フライング・ロータス主宰<Brainfeeder>からラパラックスがデビュー・アルバム発表

2012年に「When You’re Gone」「Some Other Time」と2枚の傑作EP(※本作には未収録)を立て続けにリリースし、ディプロ、プレフューズ73、SBTRKTなど海外の一流アーティストはもちろん国内でもtomadやseiho、taquwamiといったネット上で人気を集める新世代アーティストから絶大なシンパシーを寄せられる中、2012年10月にはクラークとともに来日公演を大盛況に終わらせた。
大きな期待が寄せられながら届けられた本作は「洗練されたノスタルジー」とまさにリスナー達がラパラックスに求めるタイトルが冠された傑作に!アルバム全体を覆う息を飲むほどメランコリックでむせ返るほどノスタルジックなムードは、デビュー前からアプローチしてきたアンビエントR&Bとエレクトロニクスをハウスやヒップホップ、そしてハドソン・モホークやラスティと共振するトラップ・ビートとの融合を突き詰めた見事なまでに美しいアート・フォームへと昇華。鮮やかなシンセ・リフに極太のキックを打ち込んでいくティーザー・トラック「Guuurl」(M-1)、 メランコリックな音像がトラップ・ビートと共にド派手に破綻していく「Kelly Brook」(M-3)、ケリー・リーサムのヴォーカルが切なくピッチ ベンドされたブルージーな先行シングル「Without You」(M-7)、透き通ったエレクトロニクスとカットアップ・ビートのコラージュがゆっくり と快楽へと導くスローモー・ハウス「Swallowing Smoke」(M-6)、ほつれたファンクネスを縫うようにジャズ・トランペットがむせび泣く 「The Dead Sea」(M-10)そしてネット世代らしいカセット・テープへの憧憬を弾き語りからドラマチックなビート・オペラへと転換する名曲「O E A」(M-12)とどこから聴いても一切死角はない。
エレクトロニカ、チルウェイヴ~ウィッチ・ハウス、アンビエントR&Bを嗜好する新しいビート・ジェネレーションにとってのモニュメンタルな作品として、2013年を振り返るときに燦然と輝き続けるであろう名盤がここに誕生した。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2013年01月24日 17:32