カスタマーズボイス一覧

あの頃、マリーローランサン / 加藤和彦

このアルバムの前後はすべて紙ジャケで持っていますが、何故か「あの頃マリー・ローランサン」だけ当初のCD化(もう30年近く前か?)のみとは如何なものか。ニューヨーク・コンフィデンシャルのような珠玉の作品を、豪華メンバーでバックアップしている歴史的名盤だと思いますが、なんとか紙ジャケ化で再度出してもらえませんか。

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DP950さんが書いたカスタマーズボイス

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このライヴ・レコーディング・シリーズは既に2番と3番をリリース直後に購入していました。ただし、当時は拙宅のシステムが高音質録音に追いついておらず、その良さを体得できぬままにお蔵入り・・・。今回改めてこの6番のワンポイント録音ヴァージョンを聴きましたが。ものすごいダイナミックレンジの広大さと、低域からのトランジェントの良さにたまげました。無い袖を振ってシステムの一部を更新しましたが、やってよかったと安心しました。インバルと都響の演奏も、もちろん◎でした。

CDトランスポートのスタートボタンを押してすぐ、とうとう拙宅のステレオも壊れたか?と、しばし呆然。いやあ、すごい不協和音ですね。冒頭の器楽序奏は、これがバッハの意図した音響であったのかと、スコアに忠実な演奏に恐れ入りました。カール・リヒターのアナログLP以来5指に余る「ヨハネ」を聴いてきましたが、BCJのこの新盤は圧巻です。そして、ヴィオローネの低音もはっきりと聴こえ、各楽器や声楽パートもくっきりと描かれて、マイクセッティングも今までとは違うように聴き取れます。ハルモニア・ムンディの音をSACD化しているような印象もあります。ファリサイ派に純化したユダヤ教主流派から異端として迫害され、危機に瀕したナザレ派が、生き残りをかけて世界宗教へと脱皮する産みの苦しみが「ヨハネ福音書」に内在していることを明示するかのような迫真の歌と演奏です。「マタイ」のときの元気の良さとはまた別の、ギリシャ彫刻のようなリアルでかっちりと整った声楽陣はやや緊張気味ですが、それも「ヨハネ」では丁度良かったかもしれません。また、BISの音といえばBCJの教会カンタータ全集に感じられるような、透き通った静寂感こそがその主たるキャラクターだと思っていましたが、適材適所・臨機応変に製作意図を実現しようとしていることもこの録音でよく理解できました。ただし、初心者向けにはどうかな・・・?

写真で見る限り16フィートの開管プリンツィパルが収まっているほどの大きさには感じないマルク・ガルニエの通奏低音用オルガンですが、実際に聴いてみるとたしかに40ヘルツ前後のおごそかにして重厚な響きに圧倒されます。ことに第57曲のアリア「来たれ、甘き十字架よ。」では、いままでに感じたことの無い奥行きの深さを見る思いがしました。エヴァンゲリストが感情的に過ぎるとの評価もありましょうが、合唱をふくめた声楽陣のやや元気のいい歌いくちは、多分にホールの残響特性によるものが大きいと思われます。神戸の松蔭女子学院大学チャペルは、それだけで静かな祈りを思わせる教会そのものの響きがありますが、この埼玉のホールはやはり世俗カンタータ向きかもしれません。ただし、「マタイによる福音書」の性格を考慮すると、この少しドラマティックな歌唱はありだな、と賛成票を投じたいと思います。

アナログLPと音の印象は変わりませんね。リズムセクションを中心にパルシブなメリハリを強調したバランスとなっていますが、ディスコが流行ったバブル時代の定番的音作りの代表作です。CDで聴いてもバランスは変わらないので、録音の段階から含めてデジタルマスターによる欠落の少ない再発売モノと言えます。アルバム量産時代のユーミンの作品ですが、作詞を含めて楽曲のクォリティーを一定以上に保っているのはさすがです。

「恋はみずいろ」のヒットがきっかけで、自分の小遣いで買った初めてのアナログLPがポールモーリアでした。当時私は中学生でしたから、もう50年も経ってしまいました。昔のアナログマスターをデジタル化したわけではないけれど、逆にいい音で収録されていますよね。個人的には、初期の作品をもっと入れて欲しかったけれど、より広い世代の方からの共感も必要でしょうから、CD2枚組としては妥当なところかと思います。

1989年のフローニンゲンでの録音によるCDを昔買いましたが、その時は録音がイマイチであまり印象に残らず、レコード棚で眠ったままでした。今回のCDは打って変わって、素晴らしいバランスで録音されています。4基のオルガンと聖堂の響きの差も、適切に捕らえられています。奏者を含めた録音スタッフが、それぞれのオルガンのどこに感動したのかがわかるような響きが◎。このサイズの曲集として、選曲も申し分ありません。

アナログLPで聴いて以来、40年ぶりの再会です。当時、国内のレコード用塩化ビニール製造工場の事故により、偶然にも輸入盤を買いましたがとんでもなく音が良くて、それからはレコードのカッティングやプレスにも興味を持つようになった、思い出の名盤の復活です。
録音も見事ですが、当時のアバドとロンドン響の演奏は、今聴いてもピカイチです。

このアルバムの前後はすべて紙ジャケで持っていますが、何故か「あの頃マリー・ローランサン」だけ当初のCD化(もう30年近く前か?)のみとは如何なものか。ニューヨーク・コンフィデンシャルのような珠玉の作品を、豪華メンバーでバックアップしている歴史的名盤だと思いますが、なんとか紙ジャケ化で再度出してもらえませんか。

SACDの音の良さは、デジタル化フォーマットにDSD変換を用いることによるところが大きいのですが、ここでは高次のサンプリングレートとマルチビットを用いているようです。でも、音質はとてもいいですね。「忘れられた夏」の「ブルーズでも歌って」は、初期プレスのアナログLPよりもずっと素敵です。ドラムスの迫力だと思っていたものが、実は過渡歪みだったのかと気づかされてしまいました。

教会カンタータと同じ理由、つまり全巻SACDでそろえたかったという動機で購入しました。したがって、分売では既に10枚のCD及びSACDを持っています。さすがに第1巻は、通常CDからの音質向上著しく、収録ホールの空間感がよく再現されます。教会カンタータのように和文で全曲の詳細な解説があるとよかったのですが、価格を考えれば欧文のみでも納得します。

バッハの作品をハーレム、聖バフォ教会のクリスティアン・ミュラー・オルガンで演奏したSACDが特に気に入っています。むろんゴルトベルクのオルガン版も、説得力のあるものでした。このトイピアノ版は、最初マジか?と思ったものの、録音エンジニアも含めて、その真摯な姿勢に胸を打たれ、やがて心底笑みが湧き出してきました。でも、次はオルガンを弾いてくださいね。

聴いた結果は期待以上でした。ハイドンやベートーヴェンは無論のこと、意外やドビュッシーの素晴らしかったこと!あのゆったりしたテンポで破綻のないどころか、「月の光」がこんなにもしみじみとこころに染み渡るのを経験したことはありません。そしてまた、録音の出来の良さ‼ベーゼンのインペリアルが少しも鈍重に引きずることなく、空間ヴォリュームをたっぷり感じさせ、なおかつ残響過多に陥ることがありません。秀逸です。

このオルガンでオルゲルビュッヒラインを演奏・録音していただいたことに感謝します。かねがねこのオルガンでバッハ作品を聴きたいと切望していた私にとって、これはもうギフトと言うしかありません。しかも、なんと全てのストップを用いての全曲演奏です。録音もこのプロジェクトに沿ったバランスで収録されており、秀逸です。できればSACDハイブリッドであったら完璧なんですけど・・・。

その昔、ヘルムート・ヴァルヒャの全集と(アナログLPでした)レオンハルトのバッハ作品集のCDで聴いて以来の、久しぶりの再会に胸が熱くなりました。アルクマールは聖ローレンス教会のF.C.シュニットガーのオルガンじゃありませんか。塚谷水無子さんも、このオルガンではこんなにチャーミングな演奏をされるのですね。素晴らしいです。惜しむらくは前回の作品集と同様にSACDハイブリッドであったらなあ。

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