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エリー・ナイ・コレクション ~1922-1963 Recordings / エリー・ナイ
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E・ナイは少女時代から反ユダヤ主義だったそうだ。ナチスに入党したのも宜なるかな。今の僕らにとって戴けないことだが、仕方ない過去の話だ。彼女の音楽で話を進めよう。一番たまげたのはCD6のベートーヴェンのOp.111だ、一聴して総毛立った。CD12のブラームスのOp.83も良い。総じて晩年が良い。それらが彼女のイデオロギーに因る物ならば、脳天気に讃美は出来ない。それでも聴いてしまうのが僕の業なのだ。
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凡 天さんが書いたカスタマーズボイス
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僕は現代曲には興味が無いので、それらの評価は出来ない。されどCD3のバッハ無伴奏ソナタ第3番は素晴らしい。ヴァンガード盤よりも情熱的だ。ベートーヴェンのVn.ソナタのライヴが結構あるので、興味ある方はぜひ。CD8のバロック集もとても良い。ヘンデルのVn.ソナタ第4番はエネスコとの比較も面白いだろう。CD10のドビュッシー「月の光」はとても美しく佳品だと思う。
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E・ナイは少女時代から反ユダヤ主義だったそうだ。ナチスに入党したのも宜なるかな。今の僕らにとって戴けないことだが、仕方ない過去の話だ。彼女の音楽で話を進めよう。一番たまげたのはCD6のベートーヴェンのOp.111だ、一聴して総毛立った。CD12のブラームスのOp.83も良い。総じて晩年が良い。それらが彼女のイデオロギーに因る物ならば、脳天気に讃美は出来ない。それでも聴いてしまうのが僕の業なのだ。
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このセットの目玉は、何と言ってもモーツァルトのレクイエムだ。音質は余り良くないが、曲の造形感が素晴らしく、ラクリモーサ以降もそれなりに楽しめる。モツ・レクだけは、いつもラクリモーサで聴くのをやめてしまう。それ以降は凡庸だからだ。しかしこのCDは違う。最後までピンと張り詰めている。無論欠点もある。また、ヘスとのブラームスも実に素晴らしく、この2作をもって購入を決意したのだった。他曲も面白い。(凡天)
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