カスタマーズボイス一覧

スリラー / Michael Jackson

人類史上最も売れたレコード、なんですよね!何故にそこまで売れたかを分析する頭はありませんが、たしかにイイ曲は盛り沢山。リアルタイムの頃のフェイヴァリットは“P.Y.T.”と“レディ・イン・マイ・ライフ”、その後「やっぱ“ビリー・ジーン”っていい曲だよなー」と思う時期を過ごし、大人になりずいぶん経つ。で、この15年は“スリラー”です。この曲順で聴いてこその“スリラー”。この想い、強まるばかり。

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koanさんが書いたカスタマーズボイス

(全103件)

映画『ブレックファスト・クラブ』主題歌“Don't You”が全米チャートNo.1を獲得した半年後にリリースされた大ヒット作。シンプル・マインズのフェイヴァリット・アルバムとなると前々作『黄金伝説』か前作『スパークル・イン・ザ・レイン』になってしまうかもしれないけど、今作にもなかなか心揺さぶられてしまうんですよね。いろいろ言われるこの時期の彼らだけれど、この時点でのロック・バンドとしてのベストを尽くしたと思う。

奇蹟のデビュー作と呼ばれるアルバムは少なくないかも知れないけれど、これもそうだと思う。このアルバムを聴くとリンダが聴きたくなるし、『風にさらわれた恋』の後にはこのアルバムが聴きたくなってしまう。

ジャズmeetsボサノヴァ、『ゲッツ/ジルベルト』よりも早かったんですよコレ!バックは若き日のセルジオ・メンデス率いるボッサ・リオ・セクステット。セルメンのピアノを筆頭に滅茶苦茶クールでカッコイイんだ。キャノンンボールのアルト?もちろん最高。

テーマは自身のルーツでもある米国南部。聴くべき作品が多い人だけれども、個人的にはこのアルバムがフェイヴァリット。

不朽の名作。80年代末~90年代前半、BARの閉店時といえば〈オール55〉だった。輸入のバーボンが少し飲みやすくなった頃の思い出…

ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、そしてナイル・ロジャースによる企画ユニット、ハニードリッパーズ。たいそう豪華な4人が演奏するのはオールディーズ・ナンバー。いろいろ考えがちなビッグネーム達が頭空っぽにして〈あの頃〉に戻ってリラックスして鳴らしてみたら、めちゃくちゃ良かったという。ヴォリュームⅡが聴きたいな、と思って早数十年。

ヴァン・ヘイレンの〈ダイアモンド〉デイヴ、初ソロEP作。4曲すべてカヴァー。この選曲センスがまたいちいち良くて。大ヒットしたビーチ・ボーイズの“カリフォルニア・ガールズ”はもちろん最高(PVも傑作。職業YouTuber必見!)。でも〈極上〉はビング・クロスビー~ルイ・プリマの“ジャスト・ア・ジゴロ〜ノーバディ”で決まり!

敵わない。あまたの人気バンドにはまず出来ない。このバンドにしか出来なかった。大見得切りまくりのシンセのイントロに導かれる大ヒット曲“ジャンプ”。さらに輪をかけて大袈裟なギターソロが付くという〈落ち〉まで考え抜かれた究極の一曲かも知れない。でももしかしてエディはそんなこと微塵も考えていなかったかも。すべてが完璧にシンクロした、80年代最良の瞬間の記録。

自分にとっての初ヘイレンは“プリティ・ウーマン”。兄アレックスのドラムがカッコイイんだ、コレ。このアルバムには他にも“グッド・タイムズ”、“ダンシング・イン・ザ・ストリート”、“ビッグ・バッド・ビル”、“ハッピー・トレイルズ”など有名曲のカヴァーが目白押し。多分勢いで作ったアルバムだと思うが、そこが当時のヴァン・ヘイレンっぽくて最高なんだ。

86年リリースの6枚目。ヴォーカルは新加入の大物若者ジョセフ・ウィリアムス。いつも時代に合っているようで、なんだか浮いたり進み過ぎていたTOTO、今作は時代のニーズに完全にフィット。その分個性は薄れたかもしれない、というのはちょっとキビシイ愛か。アップ、ミディアム、バラード、どれもかなりイイと思う。なんだかとってもLAを感じるアルバムです。

最初、ラジオから聴こえてきた時にはヴィンス・ニールっぽいヴォーカルのLAメタル~グラムロックだなーと思った。多分“ジャングル”。歌い方、かなり“シャウト・アット・ザ・デヴィル”だし。しばらくして“Sweet Child o' Mine”のPVを観て、これは今までとは違うスタイルかも、と。動くアクセル、スラッシュ、イジーがこれまでの〈ロック〉を突き抜けてカッコ良かったなー。当時、友達と「こんなバンド、まだ出てくるんだ」って盛り上がって話してた。

初めてフルで聴いたアルバムは『シャウト・アット・ザ・デヴィル』。今でもA1からいけるが、89年の『ドクター・フィールグッド』で本物のビッグなバンドになってしまうと、なんとなくこのキャラが立った鬼っ子たちへの贔屓心は薄れたんだっけ…ごめんな。なので間をとって85年の今作を免罪符なしでお薦めするということで。このジャケで“ホーム・スウィート・ホーム”から“トゥナイト”の流れ、凄いよね!ロードサイド名盤のひとつだと思う。

第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン~ニューロマンティック・ブームから出てきたトンプソン・ツインズ。最初に耳にしたのは“ライズ”、“ぼくらは探偵団”あたり。“ホールド・ミー・ナウ”がヒットした後には、トム・ベイリー、アラナ・カーリー、ジョー・リーウェイ、3人のキャラ立ちが出来てきて、その後、日本のCM(マクセルのカセットテープ)にも出演するほどの人気者に。売れ線狙いなどいろいろ言われたが、とにかく曲が親しみやすかった。トム・ベイリー再評価は、今後確実にあると思う。

ビッグ・アーティスト達への曲提供やコーラス参加で注目を集めデビューに至ったリチャマー。これは87年のデビュー作に続く2ndアルバム('89)。“サティスファイド”、“ライト・ヒア・ウェイティング”、“アンジェリア”、“トゥー・レイト・トゥ・セイ・グッバイ”、“チルドレン・オブ・ザ・ナイト”の5曲が次々とヒットチャートを駆け上がり大ヒット!容姿諸々突っ込みどころは多々あるが、そのソングライティングのクオリティは圧倒的。

ニューエイジのピアノ大家による、ジャズ・ピアニストのヴィンス・ガラルディへのトリビュート集。チャーリー・ブラウンやスヌーピー、そしてもちろんライナスとルーシーも大活躍するコミック『ピーナッツ』のTV放送版の音楽を担当したガラルディだけあって全16曲中14曲がピーナッツもの。ともすれば情感過多なウィンストンのプレイスタイルは、ここでは抑え気味。曲自体の洗練さを引き立たせる、素晴らしい選択だと思う。

1983年発表の特大ヒット作!“見つめていたい”、“アラウンド・ユア・フィンガー”、“キング・オブ・ペイン”、“シンクロニシティーII”など誰もが知ってる名曲満載!しかもとんでもない完成度!だけど…以前のポリスっぽさはかなり薄くて。バンドの歴史上一番売れたアルバムだけど、自分にとっては〈ポリスのラスト・アルバム〉という感覚のほうがいまだに大きい。スチュワート・コープランド、アンディ・サマーズ、そしてスティング。もう一度…ないよね。

大スター〈マイトガイ〉アキラの主題歌&ヒット集。企画・監修は大瀧詠一。“ダイナマイトが百五十屯”、“女を忘れろ”、“ギターを持った渡り鳥”、“さすらい”、“北帰行”などずらりずらりだ!船村徹、遠藤実、中村八大、狛林正一という作家陣に、もちろん〈アノ声〉で応えるアキラ、最高。ジャケットデザインは平野甲賀。

パワーポップの元祖として崇められるズベリーズの元中心人物エリック・カルメンのソロ・キャリアBEST盤。これが悪いわけないんですよ。MOR路線の特大ヒット・バラード“オール・バイ・マイセルフ”やAORタッチの“チェンジ・オブ・ハート”、80年代に放った産業ロック×スペクターなヒット曲“ハングリー・アイズ”や“メイク・ミー・ルーズ・コントロール”、すべてエヴァーグリーンだなー。他者提供曲のレベルも高い高い。

ブライアン、一発目の絶頂期!前作『カッツ・ライク・ア・ナイフ』より随分音がバシッと重く、ほんの少しだけ戸惑いましたが、全然OK。シングル曲が次々とチャートを駆け上がる様は爽快だったなー。Tシャツ、ジーンズ、革ジャン(そで無し、ベスト風)。なんといっても“サマー・オブ・'69”。青春のPV。ギターのキース・スコット、そしてあの女の子にクギ付けになった女子男子、みんな正直に手を挙げることー!

人類史上最も売れたレコード、なんですよね!何故にそこまで売れたかを分析する頭はありませんが、たしかにイイ曲は盛り沢山。リアルタイムの頃のフェイヴァリットは“P.Y.T.”と“レディ・イン・マイ・ライフ”、その後「やっぱ“ビリー・ジーン”っていい曲だよなー」と思う時期を過ごし、大人になりずいぶん経つ。で、この15年は“スリラー”です。この曲順で聴いてこその“スリラー”。この想い、強まるばかり。

後にソロで大成功を収めるエリック・カルメンを擁したクリーヴランド出身の元祖パワーポップ、ラズベリーズ。70年代に残した4枚のアルバムはどれも最高!でもシングル・ナンバーをギュッと詰め込んだベスト盤も聴きたくなるのがこのバンド。複数組出演のライヴイベントで最後にみんなでプレイしたらカッコいいぞーって感じの、とにかくイカす曲満載!

かの〈ロッキー3〉の主題歌“アイ・オブ・ザ・タイガー”を歌ったデイヴ・ビックラーに代わっての2代目ヴォーカリストはまたも渋めのジミ・ジェイムソン。しかしながら新加入後の本作は目出度く大ヒット!“キャント・ホールド・バック”に“サーチ・イズ・オーヴァー”もイイけれど、やっぱ“ハイ・オン・ユー”だよねっていう奴に今でも時たま遭遇。脳裏に浮かぶ指数高めのナンバー、結構な数、収録ですって!

スターダスト☆レビューの超絶ヴォーカリスト根本要と職人肌のギタリスト佐橋佳幸によるライヴ・ユニット〈本日のおすすめ〉。二人が大きな影響を受けた〈70年代洋楽〉カヴァーを演奏する〈楽しい夜〉実現ユニットだ。本作は過去のライヴでカヴァー演奏したナンバーのオルジナル曲を収録したコンピ盤。どこのジャンルに偏るわけでもない歌や演奏の普遍的な魅力をあらためて気付かせてくれる、あの頃のラジオのよう。

アメリカン・ポップスという側面からみてのビリー・ジョエル最高傑作はこれ。50年代後半から60年代半ばのポップス黄金時代を80年代に再現。見事、世界的大ヒットを記録!この結果はビリー陣営の想像を超えていた気がするな…自分の推理ではですね、、、この規模での成功の陰の功労者は〈ビリー・ジョエル・バンド〉のメンツの存在ではないだろうかと睨んでいる。なんたって、彼らが出演するPV“アップタウン・ガール”や“ロンゲスト・タイム”を観るのが大好きだったから!

アルバム単位でも、もちろん好作揃い。でも時たまベスト盤で聴きたくなるアーティストっていますよね。自分にとってこのアメリカはそんなグループ。3人全員が優れたソングライターということもあって、この時代のロック分野で活動した中ではヒット曲がかなり多いんですよね。この時期の彼らの音楽に漂う非遠隔地トリップ感がたまりません。

英国のハード・ポップ・バンド、ベイビーズのジョン・ウェイトが84年に放ったヒット・アルバム。全曲イイけど(ホントに)、なんといっても一世一代の大名曲、全米No.1獲得の“ミッシング・ユー”だ。80年代屈指の失恋ソング。思春期にこのPVを観た男子は絶対にヘッドフォン付けない説もあるほどに、その影響力は大きい、かも。

全米No.1ヒット“アイ・ウォナ・ノウ”。クリーニング店でアイロンをかけたり、シーツで胸元を押さえたり、PVに出てくる女性たちの表情がいちいち秀逸で、大人になるってこういうことかと勉強になった名曲を収録。ちょっと前のフォリナー好きはなかなか辛口で、当時結構ボロクソに言われていたけど。そんな悪い出来じゃないと思うなー。

ジョージ・ルーカス監督の傑作青春映画のサントラ盤!50年代~60年代前半までのオールディーズ黄金時代の名曲の数々に、公開当時の現行グループ、フラッシュ・キャデラック&コンチネンタル・キッズによるナンバーを織り交ぜての構成。この“シーズ・ソー・ファイン”などがまた良いアクセントに。聴きながら思い出すシーンの多さったら!

青春映画の最高傑作のひとつ!1962年、舞台は古き良きアメリカが今まさに終わりを迎えようとしているカリフォルニアの田舎町。ウルフマン・ジャックの登場など外せない場面は多々あるが、頼れる兄貴分ジョン・ミルナーの名セリフ群がハイライト!主人公カートでも親友スティーヴでもなく、ジョン兄貴で時代の変わり目を描いたルーカス。

商業的大復活を遂げた前作『パーマネント・バケーション』に続く89年発表の大ヒット・アルバム。1stシングル“Love In An Elevator”のデフ・レパードばりのパワーコーラスにはちょっとびっくり。でも何度か聴くうちに全然エアロ!よしOKと。それにしても“What It Takes”、名バラードだなー。

人気絶頂の1984、85年頃は日常的にシンディvsマドンナみたいな図式があって、日本ではというか自分の周りは男子も女子もシンディ派が多かった気がする。その後もシンディはずっと日本では人気が落ちなかった。みんながシンディに惹かれる理由はきっと、このアルバムの1stシングル“涙のオールナイト・ドライヴ”にある?ロードサイド感というか、紡木たくっぽさ。今でも抗えない。

後に大ヒット連発でアメリカ有数のBIGな存在に昇り詰めるが、自分にとってのボン・ジョヴィはこのデビュー・アルバム。というか1stシングル“夜明けのランナウェイ”。今でもこの曲聴くと当時の試験勉強の一夜漬けの記憶がありありと甦る。この焦燥感はホンモノだ。あまりに焦るので、よくテープ早送りして2曲目から聴いてました…

一応、英国NWOBHMの括りで扱われるデフ・レパード。当時、自分が初めて聴いたアルバムがこの『炎のターゲット』。電気加工したドラム音やパワーコーラスは一種独特のものがあって、新しい時代のグラムロックにも聴こえたなー。いろいろ言われるけれど、これはバンドとロバート・ジョン・ マット・ラングが創り上げたオリジナリティかも。

ゲフィン移籍第二弾。プロデューサーがテッド・テンプルマンからボン・ジョヴィ『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』で大当たりをとったブルース・フェアバーンに。ソング・ライティングにはデスモンド・チャイルドやジム・ヴァランスらを取り込み、結果はこれ、完全に吉ですよね。PV出演女性のレベルも今作以降下がることはなかった💛

前2作の『カッツ・ライク・ア・ナイフ』『レックレス』での突き抜けた爽快感はココにはナシ。「Tシャツでロックンロールっ!」的ナンバーもあることありますが、それは主役ではなくあくまでスパイス。そのかわり冒頭の3曲のような抑えた渋めの曲で全体をイメージ付けることに成功している。ブライアン・アダムス、28歳。非消耗品の大人なアルバムです。

ジャズ・ギターの革新者がCTIから67年にリリースしたPOPSカヴァー中心の大ヒット作。プロデュースはもちろんクリード・テイラー。やはりアレンジャーを務めたドン・セベスキーの功績が大きいのかな。ビートルズ①、ルグラン②、レスリー・ゴーア④あたりでの後半の目眩くような展開がいまだフレッシュ。フェイヴァリットはパーカス最高のアソシエイション⑧!4ビートやアドリブ聴きたい人は他のアルバムで楽しんで。

70年、なぜかフュージョン総本山CTIからひっそりとリリースされていたSSWピアニストの1stアルバム。ブロッサム・ディアリー、ボブ・ドロウ、子供向けTV番組『マルチプリケイション・ロック』など関連ワードを少し挙げるだけでも興味が出てきません?もっと挙げましょう。マーゴ・ガーヤン、スパンキー&アワ・ギャング、アルゾなどなど。さて人気の⑦⑩を押しのけてのマイ・フェイヴァリットは②そして④!

デビュー作。ディオンヌ・ワーウィックの姪っ子美人シンガーという触れ込みであったと思う。あれよあれよと大ヒット連発。一番好きなのは今でも“You Give Good Love”。ラジオで初めて聴いて、イイ曲だなーと。にしても、渋滞し過ぎのプロデューサー達よ…。にも関わらず、この、そよ風。ホイットニーの凛とした佇まいがすべてを凌駕していた、と思いたいな。

発売時のタイトルは『NYダンステリア』。後にいろいろ言われることになったけれども、この〈ダンステリア〉って言葉が当時かなりの新語だったと思う。4大ヒット曲+プリンスのカヴァーってのがカッコ良かった。しかもそのカヴァーがアルバム中で群を抜いてチープという。フェイヴァリットは初めて聴いた時から①曲目!オリジナルのブレインズver.を聴けたのは、たしか大人になってから。これもカッコ良かった!

83年リリースのデビュー・アルバム。プロデュースはデュラン・デュランのニック・ローズだ。今や、トンガリ頭のリマール君擁する“君はTOO SHY”だけの一発屋、なんていう奴はいないね?意外にプログレッシヴな音楽性が再評価されてから久しく時間は経っているし。ああ、音楽の人、ニック・ベッグスよ。“ウー・トゥ・ビー・アー”のPV、覚えてます?滅茶苦茶センス良かったな、確か…。

80年代前半ニュー・ロマンティック全盛期の大ヒット作。そこまで熱心に聴いた覚えはないけれど、動くマーティン・フライのフォルム、そして顔と髪型をありありと思い浮かべることができる。それほどにあのPVを目にしていたのか…そう“ルック・オブ・ラブ”だ。4人揃って左手でカンカン帽をかざすシーン、ヴァイオリンの弓の先で目を突かれるシーン、そしてラストのY字!この鮮明過ぎる記憶に少しビビるけど…名盤かも!

82年リリース。オリジナル・メンバー4人でのラスト・アルバムだけれども、自分にとってはリアルタイムで聴いた初クラッシュ。初期のパンク歴史的大名盤群に比べてなにかと分が悪いけれども、“ロック・ザ・カスバ”を筆頭にキャッチーなナンバーを混ぜ込んだ一級のポップ作品と言えるかも。この音数少なめな感じ、今聴くともしかしてカッコ良くないか。なんか時代に左右されなそうな気がしてきた!

スティーヴ・クロッパーによるプロデュースの前作から2曲のヒットが生まれ、このアルバムでようやく、30才の大ブレイク。なんといっても②だね!昭和40年代生まれの自分にとって、〈ジャック〉といえばもはや〈ベティ〉ではなく〈ダイアン〉。チリドッグもボビー・ブルックスも当時は見たことなかったけど。ラスト“Weakest Moments”もグッとくるなー。

兄ティムとのスプリット・エンズ解散後、ニール・フィンが80年代半ばに結成した3人組のデビュー・アルバム。大ヒットした“ドント・ドリーム・イッツ・オーバー”や“サムシング・ソー・ストロング”が象徴するグッド・メロディの宝箱、だけでは終わらないニールのねじれたポップ・センスがたまらない。今でも①聴くとかなりワクワクするなー。ミッチェル・フルーム&チャド・ブレイクのイイ仕事、ここにもアリ、で。

旅立ちでもなく終わりの始まりでもない3作目。けれどもここにも彼らの魅力がぎっしり。イチオシは、プロデューサーが変わるまではオープニングだったのではと勘ぐってしまう“恋人みたいに泣かないで”。そしてトム・ウェイツの“オール55”、フライとヘンリーのダブル・ヴォーカルは反則技ですよ、ホントに。レドンの“My Man”も最高。そんでラストがアレですよ。

80年代MTV絶頂期を代表するノルウェー出身の一発屋的扱いを受けることが多い彼等だけれども、さに非ず。その正体は…遅れてきた耽美系エレポップ!ほんとうはミッジ・ユーロ期のウルトラヴォックスとかの線で行けたのではないかと思うんですが、どうでしょう。曲もイイ!例の“テイク・オン・ミー”以外はどんな時代でも十分通じる音楽性、とかちょっと褒め過ぎ?

ソウル風味のポップAOR名盤。グレッグ自身の黒っぽいコミアゲ系ヴォーカルや、初期ダン・ハフのギタープレイを満喫できるのは確かに大きな魅力。でも、やはりこのアルバムは自作曲の素晴らしさに尽きるかも。ヒットした1曲目も名曲だけれども、“午後のためらい”“君に別れのくちづけを”の2曲を推しソングとしたい。Mマクドナルドっぽい②⑧も無性に聴きたくなるなー。

ジャケと2曲目“ロンリー・フリーウェイ”があまりにも有名なので「日本だけで人気のあるAORの代表」みたいなマイナスイメージを纏ってしまった気がするけれど、そんなの気にしない。中身は純度の高いアーリー80s洋楽ポップス、最高!自作曲もイイ。ただ、スティーリー・ダンのようなジャジーな黒っぽさを期待されても困るんです。意外にも、この頃のジャクソン・ブラウンやホール&オーツなんかの方が近かったり。

自分にとっては『時の流れに』と対を成すアルバム。なるほど1曲目はポール・サイモンとフィル・ラモーンのプロデュースか。都市生活のロマンチックな側面にインテリジェンスを添えるという、永遠の憧れというか、魔力。ああ、残りの人生でこういう音楽に出会うことがあと何度あるのだろう、とか考えていると少し悲しくなるので、4曲目のハース・マルティネスのギターをもう一度聴こうかなー。

オーディションで集められたアイドル・グループ、モンキーズ。それがどうした、4人が残したものは紛れもなく本物だ。終焉を迎えつつあったアメリカン・ポップス黄金期を支えた屈指のスタッフ陣が集結してビートルズに対抗した夢のバンド。ミッキー、デイヴィ、ピーター、マイク、誰一人欠けても実現しなかったはず。経緯を知れば知るほどにボイス&ハートの意地も感じてしまう最高のデビュー・アルバム。

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