カスタマーズボイス一覧

増殖 / YMO

増殖

YMO

5:

★★★★★

各トラックの流れが絶妙!スネークマンショーももちろん最高で、
「TIGHTEN UP」 で伊武雅刀が何を言っているのか耳を凝らしたものです。「THE END OF ASIA」ラストでの伊武の台詞も破壊的!

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Sehr Langsamさんが書いたカスタマーズボイス

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(全46件)

1981年デジタル。カラヤンの巧みなオーケストラ・ドライブがオペラ録音で最高に発揮されたものの1つ。特に、第1幕でのリューの哀願のアリアから幕切れまでのページをめくるように切れ目なく繰り広げられるサウンドの神々しいまでの輝かしさは、他盤ではなかなか味わえない。重唱部分でのドミンゴやヘンドリックスのひと節に込めた熱い歌唱含め、グイグイ惹き込まれてしまう!

マルタンの『二重合唱のためのミサ』が最高の名演。PropriusのMikaeli Chamber Choir盤が廃盤になってしまった今、このウェストミンスター大聖堂聖歌隊盤の素晴らしさを味わいたい。冒頭キリエの神秘的な静謐感、独特の熱狂感。この作品の門外不出的な由来を即座に想起させる。

2000年録音。『展覧会の絵』キエフの大門の大詰めでの強烈な音楽の運びはゲルギエフならではのもの。1996年に70周年のN響に客演した時の野蛮な筆致が片鱗味わえる。

『惑星』は1957年ステレオ・セッション。その昔、故・石丸寛さんがFMで「オーケストラの世界」という1時間の番組を持っておられ、そのエンディングで使われていた『木星』中間部がこのサージェント盤でした。その独特の寂寥感が他盤では見つけられなかった感覚で、今なお取り出して聴きたくなります。

16人初演時編成で録音された『ジークフリート牧歌』はさまざまな形でカップリングされてきたが、こうしてウィーン・フィルとのワーグナー集に収まるのがよりよいのかなと思う。『牧歌』の響きがもたらす独特の安息感は忘れられない。NHK-FMのバイロイト音楽祭放送のエンディングでおなじみでした。

ジュリーニが描出するカンタービレの極上の美しさが最大限に味わえる銘品。第2楽章アダージョでの繰り返し寄せては返し上昇し下降する音楽の流れをたどることの愉しみというのは、飽きることがない。

LP、CDを通じていろんな形で使われてきた音源を、ジョージ・ロンドン軸でしっかりと収まるべき形でまとめられたのが素晴らしい!とりわけ「期限は切れた」「ヴォータンの告別」でのロンドンならではのものと言いたい鬼気迫る歌い口、広大無辺な世界観を現出させるクナの圧倒的存在感にやられてしまう一枚!

ハーディングは録音当時32歳。すでに素晴らしいマーラー指揮者であることを明瞭に証明してくれるディスク。ウィーン・フィルの響きのまろやかな味わいをこのクック版で引き出せているのはハーディングの見事な手腕だと思う。

終楽章の静謐感、展開部の熱狂、大団円へ上昇していく情感の高まりが手に取れるように伝わってくる。モノラルながらこういう録音が聴けるだけで感謝。独唱のシュターダー、ベイカーが素晴らしく、オンで録られた情感豊かな歌唱のニュアンスがヒシヒシと聴き手に届く。

バッハの無伴奏、シューベルト作品集と共に、「マルツィ3種の神器」と称えたい銘品。ブラームスの協奏曲ではクレツキ&フィルハーモニア管も素晴らしく、雄渾に立ち上がる冒頭などはその質感を何度も確かめたくなる。オケに正面から伍するマルツィの凛々しさ!

「ローエングリン」第1幕への前奏曲、「ジークフリートの葬送行進曲」、さらに「ブリュンヒルデの自己犠牲」が加わり、フルトヴェングラーのワーグナーの世界への入口としてまずは最適の一枚!ワーグナー独特のあの「うねり」の感覚が清澄と重厚、両面で味わえる。

大河の往年の名テーマがまとめて聴ける必携盤。極私的ベスト3は、1.徳川家康(富田勲)2.花神(林光)3.黄金の日日(池辺晋一郎)、もう1曲、葵 徳川三代(岩代太郎)、いやもう1曲、獅子の時代(宇崎竜童!千野秀一!)。みなさんは…?

増殖

YMO

5:

★★★★★

各トラックの流れが絶妙!スネークマンショーももちろん最高で、
「TIGHTEN UP」 で伊武雅刀が何を言っているのか耳を凝らしたものです。「THE END OF ASIA」ラストでの伊武の台詞も破壊的!

トラック12 "Dog fight"のそそり立つように炸裂するブラス&パーカッション、これだけでも買い!トラック13の新居昭乃のしみわたるように美しい"VOICES"アカペラver.も収録されていて、実に奥行き深い一枚。

1953年モノラル・セッション。晩年の壮絶な1960年ライヴとは全く異なるテンポ、厳しくタイトに畳みかけていくアプローチにやられてしまう。怒涛のDies Iræ、Tuba mirum!ソプラノのシュターダーは宗教的側面を重んじたアプローチだと思うが、とにかく美しい。

激重だが強力な説得力、バーンスタインにしかできない「シベ2」。第3楽章から第4楽章へ押し拓くように高揚していくブリッジや、極大に振り切れる大団円など、圧倒的というほかない!

ヨッフムの重要な事績として欠かせない。ブルックナーの声楽曲を知る上で必携の一組。『テ・デウム』でのヘフリガーの格調高い張り詰めたような独唱は戦慄的!

昭乃さんの記念碑的デビュー・アルバム。フルで何度も聴き返しましたが特に「美しい星」は超名曲。いろんな昭乃さんの引出しが収められている。リマスターしてよりいい音で聴けたら…!

「歌姫」としての大貫妙子を鮮やかに刻む名盤。もとは1987年にサントリーホールで開いた先駆的なアコースティック・コンサートがもたらした美しい果実。当時、FM誌に掲載された広告から通信販売で求めたものでした。『SIGNIFIE』や『カイエ』の世界が大好きだった自分にとって、何度も聴き返した思い出盤です。

20世紀後半を代表する名ソプラノ、フレーニが2020年2月9日に逝去され、あらためて聴いた一枚。1979頃の録音といえば、フレーニがよりドラマティコな役柄にレパートリーを広げ、熟成期を迎えていた時期ですが、このようなアルバムを残してくれたことに感謝。日本盤のみ長くカタログに残り続けている、これこそ名盤だと思います。

バーンスタイン唯一の録音となる『エニグマ』。「ニムロッド」だけ好きなかた含め、この演奏は必聴。ひと節もおろそかにしないレニーの誠実な姿勢が貫かれ、初共演したばかりというBBC響が全身全霊で応える、ある種、一期一会的なセッションの模様が刻まれている。6分超えの「ニムロッド」は、むしろ壮語しない、哀調に満ちた静かな感情を表現しているようで、繰り返し聴いてしまう。

コルンゴルトが往年のハリウッド映画に付けた音楽を、プレヴィンがロンドン響を壮麗に鳴らしまくった一枚がおすすめ!とにかく上げていきたい時は、トラック1,3,9,10,11,17,18,22あたりをプログラムして聴きまくって欲しい!特に『シー・ホーク』からの「アルバトロス」~「謁見の間」、『女王エリザベス』からの「メイン・タイトル」~「エセックス伯凱旋行進曲」のくだりは胸熱!

ラター(ラッター)自身による名作『レクイエム』新録がまず何と言っても聴き逃せないが、冒頭に併録の『ヴィジョンズ』にも注目したい。主題に使われている賛歌は"Urbs Jerusalem beata"というもので、映画『薔薇の名前』で修道院の聖務日課でしめやかに歌われていた曲。ラターの天上的な夢幻感へ誘う扱い方もいいものです。

「イギリス弦楽小曲集」シリーズはNAXOSの名アンソロジー。全部で第6集まで出ており、どれも佳品満載。この第1集ならジョン・ラター:組曲~O, Waly Waly(トラック3)などは、どなたも聴いたことのあるなつかしい美しさをおぼえることでしょう。ゆったりと軽やかに聴けて落ち着いた時間を作ってくれる、すぐれものの一枚です。

再復刻が待ち遠しい一枚。ソプラノのバーバラ・ヘンドリックスの独唱がまさにうら若き天使の絶唱と例えたいもの。特に"Gloria”での何かに憑かれたような面持ち、彼女の声質も相まって独特の情趣を醸し出す。独唱テノールが歌う"Sanctus"はヴェルナー・ヘルツォークの『ノスフェラトゥ』で使われ、強烈な印象を残した(音源はハルトマン盤)。

バーンスタインが若い頃に録音した唯一の『シェエラザード』。ステレオ初期の収録だが肉付きよく録れており(場所はニューヨーク、セント・ジョージ・ホテルのボールルーム)、濃厚にうねる弦や金管のブリリアントな響きが愉しめる。特に第2楽章が聴きもの。オーケストレーションの効果をバーンスタインが快刀乱麻のごとく切りさばき豪快に演出。この曲が聴きたくてしようがなくなる時期があるもので、その時は必需盤です。

FMで1965年から1994年、30年にわたって放送された『音楽の絵本』ですね。串田孫一さんの詩と語り。選曲されたさまざまなクラシック音楽。日曜の朝早くに聴けた本当に素敵なプログラムでした。番組の冒頭や最後で使われたのがトラック2。当時24歳のペトリのリコーダーの初々しくも素朴な味わい。支えるように錚々たる名手たちが名を連ね、合奏の妙味を伝えてくれて絶品。2枚組まるごとの復刻もありがたい!

豪ELOQUENCEの慧眼に唸らされた復刻。いろいろ出ている「ラスト・ナイト」系のCDでその雰囲気をひときわたっぷり味わえる。歓声や拍手はもちろんのことアナウンスも入るし、今は亡きコリン・デイヴィスのスピーチも聞ける!定番曲を網羅する中、大観衆の合唱入り『威風堂々』第1番や、エルガーの編曲が泣かせるパリーの『エルサレム』など、やっぱりいい!録音の生々しさも驚き!

「ヴォーン・ウィリアムズのさわやかな世界」と銘打たれて出ていた一枚。この盤でヴォーン・ウィリアムズ作品の美しさを教わった。ASMFの面々はじめソロの巧さはその音色と共に心に残るもので、『揚げひばり』でのアイオナ・ブラウンのヴァイオリンや『グリーンスリーヴズによる幻想曲』でのベネットのフルートなど絶品!真打ちはやはり冒頭の『タリス』。抒情が寄せては返す波のように聴き手を洗ってくれる。

耳目を惹かずにはおかない魅力的なコンセプト・アルバムを次々と出してきたALPHAだけに、このプロハスカの一枚も濃密度が高い。オペラがまだ若々しかった頃1640年代からの1世紀に、アフリカの2人の悲劇の女王、エジプトのクレオパトラとカルタゴのディドのために書かれた数々のアリア、それらを彩るバロックの精華。プロハスカの歌声は濡れそぼつような美しさ。イル・ジャルディーノの例によって切れのよい合奏。

2000年にクリスティーナ・プルハーが設立した当代屈指の古楽アンサンブル、ラルペッジャータのALPHAへの第1作となった初期の名盤。イタリア初期バロックを極上のクオリティで聴かせるディスクを続々と出すことになるALPHAの銘品の中でも記憶に残る一枚。リュート、テオルボ作品が聴かれていたカプスベルガーの声楽作品がこんなにも美しくニュアンスに富んでいるとは驚きの一枚だった。ソプラノのゾマーも参加。

テンシュテットのマーラー・ライヴの1つとして必聴。発売元資料にもある通り、無修正ライヴ一発録り。冒頭からエネルギー感の上昇がすさまじく、例えばトラック6 "Accende lumen sensibus"での爆発力、バーンスタイン同様、怒涛のうねりの中で、再現部突入で回帰する"Veni,Creator Spritus"のテンポを落とし切るパワープレイは実にスリリングだ(トラック6~7)。

自分にとってはシェリル・ステューダーのエルザが聴けるかけがえのない一組。FMで'85年バイロイト・デビューの『タンホイザー』を聴いた時の衝撃は今も忘れられない(録音したカセットテープは擦り切れてしまった…)。もちろん、アバド初のワーグナー・オペラ録音となっただけに、ウィーン・フィル、イェルザレムのローエングリン、マイアーのオルトルート、モルの国王ハインリヒほかクオリティは超高い。

マタチッチのワーグナーの素晴らしさを実感する一組。音は'59年モノだが、バイエルン放送協会マスターだけにヒストリカル音源に慣れていれば全く問題ないクオリティ。まずとにかく第1幕への前奏曲が圧倒的だ。ロマンティックなうねりが隆起し渦巻くように高まっていくプロセスは他演奏にはない独特の魅力を放っている。マタチッチ、すごいな…。字数がなくなったが歌手も揃っており万全です。

かの名セット「新ウィーン楽派弦楽四重奏曲集」の続編となる重要盤であるだけなく、極私的には『浄められた夜』の素晴らしさをカラヤン盤共に教えてくれたのがこのラサールQ盤でした。この曲の出自の基となったリヒャルト・デーメル詩の日本語訳も収載されており、自分にとってまさに永遠のレファ盤です。

その昔、NHK-FM『夜の停車駅』という素晴らしい番組があり、知的関心をくすぐってくれるスクリプト、そして、江守徹さんの語り!クラシック音楽を交えつつ最後には詩の朗読を。そのテーマ曲がこのヴォカリーズでした。エンディングで使われたアンナ・モッフォの名唱(玄妙なバックをつけるのはストコフスキー!)、番組冒頭でも使われたゴールウェイのフルート版も収録。廃盤にならないうちに!

別のかたがお書きのように、唯一の全曲盤、L=ウェッバーのお墨付き盤としてカタログから落としてはならないレファレンス。"Pie Jesu" だけが飛びぬけて有名ですが、全曲の中で聴くことでこの曲の意味が分かってくる部分があるように思います。サラは録音当時24歳!本質的に非常にシリアスな作品だと思いますが、極私的にはキツイ状況の時、何度も聴き返した記憶があり、大切な一枚。国内盤がずっと廃盤なのが残念!

デュリュフレのオケ版『レクイエム』として注目して聴いた。バイエルン放送合唱団の素晴らしさと共に、指揮のレプシッチがオケをしっかりと鳴らしている。トラック3 "Domine Jesu Christe”でオケをピンポイントでラッシュさせるあたりなど、何回もリピートしてしまった。もちろんトラック4 "Sanctus"の盛り上がりもお約束です。

セッション録音のオペラ合唱曲集は最近なかなかありませんが、近時出たものとして非常に高クオリティ!合唱がバイエルン放送なのがまずポイントだし、選曲もよいです。レプシッチが手堅くまとめていて、繰り返し聴けるオペラ合唱名曲集としておすすめの一枚!

『千人の交響曲』を初めて聴いたのは自分もこのショルティ盤です。その昔、造本がバラバラになるくらいに読んだ故・諸井誠さんの名著『交響曲名曲名盤100』での推薦盤が入口でした。高音質化されて響きの雑味が抜け、優秀録音の真価が表れたように思います。ショルティの明快かつ規範的な音楽作りを体験することで、さまざまな『千人』の個性や乱れっぷりの味わいなどが分かったような気がします。

テノールのアライサに聴き惚れる。極私的にはヴンダーリヒと双璧。甘美でいてロブストな要素も備えていて…。トラック1,3,5をプログラムしてリピート、などという反則な聴き方もよくしました。その昔、ウィスキーの名CMで「青春について」が使われ、使用音源がこの演奏だったこともあらため…。同時期のライヴがTESTAMENTから出ていて、こちらはやはりライヴならではの感興がプラスされる。

この『復活』は素晴らしい。小澤流の端正なフォルム構築と熱量が作品にピタッと合致しているし、サイトウ・キネンの充実した響きにはすみずみまで魂が入っていると思わせて圧巻だ。'86年ボストン響盤もいい演奏、両方聴きたい。『復活』は小澤さんにとって画期を刻む重要曲。可能なら'72年旧日本フィルとの最後の定期、1995年浦上天主堂ライヴなども出て欲しいと思う。

あろうことか単独では廃盤も出ているので、この3枚組で手元に置くのがベター。できればすべてSACDハイブリッドで聴ければと思う。それくらい録音が素晴らしい。ペルトを知悉したポール・ヒリヤーだけに、心の深いところにまで沁み込むような精緻な演奏揃い。特にDISC2の“An den Wassern zu Babel”は室内合唱として最高級の出来栄えだ。

あのECMの名盤『アルボス』収録のヒリヤード・アンサンブルが歌う『私達はバビロンの河のほとりに座し、涙した』がお好きな方には必携の一枚だと思う。テンポはゆったりめ。少年の声がもたらす独特の質感がこの作品の神秘性から別の光を垣間見せる。

CD4にシュテファン・ヴラダーが弾き振りで再録した『皇帝』が収録されている。河出文庫で出た吉田秀和『ベートーヴェン』にもヴラダーのソナタ録音に関する文章が採録されていて、吉田さんの言う「音楽的テンペラメントの閃き」をこの『皇帝』でも鮮やかに受け取ることができる。併録のクーレン独奏によるヴァイオリン協奏曲も安心して身を任せられる。いい演奏がたくさん聴けそう!

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