エリック・ル・サージュ~シューマン:ピアノ・ソロ作品集(全13枚組)

1989年、シューマン国際コンクールで優勝した経歴を誇るフランスの名ピアニスト、ル・サージュによる注目のシューマン。「RCA」へのシューマン・アルバムでの演奏も秀逸でしたが、本盤の全13枚に及ぶ録音は圧巻です。
ル・サージュの「Alpha」へのシューマンの録音と言えば、「ピアノを伴う室内楽作品全集」ボックス[ALPHA812]~ゴルダン・ニコリッチ、樫本大進、ジャン=ギアン・ケラス、クリストフ・コワン、フランソワ・ルルー、ポール・メイエ、フランク・ブラレイ…といった腕利きの名手たちが共演した豪華な7枚組~も好評でしたが、一連の“シューマン・プロジェクト”の一環である、このセットも要チェックです。
【エリック・ル・サージュ】
1964年、南仏エクサン・プロヴァンス生まれ。
パリ国立音楽院に学び、81年プルミエ・プリ(一等賞)を受賞、翌年には室内楽でもトップを獲得し17歳で卒業。
85年ポルト国際コンクール、89年シューマン国際コンクールで優勝し、同年のリーズ国際コンクールなど数々のコンクールで受賞歴がある。
ソリストとしてリサイタル活動の一方、著名なオーケストラとの共演、エマニュエル・パユやポール・メイエらとの室内楽でも世界各地で活躍~彼らとはサロン・ド・プロヴァンス音楽祭も主宰している。
シューマン:ソロ・ピアノのための作品集(全13枚組)
【収録内容(予定)】
CD 1
パピヨン Op.2 [1829-31年]
ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6 [1837年]
6つの間奏曲 Op.4 [1832年]
CD 2
ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.14 [1835-1836年]
クララ・ヴィークの主題による10の即興曲 Op.5 [1833年]
幻想曲 Op.17 [1836-1838年]
CD 3
フモレスケ 変ロ長調 Op.20 [1838年]
ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.11 [1832-35年]
CD 4
色とりどりの小品 Op.99 [1836-49年]
アルバムの綴り Op.124 [1832-45年]
交響的練習曲 Op.13 [1834-37年]
CD 5
8つのノヴェレッテ Op.21 [1838年]
4つの行進曲 Op.76 [1849年]
CD 6
ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.22 [1833-38年]
4つの夜曲 Op.23 [1839年]
3つの幻想小曲集 Op.111 [1851年]
暁の歌 Op.133 [1853年]
CD 7
クライスレリアーナ Op.16 [1838年]
4つのフーガ Op.72 [1845年]
幻想小曲集 Op.12 [1837年]
CD 8
子供のためのアルバム Op.68 [1848年]
CD 9
アレグロ ロ短調 Op.8 [1831年]
ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」 Op.26 [1839-40年]
4つのピアノ曲 Op.32 [1838-39年]
子供のための3つのピアノ・ソナタ Op.118 [1853年]
CD 10
パガニーニの奇想曲による6つの練習曲 Op.3 [1832年]
パガニーニの奇想曲による6つの演奏会用練習曲 Op.10 [1833年]
CD 11
アベッグ変奏曲 Op.1 [1829-30年]
トッカータ ハ長調 Op.7 [1829-32年]
子供の情景 Op.15 [1838年]
ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲 Anh. F25 [1833年]
謝肉祭「4つの音符による面白い情景」 Op.9 [1833-35年]
CD 12
3つのロマンス Op.28 [1839年]
アラベスク ハ長調 Op.18 [1839年]
花の曲 変ニ長調 Op.19 [1839年]
フゲッタ形式の7つのピアノ小品 Op.126 [1853年]
CD 13
森の情景 Op.82 [1848-49年]
【演奏】
エリック・ル・サージュ(P)