カスタマーズボイス一覧

ベートーヴェン: 交響曲全集, 序曲集, <特別収録>交響曲第8番(RCO)<タワーレコード限定> / ベルナルト・ハイティンク、他

韓国盤よりタワレコ盤は録音が抜群!序曲集と1962年のコンセルトヘボウの第8番も収録。タワレコ盤は選択の余地なくオススメ!ハイティンクがLPOを振ると肩の力が抜け、リラックスして柔軟性豊かな演奏が聴ける。LPOを選んだのは、アグレッシブで面白い録音になると判断した故か?オケの技量はコンセルトヘボウとLSOが上だが、いづれも想像の範囲内の無難な演奏。驚きと意外な発見のあるのはLPOの全集だろう。

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M・Sさんが書いたカスタマーズボイス

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アシュケナージが遂に引退、指揮者に比重を置いて活動したことには賛否両論だが、まずはお疲れ様と言いたい。自分ももっとピアノを演奏してくれたら円熟した巨匠になれたのにとも思ったが、彼なりのピアノ以外の音楽の表現方法を模索した結果だったのであろう。指揮の実力はピアノに比較すれば中の中ぐらいだったが、得意のラフマニノフなどは名盤を残してくれて感謝したい。

「現在最も完全な作品全集」に惹かれて購入。演奏は日本ではマイナーな指揮者とオケ、ソリストが多いが、海外での評価は高い録音が集められている。資料的な価値の高い作品全集には、あまり個性が強い演奏では作品理解の妨げになるが、この全集の演奏はしなやかで節度のある演奏が多くとても良かった。

27曲の交響曲を作曲して有名なミャスコフスキー。現在は交響曲の作曲数だけで交響曲はあまり演奏会にも録音でも取り上げられない。緩徐楽章が味わい深いが全体的に展開が不器用で冗長に感じる。曲ごとに冒険心が無く意欲的な探究心も弱く新鮮味に乏しい!最後の27番は意外にテンションが高くて聴き応えがある!スヴェトラの指揮は強引すぎてミャスコの暗く地味な曲の解釈には向いていないかも?

ロストロポーヴィチによるショスタコーヴィチの交響曲全集は作為的なテンポの変動が大きい所もあり、ロストロには珍しく、頭で考えたような演奏効果もみられ多少違和感もある。しかし、地味な曲と認知されている2番、3番の初期交響曲が抜群に面白い!3番のスネアの16分音符をあえてロール打ちさせる等の工夫は違和感を通り越して爽快!全体的に暗く重厚なショスタコ交響曲全集だ。

韓国盤よりタワレコ盤は録音が抜群!序曲集と1962年のコンセルトヘボウの第8番も収録。タワレコ盤は選択の余地なくオススメ!ハイティンクがLPOを振ると肩の力が抜け、リラックスして柔軟性豊かな演奏が聴ける。LPOを選んだのは、アグレッシブで面白い録音になると判断した故か?オケの技量はコンセルトヘボウとLSOが上だが、いづれも想像の範囲内の無難な演奏。驚きと意外な発見のあるのはLPOの全集だろう。

2019年9月でハイティンクは引退を表明した。同い年のアーノンクールとプレヴィンが亡くなり、90歳という年齢を考えれば何か思う所もあったのだろう。個性を表に出す指揮者が優遇される日本では、無個性でインパクトのないハイティンクの人気は上がらなかった。しかし端正で真摯な演奏スタイルは作品に語らせるタイプで聴き込む程に味わい深く、90歳まで現役の巨匠の功績に感謝したい。

ブロムシュテットの90歳時のマーラーの交響曲第9番のライヴ録音でバンベルク交響楽団との演奏。正直、これが90歳の老巨匠の演奏だとは信じ難いぐらいに端正で、瑞々しい表現のマーラーの第9番の演奏だ!暗く、死への恐怖や生への渇望といった演奏解釈とは一線を画す演奏で、90歳の老巨匠だからこそ到達した表現に驚きを禁じ得ない!名盤である。

1995年に飛行機事故で亡くなったメキシコの指揮者マータ。同い年の爆演指揮者バティスと比較すると精緻で温かみのある演奏をした才能溢れる指揮者だった。師匠のチャベスの全交響曲やラテン系の作曲家の作品の演奏、録音を積極的に行い、普及に努めた功績は大きい。もっとメジャーな作品の録音をしてくれたらと思ったが、マータの一貫した姿勢は変わらなかった。マータの録音は廃盤が多く、こういう企画での復活は嬉しい!

オイストラフの60歳記念演奏会のチャイコフスキーのライブ録音は、最高の演奏!スケールが大きく、旋律もゆったり美しく奏でており素晴らしい!現在の若手演奏家では到底真似すらできない!オイストラフのこの余裕、何処からくるのか?シベリウスは多少演出が小賢しいが名演。…以前にこのライブが収録されたCDではオケの表記がチャイコはモスクワ・フィル、シベリウスがモスクワ放響だった。オケの表記が間違ってないか?

メータがロンドン・フィルを指揮した録音はどれも何だか大人しくなってしまうのは何故?オルフの「カルミナ・ブラーナ」もテンポを煽るものの、正確に演奏するだけでは合唱コンクールと変わらない!この幻想交響曲も美しい演奏ではあるが、気合いが入っておらず爆演を期待して肩透かし。純器楽的なとても表題音楽とは思えない演奏!この系統の演奏が好みなら、オススメかな⁉

プレヴィンの指揮したレクイエムを聴かざるをえない現状は大変寂しい。ジャズの世界からクラシックの世界へ入って行くのは困難もあるだろうし、心無い言葉を受けたこともあったかと思う。音楽は聴く人を感動させ喜びを与えるもの。ジャズもクラシックも等しく平等である。プレヴィンの偉業に「偉大」とかは相応しくない。彼は「素晴らしい音楽家」だった。それだけでいいと思う。

プレヴィンの再録音盤。ロンドン響の録音よりアンサンブルが整った美しい演奏!演奏はアグレッシブだがロンドン響の演奏には迫力があってコレも捨てがたい録音。惜しいのはプレヴィンが「ラプソディ~」ではカット版しか採用しなかったこと。録音は繰り返し聴くから全曲版から5分近くのカットはやはり気になる!

キム・ボムソリの濃密な表現が聴けるショスタコの第1番と、ロマン派特有の旋律美を際立たせた演奏のヴィエニャフスキの第2番。ボムソリの演奏は濃厚で熱演タイプ。ショスタコでは効果大だが、表現が外面的と言われるかも?感情の抑制と知的なアプローチが今後の課題かな?

ショパン・コンクール完全覇者のブレハッチが、デュオの相手に選んだのは韓国のキム・ボムソリ。フォーレとドビュッシーでは、少し元気が良すぎるかな?繊細さと詩情が足りない印象。しかし、シマノフスキでは彼女の感性と相性が良く名演!このデュオは未知数な魅力がある!今後に期待。

ドビュッシー亡き後、近代フランス楽壇を牽引したルーセル。サティの臨終も看取ったと言われるルーセルだが、作品は交響曲第3、第4番、蜘蛛の饗宴、バッカスとアリアーヌが演奏される程度。日本ではドビュッシー、ラヴェルとは逆に不人気なフランス作曲家の知られざる作品の数々が収録されていて興味深く、ルーセルの資料としても貴重なセットである。

プレヴィンが70年代半ばに録音したチャイコフスキーの三大バレエ全曲盤。個別にSACDハイブリッド盤があるとはいえ、この廉価でプレヴィンの三大バレエ全曲が聴けるのはお買い得!ロシア風の演奏ではないが、バランス感覚の優れたプレヴィンらしいチャイコフスキー解釈で三大バレエを楽しく聴ける。プレヴィンとロンドン響の代表的な名盤だ。

コルンゴルトはアメリカに亡命してからハリウッドで映画音楽を手掛ける事になる。交響曲を指揮するプレヴィンも映画音楽でオスカーを手にするぐらいの作曲の才能があった。かつて少年時代からオペラ等を作曲して天才と言われたコルンゴルトの唯一の交響曲を指揮するのにプレヴィンほど相応しい指揮者はいない。交響曲は大曲で約60分かかる。中間2楽章が冗長だが、全曲はダレた所もなく緊張感が持続し聴き応えがある交響曲だ。

プレヴィンを追悼するなら、この録音かな?若きプレヴィンのガーシュウィンは覇気があって躍動感があり最高!再録音のピッツバーグ響の演奏より即興的で楽しく聴ける。プレヴィンの世代の巨匠が次々と鬼籍に入ってしまい寂しい限りだ。アバド、マゼール、マズア…それにギーレンまで。あとは同年齢のハイティンクと、2歳年長のブロムシュテットがいるぐらいか?プレヴィンの功績に感謝!

プレヴィン追悼。あと少しで90歳を迎えるところでの急逝は残念。自分がクラシックに興味津々だった初期から数々の名録音を聴かせてもらい感謝!プレヴィンの録音にレクイエムが少なくてベルリオーズを聴いて彼への追悼としたい!80年代は不遇期だったが、手堅い名盤!ロンドン響でなくロンドン・フィルなのも貴重な録音!

第3楽章のカットは、ザンデルリングの意図的なカットだとは思えない!あまりに中途半端な箇所だし、音楽的に全く効果があるとは思えない。巨匠がマーラーの名作にカットを施すハズがない!編集ミスだと思います!

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