話題の強力新譜!ラトル&ベルリン・フィル~シェーンベルク:作品集

『ラトル&ベルリン・フィル~ブラームス(シェーンベルク編):ピアノ四重奏曲第1番他』
ラトルがそのキャリアで、いち早く世界的評価を確立した20世紀作品の傑作。敬愛したブラームス作品の編曲作品をはじめ、ベルリン・フィルとともにその本領を発揮したシェーンベルク作品集が、遂にCD化。
【曲目】
1. ブラームス/オーケストレーション:シェーンベルク:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25
2. シェーンベルク:映画の一場面への伴奏音楽
3. シェーンベルク:室内交響曲 第1番(管弦楽版)
【演奏】
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル(指揮)
【録音】
2009年10月30日-11月7日 コンサート・ライヴ
【楽曲について】
■ピアノ四重奏曲第1番
すでにブランドとも言える、ラトル&BPOによる「ブラームス」作品。ニューヨーク・タイムズ紙のアラン・コージンは、カーネギーホールでの公演について「この編曲をどんなに説得力を持って響かせようとも、頭のなかにある記憶の耳から、原曲の音と構成を振り払うのは難しいかもしれない。だが、ラトル指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、室内楽曲版では到達できないであろうシェーンベルク版のドラマチックな展開を生き生きとしたスタイルで披露しており、その成果は報われたと言ってよい」と語っている。
■映画の1場面への伴奏音楽
1929年、ドイツのマグデブルクのHeinrichshofen Verlag社の依頼を受け、実験的な映画の音楽として書かれたが、結局、映画はお蔵入りとなった。1930年にハンス・ロスバウトの指揮でフランクフルト放送交響楽団によって初演され、その後、バレエ音楽としても用いられたが、近年ではめったに演奏されていない。
■室内交響曲第1番
当初は単一楽章の15人編成として1906年に完成させたが、やがてバランスの偏りを感じるようになり、1922年にフル・オーケストラ版として再編成した。1935年にも再び手を加え、これが今回ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によって演奏・レコーディングされた編曲版である。1935年に再編曲されたこのフル・オーケストラ版をラトルがレコーディングするのは今回が初めて。
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