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クリスチャン・マンデアル&クルジュ=ナポカ・フィルによるブルックナー

マンデアル

本邦初登場となる、名匠マンデアルによるブルックナー:交響曲全集です。
アナログ・ステレオ・スタジオ録音。録音時期は84年から89年7月の5年に及びます。
チャウシェスク政権崩壊直前の動乱時期によくぞ頓挫することなく完成に至ったと敬服する他ありません。
マンデアルは、1946年生れですから、録音当時は30代から40代前半ということになります。これだけの大企画を任されるだけに、演奏内容は驚きの完熟振りで、歌に満ち、艶やかな音色、余裕のあるテンポ(全曲ともどちらかというとゆっくりめで、第8番はCD2枚に及びます)が採用されています。ある意味、同郷のチェリビダッケの解釈にも通じる微細に渡り掘下げのある、そして官能的で、色気のある演奏であることに驚かされます。
クルジュ=ナポカ・フィルは、現在ではトランシルヴェニア国立フィルと名を改めておりますが、ルーマニア随一の実力を誇っていた時代(エレクトレコード社長の言、当録音のサウンド・エンジニアを担当)の録音だけに、妙技には聴く者を唸らせるものがあります。
クルジュ=ナポカは、ハンガリー民族の多い土地柄で、シャーンドル・ヴェーグの出身地でもあります。
価格もお安めな好企画盤です。
※CD日本プレス。英語、日本語によるライナーノート付。

 

マンデアル

 

「ブルックナー:交響曲全集」
【曲目】
1)交響曲第1番 ハ短調(リンツ稿)
2)交響曲第2番 ハ短調
3)交響曲第3番 ニ短調
4)交響曲第4番 変ホ長調
5)交響曲第5番 変ロ長調
6)交響曲第6番 イ長調
7)交響曲第7番 ホ長調
8)交響曲第8番 ハ短調
9)交響曲第9番 ニ短調
【演奏】
クリスチャン・マンデアル(指揮)
クルジュ=ナポカ・フィル(現トランシ
ルヴェニア国立フィル)
【録音】
1)1986年7月
2)1984年10月
3)1984年10月
4)1989年7月
5)1988年6月
6)1988年7月
7)1986年6月
8)1987年6月
9)1988年7月
※全曲アナログ・スタジオ録音

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年03月11日 13:56

更新: 2013年03月11日 14:20