カスタマーズボイス一覧

ワイルド・ハニー +1 / The Beach Boys

混沌の『スマイル』からの脱却を目指した会心作!外に向いた力強さが感じられるのはカールの男気溢れるソウルフルなヴォーカルが大きいか。グッときます。個人的公式フェイヴァリットは“愛するあの娘に”“ワイルド・ハニー”。裏フェイヴァリットは“アイド・ラヴ・ジャスト・ワンス・トゥ・シー・ユー”“ママ・セズ”!

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koanさんが書いたカスタマーズボイス

(全90件)

映画『ブレックファスト・クラブ』主題歌“Don't You”が全米チャートNo.1を獲得した半年後にリリースされた大ヒット作。シンプル・マインズのフェイヴァリット・アルバムとなると前々作『黄金伝説』か前作『スパークル・イン・ザ・レイン』になってしまうかもしれないけど、今作にもなかなか心揺さぶられてしまうんですよね。いろいろ言われるこの時期の彼らだけれど、この時点でのロック・バンドとしてのベストを尽くしたと思う。

奇蹟のデビュー作と呼ばれるアルバムは少なくないかも知れないけれど、これもそうだと思う。このアルバムを聴くとリンダが聴きたくなるし、『風にさらわれた恋』の後にはこのアルバムが聴きたくなってしまう。

ジャズmeetsボサノヴァ、『ゲッツ/ジルベルト』よりも早かったんですよコレ!バックは若き日のセルジオ・メンデス率いるボッサ・リオ・セクステット。セルメンのピアノを筆頭に滅茶苦茶クールでカッコイイんだ。キャノンンボールのアルト?もちろん最高。

テーマは自身のルーツでもある米国南部。聴くべき作品が多い人だけれども、個人的にはこのアルバムがフェイヴァリット。

不朽の名作。80年代末~90年代前半、BARの閉店時といえば〈オール55〉だった。輸入のバーボンが少し飲みやすくなった頃の思い出…

ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、そしてナイル・ロジャースによる企画ユニット、ハニードリッパーズ。たいそう豪華な4人が演奏するのはオールディーズ・ナンバー。いろいろ考えがちなビッグネーム達が頭空っぽにして〈あの頃〉に戻ってリラックスして鳴らしてみたら、めちゃくちゃ良かったという。ヴォリュームⅡが聴きたいな、と思って早数十年。

ヴァン・ヘイレンの〈ダイアモンド〉デイヴ、初ソロEP作。4曲すべてカヴァー。この選曲センスがまたいちいち良くて。大ヒットしたビーチ・ボーイズの“カリフォルニア・ガールズ”はもちろん最高(PVも傑作。職業YouTuber必見!)。でも〈極上〉はビング・クロスビー~ルイ・プリマの“ジャスト・ア・ジゴロ〜ノーバディ”で決まり!

自分にとっての初ヘイレンは“プリティ・ウーマン”。兄アレックスのドラムがカッコイイんだ、コレ。このアルバムには他にも“グッド・タイムズ”、“ダンシング・イン・ザ・ストリート”、“ビッグ・バッド・ビル”、“ハッピー・トレイルズ”など有名曲のカヴァーが目白押し。多分勢いで作ったアルバムだと思うが、そこが当時のヴァン・ヘイレンっぽくて最高なんだ。

初めてフルで聴いたアルバムは『シャウト・アット・ザ・デヴィル』。今でもA1からいけるが、89年の『ドクター・フィールグッド』で本物のビッグなバンドになってしまうと、なんとなくこのキャラが立った鬼っ子たちへの贔屓心は薄れたんだっけ…ごめんな。なので間をとって85年の今作を免罪符なしでお薦めするということで。このジャケで“ホーム・スウィート・ホーム”から“トゥナイト”の流れ、凄いよね!ロードサイド名盤のひとつだと思う。

ビッグ・アーティスト達への曲提供やコーラス参加で注目を集めデビューに至ったリチャマー。これは87年のデビュー作に続く2ndアルバム('89)。“サティスファイド”、“ライト・ヒア・ウェイティング”、“アンジェリア”、“トゥー・レイト・トゥ・セイ・グッバイ”、“チルドレン・オブ・ザ・ナイト”の5曲が次々とヒットチャートを駆け上がり大ヒット!容姿諸々突っ込みどころは多々あるが、そのソングライティングのクオリティは圧倒的。

ニューエイジのピアノ大家による、ジャズ・ピアニストのヴィンス・ガラルディへのトリビュート集。チャーリー・ブラウンやスヌーピー、そしてもちろんライナスとルーシーも大活躍するコミック『ピーナッツ』のTV放送版の音楽を担当したガラルディだけあって全16曲中14曲がピーナッツもの。ともすれば情感過多なウィンストンのプレイスタイルは、ここでは抑え気味。曲自体の洗練さを引き立たせる、素晴らしい選択だと思う。

1983年発表の特大ヒット作!“見つめていたい”、“アラウンド・ユア・フィンガー”、“キング・オブ・ペイン”、“シンクロニシティーII”など誰もが知ってる名曲満載!しかもとんでもない完成度!だけど…以前のポリスっぽさはかなり薄くて。バンドの歴史上一番売れたアルバムだけど、自分にとっては〈ポリスのラスト・アルバム〉という感覚のほうがいまだに大きい。スチュワート・コープランド、アンディ・サマーズ、そしてスティング。もう一度…ないよね。

大スター〈マイトガイ〉アキラの主題歌&ヒット集。企画・監修は大瀧詠一。“ダイナマイトが百五十屯”、“女を忘れろ”、“ギターを持った渡り鳥”、“さすらい”、“北帰行”などずらりずらりだ!船村徹、遠藤実、中村八大、狛林正一という作家陣に、もちろん〈アノ声〉で応えるアキラ、最高。ジャケットデザインは平野甲賀。

ブライアン、一発目の絶頂期!前作『カッツ・ライク・ア・ナイフ』より随分音がバシッと重く、ほんの少しだけ戸惑いましたが、全然OK。シングル曲が次々とチャートを駆け上がる様は爽快だったなー。Tシャツ、ジーンズ、革ジャン(そで無し、ベスト風)。なんといっても“サマー・オブ・'69”。青春のPV。ギターのキース・スコット、そしてあの女の子にクギ付けになった女子男子、みんな正直に手を挙げることー!

人類史上最も売れたレコード、なんですよね!何故にそこまで売れたかを分析する頭はありませんが、たしかにイイ曲は盛り沢山。リアルタイムの頃のフェイヴァリットは“P.Y.T.”と“レディ・イン・マイ・ライフ”、その後「やっぱ“ビリー・ジーン”っていい曲だよなー」と思う時期を過ごし、大人になりずいぶん経つ。で、この15年は“スリラー”です。この曲順で聴いてこその“スリラー”。この想い、強まるばかり。

後にソロで大成功を収めるエリック・カルメンを擁したクリーヴランド出身の元祖パワーポップ、ラズベリーズ。70年代に残した4枚のアルバムはどれも最高!でもシングル・ナンバーをギュッと詰め込んだベスト盤も聴きたくなるのがこのバンド。複数組出演のライヴイベントで最後にみんなでプレイしたらカッコいいぞーって感じの、とにかくイカす曲満載!

スターダスト☆レビューの超絶ヴォーカリスト根本要と職人肌のギタリスト佐橋佳幸によるライヴ・ユニット〈本日のおすすめ〉。二人が大きな影響を受けた〈70年代洋楽〉カヴァーを演奏する〈楽しい夜〉実現ユニットだ。本作は過去のライヴでカヴァー演奏したナンバーのオルジナル曲を収録したコンピ盤。どこのジャンルに偏るわけでもない歌や演奏の普遍的な魅力をあらためて気付かせてくれる、あの頃のラジオのよう。

アルバム単位でも、もちろん好作揃い。でも時たまベスト盤で聴きたくなるアーティストっていますよね。自分にとってこのアメリカはそんなグループ。3人全員が優れたソングライターということもあって、この時代のロック分野で活動した中ではヒット曲がかなり多いんですよね。この時期の彼らの音楽に漂う非遠隔地トリップ感がたまりません。

英国のハード・ポップ・バンド、ベイビーズのジョン・ウェイトが84年に放ったヒット・アルバム。全曲イイけど(ホントに)、なんといっても一世一代の大名曲、全米No.1獲得の“ミッシング・ユー”だ。80年代屈指の失恋ソング。思春期にこのPVを観た男子は絶対にヘッドフォン付けない説もあるほどに、その影響力は大きい、かも。

全米No.1ヒット“アイ・ウォナ・ノウ”。クリーニング店でアイロンをかけたり、シーツで胸元を押さえたり、PVに出てくる女性たちの表情がいちいち秀逸で、大人になるってこういうことかと勉強になった名曲を収録。ちょっと前のフォリナー好きはなかなか辛口で、当時結構ボロクソに言われていたけど。そんな悪い出来じゃないと思うなー。

ジョージ・ルーカス監督の傑作青春映画のサントラ盤!50年代~60年代前半までのオールディーズ黄金時代の名曲の数々に、公開当時の現行グループ、フラッシュ・キャデラック&コンチネンタル・キッズによるナンバーを織り交ぜての構成。この“シーズ・ソー・ファイン”などがまた良いアクセントに。聴きながら思い出すシーンの多さったら!

青春映画の最高傑作のひとつ!1962年、舞台は古き良きアメリカが今まさに終わりを迎えようとしているカリフォルニアの田舎町。ウルフマン・ジャックの登場など外せない場面は多々あるが、頼れる兄貴分ジョン・ミルナーの名セリフ群がハイライト!主人公カートでも親友スティーヴでもなく、ジョン兄貴で時代の変わり目を描いたルーカス。

商業的大復活を遂げた前作『パーマネント・バケーション』に続く89年発表の大ヒット・アルバム。1stシングル“Love In An Elevator”のデフ・レパードばりのパワーコーラスにはちょっとびっくり。でも何度か聴くうちに全然エアロ!よしOKと。それにしても“What It Takes”、名バラードだなー。

人気絶頂の1984、85年頃は日常的にシンディvsマドンナみたいな図式があって、日本ではというか自分の周りは男子も女子もシンディ派が多かった気がする。その後もシンディはずっと日本では人気が落ちなかった。みんながシンディに惹かれる理由はきっと、このアルバムの1stシングル“涙のオールナイト・ドライヴ”にある?ロードサイド感というか、紡木たくっぽさ。今でも抗えない。

前2作の『カッツ・ライク・ア・ナイフ』『レックレス』での突き抜けた爽快感はココにはナシ。「Tシャツでロックンロールっ!」的ナンバーもあることありますが、それは主役ではなくあくまでスパイス。そのかわり冒頭の3曲のような抑えた渋めの曲で全体をイメージ付けることに成功している。ブライアン・アダムス、28歳。非消耗品の大人なアルバムです。

ジャズ・ギターの革新者がCTIから67年にリリースしたPOPSカヴァー中心の大ヒット作。プロデュースはもちろんクリード・テイラー。やはりアレンジャーを務めたドン・セベスキーの功績が大きいのかな。ビートルズ①、ルグラン②、レスリー・ゴーア④あたりでの後半の目眩くような展開がいまだフレッシュ。フェイヴァリットはパーカス最高のアソシエイション⑧!4ビートやアドリブ聴きたい人は他のアルバムで楽しんで。

70年、なぜかフュージョン総本山CTIからひっそりとリリースされていたSSWピアニストの1stアルバム。ブロッサム・ディアリー、ボブ・ドロウ、子供向けTV番組『マルチプリケイション・ロック』など関連ワードを少し挙げるだけでも興味が出てきません?もっと挙げましょう。マーゴ・ガーヤン、スパンキー&アワ・ギャング、アルゾなどなど。さて人気の⑦⑩を押しのけてのマイ・フェイヴァリットは②そして④!

デビュー作。ディオンヌ・ワーウィックの姪っ子美人シンガーという触れ込みであったと思う。あれよあれよと大ヒット連発。一番好きなのは今でも“You Give Good Love”。ラジオで初めて聴いて、イイ曲だなーと。にしても、渋滞し過ぎのプロデューサー達よ…。にも関わらず、この、そよ風。ホイットニーの凛とした佇まいがすべてを凌駕していた、と思いたいな。

発売時のタイトルは『NYダンステリア』。後にいろいろ言われることになったけれども、この〈ダンステリア〉って言葉が当時かなりの新語だったと思う。4大ヒット曲+プリンスのカヴァーってのがカッコ良かった。しかもそのカヴァーがアルバム中で群を抜いてチープという。フェイヴァリットは初めて聴いた時から①曲目!オリジナルのブレインズver.を聴けたのは、たしか大人になってから。これもカッコ良かった!

83年リリースのデビュー・アルバム。プロデュースはデュラン・デュランのニック・ローズだ。今や、トンガリ頭のリマール君擁する“君はTOO SHY”だけの一発屋、なんていう奴はいないね?意外にプログレッシヴな音楽性が再評価されてから久しく時間は経っているし。ああ、音楽の人、ニック・ベッグスよ。“ウー・トゥ・ビー・アー”のPV、覚えてます?滅茶苦茶センス良かったな、確か…。

82年リリース。オリジナル・メンバー4人でのラスト・アルバムだけれども、自分にとってはリアルタイムで聴いた初クラッシュ。初期のパンク歴史的大名盤群に比べてなにかと分が悪いけれども、“ロック・ザ・カスバ”を筆頭にキャッチーなナンバーを混ぜ込んだ一級のポップ作品と言えるかも。この音数少なめな感じ、今聴くともしかしてカッコ良くないか。なんか時代に左右されなそうな気がしてきた!

兄ティムとのスプリット・エンズ解散後、ニール・フィンが80年代半ばに結成した3人組のデビュー・アルバム。大ヒットした“ドント・ドリーム・イッツ・オーバー”や“サムシング・ソー・ストロング”が象徴するグッド・メロディの宝箱、だけでは終わらないニールのねじれたポップ・センスがたまらない。今でも①聴くとかなりワクワクするなー。ミッチェル・フルーム&チャド・ブレイクのイイ仕事、ここにもアリ、で。

旅立ちでもなく終わりの始まりでもない3作目。けれどもここにも彼らの魅力がぎっしり。イチオシは、プロデューサーが変わるまではオープニングだったのではと勘ぐってしまう“恋人みたいに泣かないで”。そしてトム・ウェイツの“オール55”、フライとヘンリーのダブル・ヴォーカルは反則技ですよ、ホントに。レドンの“My Man”も最高。そんでラストがアレですよ。

80年代MTV絶頂期を代表するノルウェー出身の一発屋的扱いを受けることが多い彼等だけれども、さに非ず。その正体は…遅れてきた耽美系エレポップ!ほんとうはミッジ・ユーロ期のウルトラヴォックスとかの線で行けたのではないかと思うんですが、どうでしょう。曲もイイ!例の“テイク・オン・ミー”以外はどんな時代でも十分通じる音楽性、とかちょっと褒め過ぎ?

ソウル風味のポップAOR名盤。グレッグ自身の黒っぽいコミアゲ系ヴォーカルや、初期ダン・ハフのギタープレイを満喫できるのは確かに大きな魅力。でも、やはりこのアルバムは自作曲の素晴らしさに尽きるかも。ヒットした1曲目も名曲だけれども、“午後のためらい”“君に別れのくちづけを”の2曲を推しソングとしたい。Mマクドナルドっぽい②⑧も無性に聴きたくなるなー。

ジャケと2曲目“ロンリー・フリーウェイ”があまりにも有名なので「日本だけで人気のあるAORの代表」みたいなマイナスイメージを纏ってしまった気がするけれど、そんなの気にしない。中身は純度の高いアーリー80s洋楽ポップス、最高!自作曲もイイ。ただ、スティーリー・ダンのようなジャジーな黒っぽさを期待されても困るんです。意外にも、この頃のジャクソン・ブラウンやホール&オーツなんかの方が近かったり。

自分にとっては『時の流れに』と対を成すアルバム。なるほど1曲目はポール・サイモンとフィル・ラモーンのプロデュースか。都市生活のロマンチックな側面にインテリジェンスを添えるという、永遠の憧れというか、魔力。ああ、残りの人生でこういう音楽に出会うことがあと何度あるのだろう、とか考えていると少し悲しくなるので、4曲目のハース・マルティネスのギターをもう一度聴こうかなー。

オーディションで集められたアイドル・グループ、モンキーズ。それがどうした、4人が残したものは紛れもなく本物だ。終焉を迎えつつあったアメリカン・ポップス黄金期を支えた屈指のスタッフ陣が集結してビートルズに対抗した夢のバンド。ミッキー、デイヴィ、ピーター、マイク、誰一人欠けても実現しなかったはず。経緯を知れば知るほどにボイス&ハートの意地も感じてしまう最高のデビュー・アルバム。

本国アメリカでのチャート成績が下降線を辿りつつあった頃、海を渡ったイギリスでは『ペットサウンズ』以降に改めて火が付いた彼らの人気が頂点に達しようとしていた。そんな68年暮れ(アルバム・タイトルに偽りあり!)のロンドンでの迫力のステージ。ブライアン不在のなか、ヴォーカルで引っ張るカール、新たに導入したホーン隊の頑張りがビシビシと伝わってくる。ナイス選曲。聴衆の盛り上がりもイイ感じ。これは、愛だ!

人気が頂点に達した64年夏、カリフォルニア州サクラメントでのコンサート。彼らにとって初のNo.1獲得アルバムだ。とにかく黄色い歓声が凄まじく、“ファン・ファン・ファン”や“アイ・ゲット・アラウンド”は後から再度演奏を被せたほど。演奏、選曲、臨場感どれも文句ナシ!ブライアンとマイクによる“ジョニーBグッド”なんて、もう(涙)。ブライアンが参加した唯一のライヴ・ステージ作ですね。

サーフィン/ホットロッド・サウンドの到達点であり、ビーチ・ボーイズの最高傑作。初の全米No.1に輝いた“アイ・ゲット・アラウンド”で幕を開ける夏は、次の“オール・サマー・ロング”でその幕を降ろします。そこから続いていくのは過ぎ去った夏の思い出のナンバー。表“ハッシャバイ”“ウェンディ”、裏“覚えているかい”“ドント・バック・ダウン”で何卒お願いします…!

このアルバムを初めて聴くことになった理由や経緯は人それぞれ色々あるかと思いますけれども、今は定着している「日本ロック史上稀にみる傑作」という触れ込みで聴いた人は幸せだなと。自分は子供の頃に耳にしていた“ヨッパライ”から入ってしまったので、そこに辿り着くのに余計な時間がかかってしまった気がする。もしサージェント・ペパーズと並べて何かを語ることができる作品が日本にあるとしたら…

GS期の本格派R&Bバンド、唯一のアルバム。お手本はストーンズ、ヤードバーズにゼムとかかな。瀬川洋のヴォーカル、今でも全然カッコイイ。どころかこの位歌えるのって今いる?富士夫のギターと迫力のあるコーラス・ワークも一級品。メンバー達はこのカヴァー選曲には不満だったとは思うけど、ビージーズやモンキーズの大ヒットのダイナマイツVer.を残してくれたことに感謝!

インディーレーベルの元祖、URCの記念すべき市販盤の第一弾である本作。時代の廻り合わせだっただけかもしれないけれど、やはり名盤だと思う。岡林の歌の力、中川イサトのギター・プレイは今夜聴くべき価値が今でもある、気がする。そしてなんといってもジャケット。矢吹申彦のアート・ディレクションがこの録音物を特別なものにしている、気もする。

前作『ザ・ハーティング』の頃からなんとなく只者ではない感は醸し出していたけれど、まさかこうなるとは思いもしなかった。「大化け」とはこういうことなのかと、言葉の勉強になったものです。CMで流れた“シャウト”もインパクトありましたが、やはり“ルール・ザ・ワールド”でしょうか。PV終盤でのローランドのギターソロと、あのやりきった表情。充実した一日の終わりを今でも感じます。

永遠の名作『ビギン』を残したミレニウムのヴォーカリストによる未発表曲集。幻のソロアルバム『サンディ』が『ビギン』以後にレコーディングしたものであるのに対して、こちらはそれ以前の音源がメイン。瑞々しいメロディとハーモニーの宝庫!エルヴィス、フリートウッズ、ビーチ・ボーイズへの憧れを胸に抱いたハワイ育ちの少年は、やがて立派に〈感傷的なポップ・ミュージックの王様〉になったのです。

お薦めベスト盤。夫婦デュオ時代のファッションや、ソロ活動でのショービズや政治活動などからイロモノ的な扱いを受けることもあるけれど、残したヒット曲の数は多い。そして2人とも元々フィル・スペクターの下にいたのだからその音楽的な質においては100%保証(少なくとも1st~3rdアルバムまでは)!ラーフ・アット・ミー!ソニーの書く曲がとにかくイイ。そしてシェールの人工的で厚みのある歌声がまた完璧にマッチ。

前作から9ヶ月後に発表された2ndアルバム。オープニング“Faster Than ~”がまずかなりワイルドでイカす。“ボーン・トゥ・ビー・ワイルド”の作者、盟友マーズ・ボンファイアのペンによる続編的ナンバー。収録曲は全てオリジナル。1stに比べてソングライティングが格段にアップ。とびきりのハード・ロック・ポップスを堪能できます!B面2“Magic~”からの4連発、カッコ良過ぎるー。

おそらく当時の日本で最も人気のあった男女3人組フォーク・アーティスト。60年代の公民権運動や反戦運動に立ち上がった人々の傍らに寄り添った名曲の数々は今も色褪せることはないんですね。穏やかな曲調と語り口、そして洗練されたハーモニーはときを越えます。オリジナル・アルバムでの音楽的成果も再評価されたけれど、ヒット曲で〈コンパクト〉に聴くPPMにまた特別の価値を感じてしまう。

リアルタイムであろうとなかろうと青春の一枚に挙げる人は多いかも。しかしながら、じつはこの圧倒的パワーに満ちた音の塊とがっぷり四つに組むのは、十代のあの頃でもなかなか難しかった。二日酔いで学校に行けなかった日なんてとても受け止めきれない。今やもう年だし無理か…でも“彼女でなけりゃ”とか“ジャングルランド”とか沁みる曲多いよな…今夜は少し離したラジカセから音小さめで試しに流してみようかね。

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