フォーマット |
CD |
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構成数 |
6 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2014年12月03日 |
---|---|
規格品番 |
PROC-1614 |
レーベル |
|
SKU |
4988005862129 |
※世界初CD化(3,5,9,10,13)
※歌詞対訳付(14)
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレット内に別ジャケットも一部掲載)
※オリジナル・マスターからのハイビット・ハイサンプリング(192kHz、24bit)音源をCDマスターに使用
※解説:柴田龍一氏、小石忠男氏訳(14)、解説書合計16ページ
1974年から'76にかけてロンドン・フィルと録音されたハイティンク初のベートーヴェン:交響曲全集の録音です。1969年以来首席指揮者を務めていたハイティンクが、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団ではなく、あえてロンドン・フィルを選択したところに当時のハイティンクのベートーヴェンの対する考えが表れているとも言えるかも知れません。このとき、没後150年企画として各社でベートーヴェンの録音が盛んに行われ、PHILIPSでは同じ組み合わせでブレンデルとピアノ協奏曲全曲も録音されました。ハイティンクも序曲を含むプレジェクトを短時間で達成しますが、この交響曲録音は同時期のカラヤンやショルティと比較すると市場的に地味と評価されたのか、瞬く間に廃盤となり、後のコンセルトヘボウ管との完成度の高さもあってか、今日ではハイティンクの埋もれた録音のひとつとなっていました。
LP時代に全集としても発売され(交響曲のみ。尚、今回のジャケットは全集発売時のデザインを使用)ましたが、CD時代においては第5&6番のみ国内廉価盤で発売されたことがあるものの、ようやく昨年に輸入BOXで第1&3番が、韓国盤でようやく交響曲全曲がCD化されたレア録音です。
今回の再発にあたっては、これまで単発のLP発売時のみに収録され未CDであった序曲4曲と、1962年というハイティンク初来日時の直前にコンセルトヘボウ管と録音されたハイティンク初のベートーヴェンの交響曲録音である第8番を、世界初CD化音源として収録。特にこの第8番は1962年以来の再発と思われます。録音、演奏共にこの第8番も必聴です。
肝心の演奏は、当時40歳代であったハイティンクの創意溢れる熱演。後の再録音に見られる、伝統と格式と重んじた上でのオーソドックスな解釈ではなく、ハイティンク自らがベートーヴェン演奏を革新したいという野心が全面に出た驚くべき演奏です。ピリオド解釈が浸透する以前の、フル・オーケストラとして当時の最先端のベートーヴェン解釈を聴くことができます。切れ味が鋭く、従来の解釈を覆す箇所も散見されるハイティンクのこれらの演奏は、当時は無視されました。その後の研究やピリオド解釈が拡がった今、あらためてハイティンクの表現が注目されるはずです。
今回の復刻では、従来通りオリジナルのマスター・テープからハイビット・ハイサンプリング(192kHz、24bit)音源をCDマスターに使用しました。アナログ録音の最盛期にあった当時のPHILIPS録音は大変素晴らしく、今回のCDでも従来盤以上に詳細に聴きとることができます。当時の録音会場の特性上だったのか、空調の音や外部の音まで一部収録されている解像度の高い録音に驚くはずです。これほど鮮明な音で蘇ってこそ、ハイティンクの意図がより明快に理解できると言えます。目から鱗が落ちるほどの衝撃を、ベートーヴェンで味わうことは稀でしょう。ある意味、同じPHILIPSではブリュッヘンを初めて聴いた時以来の驚嘆(逆の意味か否か)に匹敵すると言えるかも知れません。
構成数 | 6枚
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
<CD1>
1. 交響曲第1番 ハ長調 作品21
2. 交響曲第2番 ニ長調 作品36
3. バレエ《プロメテウスの創造物》 作品43 - 序曲
<CD2>
4. 交響曲第3番 変ホ長調 作品55 《英雄》
5. 交響曲第8番 へ長調 作品93(1962年録音)<特別収録>
<CD3>
6. 交響曲第4番 変ロ長調 作品60
7. 交響曲第5番 ハ短調 作品67 《運命》
<CD4>
8. 交響曲第6番 へ長調 作品68 《田園》
9. 《コリオラン》序曲 作品62
10. 《レオノーレ》序曲 第3番 作品72b
<CD5>
11. 交響曲第7番 イ長調 作品92
12. 交響曲第8番 へ長調 作品93
13. 劇音楽《エグモント》 作品84 - 序曲
<CD6>
14. 交響曲第9番 ニ短調 作品125 《合唱》
【演奏】
ハンネローレ・ボーデ(ソプラノ)(14)
ヘレン・ワッツ(アルト)(14)
ホルスト・ラウベンタール(テノール)(14)
ベンジャミン・ラクソン(バリトン)(14)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団(14)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1-4,6-14)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(5)
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
【録音】
1962年7月 アムステルダム(5)
1974年11月18-21日(4,9,11,13)、1975年8月15-20日(3,6-8)、9月25-27日(1,2)、1976年5月14-17日(12,14)、1978年3月(10) ロンドン、ワトフォード・タウンホール
【原盤】
PHILIPS
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1.[CD]
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2.[CD]
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3.[CD]
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4.[CD]
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5.[CD]
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6.[CD]
韓国盤よりタワレコ盤は録音が抜群!序曲集と1962年のコンセルトヘボウの第8番も収録。タワレコ盤は選択の余地なくオススメ!ハイティンクがLPOを振ると肩の力が抜け、リラックスして柔軟性豊かな演奏が聴ける。LPOを選んだのは、アグレッシブで面白い録音になると判断した故か?オケの技量はコンセルトヘボウとLSOが上だが、いづれも想像の範囲内の無難な演奏。驚きと意外な発見のあるのはLPOの全集だろう。
韓国盤より明らかに音質が優れているのでまるで別の演奏のようだ。BOXも箱自体の質感、印刷の鮮明さ、いずれも韓国盤より上だ。ハイティンクのベートーヴェン交響曲全集は、コンセルトヘボウ、ロンドン響盤も後年録音されているが、個人的にはこのロンドンフィルとの物が若々しさや勢いがあり、今はやりのピリオド奏法が出てくる以前の正統的演奏でも上位にランクされてよい。
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