ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン~ベートーヴェン:荘厳ミサ曲
掲載: 2011年03月08日 17:05
更新: 2011年03月23日 09:39

2010年2月ドレスデン爆撃戦没者追悼演奏会ライヴ。ソリストに話題のガランチャも参加!
クリスティアン・ティーレマンが、2012年のシーズンより首席指揮者に就任予定のシュターツカペレ・ドレスデンを指揮して、ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」を演奏したライヴ映像作品は、2010年2月13日と14日の2日間に亘り、ゼンパーオーパーで行われたコンサートの模様を収録したものです。
第2次世界大戦が最終局面を迎えていた時期、1945年2月13日から15日にかけて英米の連合国軍による爆撃を受けたドレスデンは、街の大半を破壊し尽くされ、一般市民を含む3万とも15万ともいわれる夥しい数の犠牲者を出しました。
戦後、当地ドレスデンでは、いわゆる「ドレスデン爆撃」として名高い、この未曾有の戦禍を被ったのと同じ2月13、14の両日に、シュターツカペレ・ドレスデンによってレクイエムやミサ曲といったプログラムが組まれ、「ドレスデン爆撃戦没者追悼演奏会」が開かれるのが毎年の恒例となっています。ちなみに、過去、1994年の1994年2月13、14日には、コリン・デイヴィスの指揮でベルリオーズの「レクィエム」が演奏され、その迫真かつ感銘深いドキュメント(PH07014)も残されています。
こうした背景のもと、ティーレマンが2012年のシーズンより首席指揮者に就任予定のシュターツカペレ・ドレスデンと臨んだ「ミサ・ソレムニス」は、近年、とみにおおきな構えでの音楽運びを持ち味とするこの指揮者にあって、いつにもましてその傾向が顕著な内容となっています。
ここに至るティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンの関係についていえば、首席指揮者就任の直接的な契機を導き出した2009年9月の定期演奏会におけるブルックナーの交響曲第8番(PH10031)といい、当ライヴののちに行われた2010年のジルヴェスター・コンサートでの大盛況ぶりといい、その評価は鰻登り。
1959年、ベルリンに生まれたティーレマンにしても、このたびのモニュメンタルなイベントに期するところにはかなりのものがあったはずですが、そもそも首席指揮者就任を前倒しで起用されていること自体が異例ともいえ、ティーレマンのドイツでの高い人気と楽団からの信頼の厚さを端的に裏付けるものといえるでしょう。
最後に、声楽陣では「4人の輝かしいソリストたち」(Die Welt)のなかに、いまをときめくエリーナ・ガランチャの名もあり、演奏に華を添えています。
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ短調 Op.123
【演奏】
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)
エリーナ・ガランチャ(Ms)
ミヒャエル・シャーデ(T)
フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(Br)
ドレスデン国立歌劇場合唱団
パブロ・アサンテ(合唱指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
【収録】
2010年2月13,14日 ドレスデン,ゼンパーオーパー(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・バイヤー(映像制作:ユニテル・クラシカ)
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