注目の最新ライヴ~「フルトヴェングラー作品録音シリーズ」第5弾

フルトヴェングラー作品ライヴ録音シリーズ第5弾
フルトヴェングラー幻の佳曲、ピアノ三重奏曲とピアノ四重奏曲
フルトヴェングラーの歌曲&テ・デウム(FIT1)、交響曲第3番(FIT2)、ピアノ協奏曲(FIT3)、ヴァイオリン・ソナタ(FIT4) に続く、作曲家フルトヴェングラーの作品を紹介するシリーズの第5弾。
東京フルトヴェングラー研究会は1995年の設立以来、一貫してフルトヴェングラーの作品を紹介し続けている。時代の流行には批判的な姿勢を貫いた結果、ほとんど顧みられることのなかったフルトヴェングラーの作曲は、近年、時代を超えた普遍的メッセージを伝えるものとして再評価が高まっている。
今回のアルバムには少年期に書かれたピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲が収められているが、特にピアノ四重奏曲は日本初演であり、校訂が加えられた楽譜で本格的な蘇演を聴けるのが注目される。また、もう一つのピアノ三重奏曲は、少年期の室内楽の代表作と言える美しい作品。どちらの曲にも、率直な歌謡性と瑞々しい抒情性が溢れているが、同時に常にベートーヴェンを模範と仰ぐ構築への意志、後期の重厚、長大な作風の萌芽をうかがわせる。いずれにしても、フルトヴェングラーのピアノ室内楽は後期の大作「ピアノ五重奏曲」だけではないということを教えてくれる貴重なアルバムである。(東京フルトヴェングラー研究会代表:野口剛夫氏)
【曲目】
フルトヴェングラー:ピアノ四重奏曲 ハ短調(1899)/ピアノ三重奏曲 ホ長調(1900)
【演奏】
間野久美子(vn)、松村佳織(va)、韮澤有(vc)、舌沙織里(p)
【録音】
2011年11月3日、本郷中央教会(ライヴ)