コーネル・デュプリー遺作。亡くなる2ヶ月前に録音した魂の1枚
掲載: 2011年07月20日 15:40
更新: 2011年07月21日 15:41

さる2011年5月8日に、長年患ってきた肺気腫により他界してしまったコーネル・デュプリー。その亡くなる2ヶ月前にレコーディングしていたという、完成したばかりの新作『ドゥーイン・オーライト』が発売!
この世で最もグルーヴィな味わいを弾き表したギタリスト、これぞコーネル・デュプリー!と歓喜の叫びを上げたくなる決定的アルバム!こだわりのアナログ・サウンド感覚でコーネル・グルーヴが溢れ出す名盤です。
これまでコーネルは、初期の、また原点となるキング・カーティス&ザ・キングピンズ時代、及びアトランティックでの数々のソウルを中心としたセッションでの彩り、また他のソウル・ジャズ・レーベルでの特別起用ギタリストとして、その一瞬にして彼と分かる個性ある音色とムード(手癖と独特のタイミング)で、ブラック・ミュージック・セッション・ギタリストのトップに存在してきました。
そして1974年の初ソロ・アルバム『ティージン』以降は、先鋭セッションマン集団スタッフ、ガッド・ギャングでの活動、その後のフュージョン・ブームに乗り数々のソロ・アルバムをリリースなど、トップ・ミュージシャンとして華々しい活躍をしてきました。
本作は、ガッツあるコーネルのギターのスリルを味わうために制作され、企画者、プロデューサー、参加ミュージシャンが長年味わい感じてきた“コーネルだからこその魅力”を最大限に引き出したアルバムです!
プロデューサーに、テキサス州オースティンの信頼すべきダイアルトーン・レコード主宰者エディ・スタウトを起用、バックは同地で活動するマイク・フラニギンのハモンドB3トリオを中心とする、昔からコーネルに心酔してきたミュージシャンを集め、結果、コーネルの気概を高めることになった。サックスは、ダイアルトーンやブラック・トップ等でのブルース、R&B 作品への参加で知られる名手マーク・カザノフ。さらに、ミーターズのベーシスト、ジョージ・ポーターも参加。録音は今年2011年の3月2日~4日にオースティンで行われた。コーネルはエディ・スタウトの車で片道4時間かけてやって来たそう。
一発勝負的ジャズ・ファンク、キング・カーティス&ザ・キングピンズの原点ともなるヒットR&Bヴォーカル曲のグルーヴィなインスト版、彼自身の出自ともなるTボーン・ウォーカーをルーツとするクールなブルース・ギター、スウィートでディープなソウル・ギター、という構成でコーネルのギターをとことん味わい尽くす、まさにコーネル祭り!
1974年コーネル32才の時の名ソロ作『ティージン』を、溌剌としたニューヨーク先鋭ギタリストの姿を捉えたものとすると、本作は、68才となる年輪を重ねた熟成テキサス・ファンク&ブルース・グルーヴの極みとも言おうか。成熟したバンド・サウンド、音楽として素晴らしさ、そしてギター・ソロのみを取り出しても、若さでとにかく弾きまくった時代の演奏とはまた別の、気骨と深みで極上の、それも新鮮な味わいで、これはコーネルの代表作となるに違いありません!
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