ザンデルリンク&スウェーデン放送SO~90年代ライヴがCD化

ザンデルリンク&スウェーデン放送SO~90年代ライヴがCD化
20世紀の巨匠指揮者、クルト・ザンデルリンク&スウェーデン放送SOによるシリーズ最新盤が2タイトル、リリースされます。レパートリーであったショスタコーヴィチの第8番は、さすがの説得力&ライヴならではのアツさ。もう1枚はブラームス・プロ~交響曲第4番と悲劇的序曲。90年代におけるザンデルリンクの貴重な音源として要注目です。
ザンデルリンクのショスタコーヴィチの第8番と言えば、ベルリン交響楽団とのスタジオ録音が唯一で、この曲を遅いテンポで透徹したユニークな演奏として名高いものでした。第8番は、巨匠が活動最晩年までレパートリーから外さなかった愛奏曲ながら、ライヴ録音の登場は今までありませんでした。ムラヴィンスキーなら、快速で進めるであろう箇所はザンデルリングはこれでもかとばかりに執拗に遅いテンポで、このシリアスな作品をまるで点描画のように聴衆に開示して行きます。余程好調だったのか、足踏みや第3楽章から第4楽章にかけての掛け声を発したり、冷静沈着に見えるザンデルリングの燃える姿が記録されています。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。
※演奏タイミング [27:31][7:11][7:24][9:52][17:39]
【曲目】
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番
【演奏】
クルト・ザンデルリング(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
【録音】
1994年10月21日ベルワルドホール・ライヴ
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巨匠ザンデルリングと言えばブラームスですが、この第4番はザンデルリングのどの同曲異演よりも情熱的というか、私小説的主情的な解釈と言えます。当レーベルではミュンヘン・フィルとのライヴがありますが、それよりも全体で2分以上も長く、ロマン主義解釈の大家であることは疑いないザンデルリングですが、ここまで耽溺的な一面があったのかと驚かされます。第1楽章などは祈りにも似た没入。第3楽章の裂帛の気合も身の毛もよだつばかりです。フィナーレに至っては奈落の底へ突き落とされるかのようなカタルシスさえ感じます。例によって遅いテンポが採用されておりますが、その劇性は凄まじく手に汗握る熱演となっております。「悲劇的序曲」はベルリン交響楽団との全集では再録音しなかった曲で、こちらも15分にも及ぼうという怪演。古格を保つ驚愕の名演です。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。
※演奏タイミング 交響曲第4番[14:33][12:42][6:34][11:45] / 悲劇的序曲[14:47]
【曲目】
ブラームス:
(1)悲劇的序曲
(2)交響曲第4番
【演奏】
クルト・ザンデルリング(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
【録音】
(1)1997年11月28日ベルワルドホール・ライヴ
(2)1990年5月4日ベルワルドホール・ライヴ
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