楽章でのピアノのざわめく波と、それにのってガイヤールが奏でる激しい旋律の絡みあいは圧巻です。第1番、第1楽章冒頭のほの暗い旋律も、ガイヤールの高貴な音色による演奏は非常にセンシティヴ。ピアノもガイヤールの表情にぴったりと寄り添っています。終楽章はバッハのフーガの技法をモチーフにしていて、対位法も凝りに凝ったつくりとなっていますが、バロックも得意とするガイヤールの面目躍如的楽章といえるでしょう。トリオでは、クラリネットのファビオ・ディ・カソラのやわらかく非常に安定した音色も聴きどころ。第2楽章の入りの天上から降り注ぐような美しい旋律は絶品です。

<ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン(ピアノ)>
1987年、中国系スイス人の家庭に生まれる。リーズ国際音楽コンクール第2位受賞、同時に最年少のファイナリストとしてその名を聴衆に印象付けた。プレスラー、ツァハリアス、ゲルネルらの薫陶を受け、ジュリアード音楽院にて、E.アックス、ロバート・マクドナルドらの指導を受けた。世界の名だたるオーケストラ、そしてデュトワ、ルイージ、ヤノフスキら指揮者とも共演多数。

<ファビオ・ディ・カソラ(クラリネット)>
1990年、23歳という若さでジュネーヴ国際音楽コンクールでクラリネット奏者として初めて第1位を獲得(それまではクラリネット部門は第1位該当なしが続いていた)。翌年ヴィンタートゥール市立管弦楽団の首席に就任。アバド、ロストロポーヴィチ、クレーメル、ホリガー等が主催する音楽祭オーケストラの首席も務めている。1998年にはスイス音楽賞を受賞。ソニーからリリース多数。

【曲目】
ブラームス(1833-1897):
(1)チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 op.99
(2)チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38
(3)クラリネット三重奏曲 イ短調 op.114
【演奏】
オフェリー・ガイヤール(チェロ/フランチェスコ・ゴフリラー、1737年)
ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン(ピアノ)
ファビオ・ディ・カソラ(クラリネット)
【録音】
2012年8月17-20日
アルク・アン・シェーヌ、サル・ドゥ・ムジーク、ラ・ショー・ド・フォン、スイス

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年04月25日 17:11

更新: 2013年04月25日 17:20