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“LSO Live”の新シリーズ「LSO Discovery」第1弾

LSO Discovery

“LSO Live” = LSO Discovery =
フランソワ=グザヴィエ・ロト&ロンドン交響楽団
次世代を担う10名の新進作曲家たちがLSOのために書き下した作品集

10名の若き新進作曲家たちの新作を収めた内容はすべて、もともと「LSO パヌフニク・スキーム」の一環として委嘱された作品で、ロンドン交響楽団(LSO)がその音楽を世界中で分かち合い、プロモートできるように、あらたにレコーディングされたものです。

ポーランドが生んだ20世紀を代表する作曲家サー・アンジェイ・パヌフニク(1914~1991)は、生前にLSOが3つの作品を委嘱して、その交響作品の多くをレコーディングしたことから楽団とのゆかりの深かったことで知られています。

「作曲家で私の夫は、今日ではどうしたら若い作曲家たちが最高水準のオーケストラとの絶対不可欠な経験を得ることができるのかを気にかけていました。このプロジェクトこそが彼の夢をかなえるのです。」
このように語るカミラ・パヌフニク夫人の協力のもとLSOによって、「LSO パヌフニク・スキーム(The LSO Panufnik Scheme)」は、今は亡き作曲家パヌフニクを追悼する目的で、創設されました。
2005年にスタートしたスキームでは、著名な作曲家コリン・マシューズの指導を受けて、毎年6名の作曲家たちにLSOのための演奏時間3分間の曲を書く機会を提供しています。スキームの開始以降、この作曲家たちの多くが、引き続きLSOよりさらなる作品の委嘱を受けるようになっています。
このアルバムでは、このプロジェクトの最初の5年間から厳選された作曲家たちの作品の数々を紹介していますが、その経歴や作風はじつにさまざま。
グラスゴーの生まれで、作曲家への転向以前の青春期を、スコットランド中を演奏して廻るフォークバンドのヴァイオリン弾きとして過ごしたサックリング。
クリント・イーストウッド監督の映画「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」とのサントラの一部の譜面起こし、オーケストレーションおよび演奏を手掛けたマコーマック。
作曲家、アレンジャー、プロデューサーそしてジャズ・サックス奏者としてすでに名高いヤードは、2013年3月のLSOセント・ルークス10周年記念式典の一環として、2013年4月のワークショップで演奏予定の、LSOブラスとパーカッション・セクションのための新作も委嘱されています。
ここで選ばれた10名を含め、このアルバムはいま現在もこのスキームを通じてオーケストラと共同作業をする過去総勢45名の作曲家たちによる多岐に亘るスタイルと影響の範囲の一端を示すものといえるでしょう。
なお、指揮を手掛けるロトは、LSOが1990年より2年おきに行うドナテッラ・フリックLSO 指揮コンクール(The Donatella Flick LSO Conducting Competition)で2000年に優勝を果たし、最長1年間LSOのアシスタント・コンダクターを務めるチャンスを得てキャリアの足掛かりを築き、世界の舞台へと羽ばたいていった指揮者でもあります。
2003年のオープンから10周年を迎えるLSO セント・ルークスは、LSOのリハーサルや演奏会およびレコーディングのためのホール。もとは18世紀にニコラス・ホークスムーアが設計した教会で、第一級指定建造物にも登録されており、外観が当時の様子を留めているのとは対照的に、内部には録音機材など最新鋭の設備が整えられています。
公開リハーサルや、年間を通して毎週木曜日に開催される、“BBCラジオ3”放送番組用のクラシック・ランチタイムコンサートの会場として活用されると同時に、クラシックのほか、ワールドミュージックやポピュラーを取り入れた音楽教育プログラムLSO Discoveryも実施しています。

「The Panufnik Legacies」
【曲目】
・アンドルー・マコーマック:インセンティヴ Incentive
・クリスティアン・メイソン:…照りつける日差しからの逃避…… from bursting suns escaping …
・チャーリー・パイパー:浮遊 Fleotan
・エロイーズ・ジン:サクラ Sakura
・エドワード・ネズビット:類似I Parallels I
・エドワード・ネズビット:類似II Parallels II
・ジェイソン・ヤード:ひどい幻滅! Rude Awakening!
・マーティン・サックリング:新生児のためのファンファーレ Fanfare for a Newborn Child
・クリストファー・メイヨー:サーマ Therma
・エリザベス・ウィンターズ:突然の豪雨、突然の曇り Sudden Squall, Sudden Shadow
・ヴラド・マイストロヴィチ:ハロ Halo
【演奏】
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
ロンドン交響楽団
【録音】
2012年10月/ロンドン、LSO セント・ルークス
プロデューサー:ジョナサン・ストークス
【仕様、その他】
DSD5.0
マルチチャンネル
ステレオ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年03月27日 09:18

更新: 2013年03月27日 09:48