若きムーティ&ウィーン・フィルが、リヒテルと共演した音源がCD化
掲載: 2012年09月13日 15:37
更新: 2012年09月13日 16:00

若きムーティ&ウィーン・フィル
巨人リヒテルとのシューマンの協奏曲
ウィーン・ファン待望のヘッツェル&シュトレング独奏によるモーツァルトの協奏交響曲
ザルツブルク音楽祭での収録年の異なるふたつのコンサートより、キャリア駆け出しのムーティがウィーン・フィルを指揮した演奏内容を編んだアルバム。ロッシーニとシューマンが1972年8月17日前半(後半はケルビーニのレクィエム)、モーツァルトは1974年7月27日のプログラムとなっています。このうちシューマンとモーツァルトのカップリングが、伊デアゴスティーニ社より限定数頒布されたことがあるものの、このたびようやくORFEOが一般流通にこぎつけました。
巨人リヒテルをソリストに迎えたシューマンの協奏曲は、1954年(1948年とも)のガウク指揮モスクワ放送響とのセッション録音盤、1958年のロヴィツキ指揮ワルシャワ・ナショナル・フィルとのセッション録音盤、1974年のマタチッチ指揮モンテ・カルロ国立歌劇場管とのセッション録音盤につづくもので、リヒテルにとって4種目で現状、唯一のライヴ録音となります。当時31歳の若きムーティとリヒテルの顔合わせといえば、こののちEMIにおこなったセッション録音、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番(1977年)や1979年のモーツァルトのピアノ協奏曲第22番(1979年)でのスリリングな掛け合いも思い起こされるところで、ここでの内容にも期待が高まります。
1969年よりコンマスに就任したヘッツェルと、ヴィオラの首席シュトレングとが独奏を担当したモーツァルトの協奏交響曲は、まさしく「ウィーン・フィルによるモーツァルト」の魅力が花開いた内容。当日は交響曲第25番も取り上げられ、巨匠となったいまに至るまで、ムーティがモーツァルトを得意としていることをあらためて実感させてくれるものです。
「セミラーミデ」序曲は初CD化。ムーティの実演がロッシーニやヴェルディの序曲で幕を開け、詰め掛けた聴衆の心を掴んでしまうのはいつものことながら、きびきびとした音楽づくりには、やはり新鮮でいつ聴いても心躍らせるものがあります。
【曲目】
ロッシーニ:「セミラーミデ」序曲 (12'26)
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54 (30'17)
モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K 364 (33'16)
【演奏】
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ゲルハルト・ヘッツェル(Vn)
ルドルフ・シュトレング(Va)
リッカルド・ムーティ(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
[ロッシーニ、シューマン]1972年8月17日ザルツブルク、祝祭大劇場(ライヴ・ステレオ)
[モーツァルト]1974年7月27日ザルツブルク、祝祭小劇場(ライヴ・ステレオ)
※「Orfeo D'Or」レーベルの最近のリリースは、こちら。
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