テミルカーノフ&サンクトペテルブルグ・フィル、MIRARE登場!

テミルカーノフによる録音シリーズが“MIRARE”レーベルで始動!
第1弾は、2タイトル。実に4度目の録音のショスタコーヴィチ:交響曲第5番とドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」。サンクトペテルブルクでの最新ライヴが要チェックです。
テミルカーノフ&サンクトペテルブルグ・フィル、MIRARE登場!
初演から75年。
サンクトペテルブルグ・フィルが21世紀風、ショスタコーヴィチの第5番を披露
【曲目】
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調Op.47
【演奏】
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)、サンクトペテルブルグ・フィル
【録音】
2012年3月/サンクトペテルブルグ・フィルハーモニア(ライヴ)
これは驚愕。テミルカーノフとサンクトペテルブルグ・フィルが“MIRARE”レーベルに登場、今後興味深いシリーズを繰り広げる予定です。ご期待下さい。
その第1弾は十八番のショスタコーヴィチの交響曲第5番。
ショスタコーヴィチの交響曲第5番は1937年11月21日、ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル(現サンクトペテルブルグ・フィル)により初演されました。その翌年に生まれたテミルカーノフが、初演75年を経て同オーケストラ(名称は変わっています)と同曲を演奏、それがライヴ録音されました。テミルカーノフとしては4度目、特にサンクトペテルブルグ・フィルとは3度目の録音、前回(2005年)より約6年を経ての再録となります。年を経るにしたがい、少しずつテンポが遅くはなっていますが、基本的な解釈は全く変わらず、やや遅めのテンポで、ムラヴィンスキーの演奏にみられるような強い緊張感や怖さはみじんもなく、しなやかかつ流麗。冒頭から切実なメッセージ性とは無縁の純音楽的解釈を聴かせてくれます。オケの巧さはさすがで、弦の美しさ、金管の妙技にひたることができます。サンクトペテルブルグ・フィルの「革命」としての価値観の変化、時の推移を実感させられ、時代の記録として貴重と言えるでしょう。
=トラックタイム=
I. 17’18 + II . 5'02 + III . 13'39 + IV . 11'28 = 47’27
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テミルカーノフの円熟ぶり著しい「新世界」
【曲目】
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
【演奏】
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)、サンクトペテルブルグ・フィル
【録音】
2011年3月/サンクトペテルブルグ・フィルハーモニア(ライヴ)
テミルカーノフが「新世界」を再録音。とはいっても、前回は旧ソ連時代の1968年、当時のソヴィエト国立響とのメロディア録音で、滅茶苦茶な爆演としてマニアの間で知られていました。それから40年を経て、すっかり洗練され磨き抜かれた演奏に生まれ変わりました。今回の演奏はいたって真っ当で、巨匠としての貫禄満点の大きな演奏を聴かせてくれます。サンクトペテルブルグ・フィルの芸達者ぶりも特筆で、第2楽章のイングリッシュ・ホルンのしみじみとした歌い回しは泣けます。