セルジュ・チェリビダッケのリハーサル風景「ブルックナーの第9交響曲」
掲載: 2011年03月06日 11:06
更新: 2011年03月14日 13:53

チェリビダッケによるブルックナーの天国的なアダージョ……交響曲第9番の第3楽章……のリハーサル風景です。私たちが、今チェリビダッケの演奏をCDなどで聴く時に意識しなくてはいけないのは、それが「完成されたもの」であるということでしょう。彼の音楽を聴く時は、ただただ美しい響きに身を任せていればよいのです。しかし、チェリビダッケが「これだ!」という音楽を創り上げるまでに、どれほどの長い時間をかけ、響きや強弱を調整し、作曲家の思いを繰り返し楽団員に伝えているかということを、どれほどの人が知っているのでしょうか? 何度も何度も同じ小節を繰り返し、納得の行く音を練り上げていく彼の姿は、まさに求道者そのものです。とはいえ、厳しい彼も、時にはユーモラスに楽団員に語りかけます。「何が可笑しいのかい?」その一瞬、ふっと和らぐ張り詰めた空気。そんな柔和な時間も、映像作家J.シュミット=ガレは克明に捉えています。物語の後半でチェリビダッケがブルックナーの聖地「聖フローリアン修道院」を訪れた際にブルックナーの音楽について、つぶやく言葉も感動ものです。そして長い長いリハーサルが終わる時、アダージョの最後の音が溶けて行く時にチェリビダッケが発した言葉「さあ、もう一度第1楽章から!」で、この感動的な映像は締めくくられます。
【収録内容】セルジュ・チェリビダッケのリハーサル風景「ブルックナーの第9交響曲」
ジャン・シュミット=ガレによる映像
ブルックナー:交響曲第9番のリハーサル
【演奏】
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)、ミュンヘン交響楽団
【収録】
1985年6月21日 ミュンヘン
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