ジェフ・ミルズ『The Power』に続く完全限定アルバム『2087』
1966年に公開されたクラシックSF映画「Cyborg(サイボーグ): 2087」の架空のサウンド・トラックとして制作された今作、繊細で深淵な電子音によって描かれた、神秘的な音風景により、映像的なイメージが喚起されてく、コンセプチャルな作品。しかし、これは不思議なことに、ジェフ・ミルズ曰く「数年前にある年号に僕は焦点を当てていたんだ。それが2087年だった。その年に起こるだろう経済や天気、人間や社会についての状況を考えていた。そのシナリオに沿ってサウンドトラックを作り始めたんだ。実はCyborg2087という映画があると知ったのは後のことだったんだ...」というように、偶然にも彼の未来への想いは映画と同じシナリオを想像していた。かつてサウンドトラック「Metropolis」がそうであったように、無機質と思いがちなエレクトロニック・サウンドが静かに、そして、雄弁にそのス リーリーを語りかけてくる。同時にサウンドのみならず、ジェフ・ミルズ本人がブックレット(12P)で解説を寄せている。宇宙へと旅立ち、地球へと帰還したジェフ・ミルズが未来へ想いを馳せ、エレクトロニクス・サウンドで綴った架空のサウンド・トラック・アルバム。