アバドとの共演!イザベル・ファウスト、満を持しての2度目のベートーヴェン
掲載: 2011年11月30日 17:40
更新: 2011年11月30日 17:30

イザベル・ファウスト、満を持しての2度目のベートーヴェン。クラウディオ・アバド、ハルモニアムンディ初登場!
近年ひときわ輝きを増しているヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの新盤は、満を持しての2度目のベートーヴェン、そして、初登場となるアルバン・ベルクという充実のプログラム。クラウディオ・アバドが、是非に、と申し出るかたちで実現したレコーディングです。アバドとオケが全身全霊でファウストの音楽を支えているのがよく感じられ、ベルクの協奏曲では、爛熟したハーモニーをオケが醸す上で、ファウストが変幻自在な音で飛翔します。ファウスト独特のタッチが生みだす美しい高音には思わず息をのむほどです。ベートーヴェンでも、何度も聴いたことがあるはずの第1主題から、なんとも神々しい響き。第2楽章の天国的な美しい音色はショッキングですらあります。終楽章の活き活きと、そして愛らしさも漂う表情はファウストならでは。カデンツァは、ベートーヴェンがこのヴァイオリン協奏曲をピアノ用に編曲した際に、ベートーヴェン自身が書いたものに基づいています。ヴァイオリン界の新女王、という一言だけでは表現しきれない音楽と魅力的な表情、そして衝撃的に美しい音。ファウストとアバド、モーツァルト管が、神に許された人にしか立ち入ることのできない領域の音楽を展開しています。
──「私がマエストロ・クラウディオ・アバド(マーラー室内管)と共演したのは2008年のことでしたが、この経験は、ベートーヴェンの協奏曲を理解し体験する新しい道を私に見出させました。このあと、アバド氏は、今度はモーツァルト管と、アルバン・ベルクの協奏曲を共演しましょうと申し出てくださいました。この二つの傑作をリハーサルし、コンサートにかける機会を幾度が経たあとで、これら2作品をCDに録音するということは、彼にとって、自然の流れだったようです。この2つの傑作を同時に持ち続けるということは私にとってまったく新しい体験でした。2010年にボローニャで行った幾度にも亘るリハーサルでは、ベルクが終わるとベートーヴェン、という風に、2作品を交互に演奏していました。アルバン・ベルクの、悲しみと苦しみの世界から、バッハの魂の浄化のコラールを経て、ベートーヴェンの最も輝かしく、この世のすべての苦しみから一見解放されたようにみえるフィナーレへの非常に密度の濃い旅は、演奏に携わる私達をこの上なく魅了しました。アバドとの音楽作りは、至上の歓びであり、音楽のマジックを知るための本物の鍵でした。彼が私を信頼して下さったことに心から感謝し、彼の芸術性に心からの賛辞を捧げます。」(イザベル・ファウストのコメント、ライナーノーツより)──
【曲目】
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
【演奏】
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/スリーピング・ビューティ(Stradivarius,1704))
クラウディオ・アバド(指揮)、モーツァルト管弦楽団
【録音】
2010年11月 ボローニャ(Auditorio Manzoni)
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