ポップで可憐なイタリアのブロッサム・ディアリー=イッツィがスタンダードを歌う
春の訪れを祝福するようなヴォーカル作品の登場!

ブルータイム・クインテット・フィーチャリング・イッツィは、イタリアのお洒落なお国柄を反映して、ジャズの中にもスタイリッシュな風合いを感じさせる作品を多く生み出すクインテット+女性ヴォーカル。
一口にイタリアといっても、色々な魅力があるというものですが、これは、なんとも可憐でキュートなヴォーカルを聴かせてくれます。例えるならば、“イタリアのブロッサム・ディアリー”といったところでしょうか。どことなくあどけなさも残すこの歌声。ちょっとばかり舌っ足らずな所も、キュートな可愛らしさに換えてしまうところ。時代を超えて生まれ変わったのではないかと思える、正にイタリアのブロッサム・ディアリーなんです。
しかし、このイッツィの魅力は、そんな声質や歌い方だけではありません。選んだ曲は有名スタンダードの曲の数々。それらの歌い口はスインギーで、声の軽やかさともあいまって心地いい。有名スタンダード、「サヴォイでストンプ」をキャッチーに歌ってつかみを作ったかと思えば、M3やM4ではバックのメンバーの演奏と絶妙に呼吸を合わせたヴォーカリーズも粋にご披露。また、そんな彼女の世界にはもちろんバラードもよく似合います。ビートルズの名曲M2、イッツィ自身のペンによる唯一のオリジナルM5は夢見心地のロマンティック・ナンバー。
自然でないと嫌らしさも出るブロッサム・ワールドでもあるだけに、これだけナチュラルな仕上がりは貴重!アナログ的な音質もよく、オーディオ・ファンの方にもお楽しみ頂ける1枚です。