夜明けのキャッツ 由紀さおりをサポートするスーパー・バンドの初アルバム
“日本の新しい歌謡曲を構築する”ことを目指していた由紀さおりが、ピンク・マルティーニとの共演でその後大ヒットとなるアルバム『1969』を録音する直前の2011年3月、ピンク・マルティーニに相当する日本でのバックバンドが必要と判断し、ジャズに限らず幅広い視野と技術を持つ佐山雅弘を中心とするスーパー・バンドの結成を打診したことで結成された<夜明けのキャッツ>が、初のアルバムをリリース!
クラシカルな表現からエスニックな表情までカバーするために、バイオリン、ウッドベースを選択。ドラムのエネルギー感より、パーカッションの繊細さカラフルさを求める。サックスは、歌謡曲の濃厚さを担当。
そういった狙いで、佐山雅弘、宮崎明生、牧山純子、藤原清登、はたけやま裕、それぞれが日本の音楽シーンにおいて広く名の知れた5人のメンバーが集結。
ピンク・マルティーニと由紀さおりにより、世界的に評価されたジャズと歌謡曲の融合が、ここ日本でも実現することとなった!
当代一流のミュージシャンが織り成す上質なインストゥルメンタルと、歌姫・由紀さおりをゲストに迎えた麗しきヴォーカル・トラック。
歌謡曲とジャズがスムースに溶けあう至福の瞬間がここに。
【収録曲】
1. 夜明けのスキャット(オリジナル:由紀さおり)
2. 素敵なあなた~恋のバカンス(オリジナル:ザ・ピーナッツ)
3. 生きがい(オリジナル:由紀さおり)
4. 挽歌(オリジナル:由紀さおり)
5. マイ・ファニー・バレンタイン feat. 由紀さおり
6. ベンチャーズ・メドレー(雨の御堂筋~京都慕情~10番街の殺人)
7. モーニン~伊勢佐木町ブルースfeat. 由紀さおり (オリジナル:アート・ブレイキー~青江三奈)
8. 酒場にて(オリジナル:江利チエミ)
9. 異邦人(オリジナル:久保田早紀)
10. 星の海 feat. 由紀さおり(オリジナル:吉田美奈子)
【パーソネル】
◆佐山雅弘(ピアノ)
国立音楽大学作曲科出身。1984年から現在まで29枚のアルバムをリリース。最新作はピアノ・トリオによるスタンダードアルバム『Vintage』。トリオ活動やジャンルを横断するセッションは勿論、編曲も含むオーケストラとの共演、演劇・落語などのコラボレーションと、活躍場が広がって収拾のつかない状態。ミューザ川崎シンフォニーホール・アドバイザー、名古屋音楽大学客員教授。
◆宮崎明生(サックスほかマルチリード) バークリー音楽院卒業。帰国後ジャズプレーヤーとして、ジョージ川口カルテット、市川秀男カルテットなどで活躍。またスタジオプレーヤーとして「青春のポップス」「きよしとこの夜」等々の音楽番組に出演。また由紀さおりを始め多数のアーティスト・サポート、音楽監督を務める。
◆藤原清登(ベース)
16歳でベースを始め1974年渡米。バークリー音楽院在学中、21歳でホレス・シルヴァー五重奏団にて米国デビュー後、クリフォード・ジョーダン、ジョー・リー・ウィルソンのアルバムに参加するなどNYを拠点に活躍。ジュリアード音楽院大学院卒業後、MG4結成。以来10数枚のアルバムを発表。ノンジャンル<低音王>として活躍する本格派アーティスト。
◆牧山純子(ヴァイオリン)
東京都出身。武蔵野音楽大学卒業後、米バークリー音楽院でジャズ・ヴァイオリンを専攻。2002年NHK紅白歌合戦にアメリカより衛星中継で出演。Strings Department Achievement Award受賞。デイヴィッド・フォスター、小曽根真、上原ひろみ、他共演多数。帰国後ソリストとして活動し、2008年に『ミストラル』でメジャー・デビュー。他アルバムは『リベルタ』『Preghiera』。全国でライブを行う他、テレビ・ラジオ出演、ドラマの音楽制作、最近ではコメンテーターとしての活動をするなど、幅広いフィールドで活躍している。
◆はたけやま裕(パーカッション)
パーカッショニスト。国立音大卒。卒業時に日本打楽器協会新人演奏会で最優秀賞受賞。井上陽水、由紀さおり、イルカ、チェンミン(二胡)、上妻宏光(津軽三味線)、女子十二楽坊等のサポートを務める他、狂言、舞踏、ヘア・アートとのコラボレーションなど、パーカッションの可能性を広げている。
2009年、はたけやま裕プロジェクト<HYPS>名義の『Chaotic Planet』でデビュー。第21期燦々ぬまづ大使。最新作は『光の道』。