カスタマーズボイス一覧

オアシス / Oasis

90年代、UK音楽シーンがすっかり渇ききっていた中に現れたオアシス。たとえ当時ブリット・ポップが起こらなかったとしても、必然的にオアシスは現れていただろう。というのもオアシスは、労働者階級の叫び、ドラッグとアルコール漬けの生活、暗い情勢、といった90年代の英国の時代背景を色濃く反映しながら生まれたものだからだ。私たち=オアシスが歌った不変の真理を語る歴史的名盤。

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McKenzieさんが書いたカスタマーズボイス

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(全10件)

1stで自分たちの存在意義を定義したことを受け、このアルバムにはそれを周囲に認めさせようという意思がこもっている。なによりもこのアルバムの全ての曲が、人々を一瞬で魅了する力を持っているというのがその証明だ。ワンダー~、ドンルクは彼らの最高傑作と言っても過言ではない。また、曲の繋ぎ方も秀逸で、個人的には「スワンプ・ソング」なんかも好きだったりする。とにかく、後世に残したい名盤中の名盤。

90年代、UK音楽シーンがすっかり渇ききっていた中に現れたオアシス。たとえ当時ブリット・ポップが起こらなかったとしても、必然的にオアシスは現れていただろう。というのもオアシスは、労働者階級の叫び、ドラッグとアルコール漬けの生活、暗い情勢、といった90年代の英国の時代背景を色濃く反映しながら生まれたものだからだ。私たち=オアシスが歌った不変の真理を語る歴史的名盤。

ピーターとカールという二人の異才が作り出したメロディには人の心に残る、訴える何がある。彼らの音楽はパンクであり、ガレージであるが、曲の所々に英国臭のプンプンする音が詰まっている。彼らの音楽はまさに英国音楽の歴史を地で這ったようなものなのだ。若者ならではの荒々しさとスカした感じもたまらなくカッコいい。久しぶりにシーンに現れた逸材バンドが早くして伝説となってしまったことを嘆くほかにない。

80年代後半~90年代にかけてハシエンダを中心に起きていたマッドチェスター・ムーヴメントならではの音楽的要素が詰まっている。ドラッギーな曲調にヘタウマなイアンの声が重なるまさにその時、言葉では表現しきれない快感を覚える。彼らが言った、90年代の主役は聴衆たちだという言葉の通り、このアルバム一枚あれば朝まで躍り狂うことができる。後に多くのフォロワーを生み出したのも、この名盤を聴けば何の不思議もない。

前作が、自分たちのロックンロールを定義した作品だっただけに、そのギャップの大きさに良い意味で驚かされる。というのも、この作品はかなり緻密に計算されて作られたものだと思えるからだ。前作のような激しさは失ったものの、音に奥行きが増したことで彼らの世界観を拡げることに成功したのではないか。彼らが創造した「悪夢」を存分に味わうことができる作品。

ルックス、音楽性、世界観、バンド的要素……。何から何まで一回りも二回りも成長した彼らの3枚目の作品。ブラック・サバスやジミヘンを彷彿させるダークでヘヴィなギターリフにアレックスの切ない声がよく調和している。この作品は1stで定義した自分たちのロックンロールを敢えて取り払っているように感じられる。年齢的にまだ若いのに関わらず、すでにこの境地に達してしまった猿たち。この先一体どうなっていくのか。

痛快なギターリフに激しいドラミング、図太いベース音にアレックスの乾いた声。あぁ、今の時代にもこんなにカッコイイ音を鳴らすバンドがいたとは……。若いからこそ奏でることができるフレッシュな音の世界。それはまさに若気の至り。「この世の中つまらない音を平気で奏でるバンドが多くて困る……だったらいっそのこと俺らが世直ししようぜ」的な彼らの気持ちが作品中に滲み出ている。ロックンロールの本質を捉えた一枚。

注目すべきは、この作品の前作が名盤『GAME』だということだ。前作はキャッチーな曲が大半を占め、不特定多数の人を惹き付けるべく作られたものであろう。しかし『⊿』では、よりエレクトロな音が追求され、不特定多数の人というよりは一部の人に向けられた作品となっている。彼女たちはアイドルであるが、それ以上にアーティストなのだということを再確認させてくれた、前作に次ぐ、考えようによれば前作を超える、名盤だ。

『GAME』や『⊿』に比べると、敬遠されがちな佳作。この頃の楽曲は極めて少数の人に向けられたものであったが、それはそれで他の2作品にはない、独特な魅力が詰まっているのも確かだ。近未来3部作の中でも一際クールでロックな「エレクトロ・ワールド」、中田ヤスタカが夢見る彼女らに送った名曲「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」などは必聴。そして気づくと、「wonder2」で涙を流している自分がいる。

ようやく波に乗り始めた08年春、この作品は彼女たちの成功を保証した決定的一枚となった。中田ヤスタカの愛情さえも感じられる、名曲揃いの普遍的名盤。Perfumeとは何者か……答えはこの作品の中にある。言葉では決して説明仕切れない喜び。実際に体感しなければ伝わらない楽しさ。聴き終わったかと思えば、再び手が勝手に再生ボタンを押している。音楽それ自体のもつ魅力をこれほどまで素直に味わえたのは何年ぶりか。

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