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(第4陣)福岡決戦 VS LinQ――筑前国、完全アウェイの地でアプガに風は吹くのか!?

連載
アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)
公開
2013/04/01   16:30
更新
2013/04/01   16:30
テキスト
文/土屋恵介、写真/Susie


アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)



対バン相手の本拠地に乗り込んで1対1のガチンコ勝負! アウェーの地で生き様を刻む〈戦い続けるアイドル〉=アップアップガールズ(仮)の激闘譜!!



アプガ_ひめキュン_A1



前回からの続き)

〈対バン行脚〉3戦目は、松山の強豪・ひめキュンフルーツ缶とアップアップガールズ(仮)の、攻めと攻めのパワーがぶつかり合う、汗だっくだくな酸欠必至の戦いだった。対バンを終えてまだ汗の引かない、ひめキュンのコメントから聞いてみよう。

菊原結里亜「サロキ(松山サロンキティ)に、こんなに人がいっぱいだったの初めてだったんですよ。だからアプガさんスゴイと思いました。どっちのファンも楽しんでくれてたので良かったなと思います」

谷尾桜子「アップアップさんは攻め曲が多くて、ステージに立った瞬間からすでに会場が温まった状態で、その熱気を冷まさないように、負けないように力いっぱいやりました」

河野穂乃花「アプガさんのライヴが熱気がすごくてヤバいと思ったんですけど、いつもよりも高い意識で燃えました。コラボの曲では、アプガさんとアイコンタクトを取って走り回ったりして楽しかったです。また一緒にやりたいです!」

奥村真友里「どちらも熱気がすごくて熱かったんですけど、でも負けてられないって気持ちも出しつつ、最後は楽しかったっていうのがこのライヴで一番思ったことです。ほんと、熱い対バンだったと思います」

岡本真依「クセっ毛がモシャモシャになりました(笑)。ステージに出たときから熱気がすごくて、ひめキュンファンもアプガファンも一緒にひめキュンの曲で盛り上がってくれたのが、ほんとにうれしかったです。いつか“アッパーカット!”とか、アプガさんの曲を一緒にやりたいです」

一方、湿度1000%バトル後のアプガは、テンション高く、それでいて冷静に語ってくれた。

古川小夏「いや~、熱かった~。(アプガがレギュラー公演で多く使っていた)恵比寿LIVE GATEと同じく、後ろのほうがお客さんの湯気で見えなくなったんです。直前もバタバタで、不安なまんまステージに出るのは怖かったけど、気をつけるとこを守って楽しんでいこうねってみんな意見を合わせたんです。勢いだけじゃなく、丁寧にやる曲は丁寧にって自分たちの目指すライブに近づけたものができたかなって。ひめキュンさんは一曲に対するパワフル感がすごくて、そこは見習えました。アプガのひとつの引き出しの勉強になる対バンになりましたね」

関根梓「今回、私、単純に楽しかったです。ひめキュンさんは強敵だと思ってたんですけど、終わってみたら今回の対戦が一番楽しかったんです。自分が脱皮できたのかはわからないけど、いままでどうしてもライヴの後半、疲れて曲の集中力が切れることがあったんですけど、今日は曲に対して楽しいしかなかったんですよ。ただ、奥側のお客さんを盛り上げきれなくて、“お願い魅惑のターゲット”ではその人たちに向けてずっと視線を向けてたんですけど、届かなかったようで。自分から出るパワーがまだ足りないんだなって実感しました」

新井愛瞳「正直すごい不安だったけど、リハのときからひめキュンさんが笑顔で接してくれて少しリラックスできたし、コラボもすごい楽しくて、ひめキュンさんとはファミリーみたいになれたなって。だけど、対バンなのでメラメラでがんばりました。課題は、後半にかけての自分はすぐにへばるのでスタミナを付けなきゃって。同い年のまいまい(岡本)が、後半にかけてどんどんパワーが増してくのはなんでだろう?って目が離せなかったです」

佐保明梨「最初にみんなで決めた、丁寧にやる、メリハリを付けてやるというのは意識してできたし良かったなと感じたんですけど、そのあとひめキュンさんを観たときに、私たちのとき会場こんなに熱かったっけ?って思って。丁寧にやりつつ、もうちょっと全体的に勢いを上げてできたかもと思いましたね。あとコラボのとき、ひめキュンさんは素直に楽しんでる感が出てたんです。私たちはライヴを難しく考え過ぎちゃうとこがあるので、もっと楽しい気持ちを大切にしてやらなきゃなって思いました」

仙石みなみ「今日が一番対バンっぽかったなって。ガッツリ盛り上げる系とのぶつかり合いで、最後のアンコールで一緒になって、さらに激しくいままでにない盛り上がりにできたなって。ほんと、ドクロの衣装をわざわざ準備してくれて、ひめキュンさんが対バンを楽しみにしてくれてたのがうれしかったです。今度は、私たちの曲を私たちの衣装で(缶)って付けてやりたいです。課題は、やっぱり緩急をつけたライブをやりたいとすごく思ってて、今回ちょっと色を付けられたので、これをもっとパワーアップしたいです。あと、ひめキュンさんのギラギラの笑顔、目ぢからが強くて、あれは見習わなきゃって思いました。この7人の顔面力を、もっとアップしていかなきゃと思いましたね」

佐藤綾乃「私、顔から入るタイプなんです。自分で顔を作って歌に気持ちを込めるタイプで、“UPPER ROCK”ではカッコいい表情、“チョッパー☆チョッパー”や“マーブルヒーロー”ではマヌケな顔したり、“夕立ち!スルー・ザ・レインボー”は寂しげだったり、一曲一曲表情を変えてるんですけど、疲れてくると持続しなくて。それを注意してずっとやってきたんですけど、今日は後半になっても顔は持続してたのでよかったです(笑)。あと課題は、自分は煽りを入れるんですけど、どうしても叫ぶと声が高くなるのでお客さんに届くかなって。今日も煽りはあまり聞こえなかったなって。自分の声が一切聞こえなくて、水の中にいる感じでした(笑)。なので、自分の顔面キープはクリアできたので、あとは煽りだなって。それとMCをどうにかしたいです。テンポ良くても毎回同じMCに聞こえちゃうのがちょっとなって」

森咲樹「ひめキュンさんのライヴを観てて、普段ほのかちゃんは陰キャラで桜子ちゃんもほわっとしてるのに、ライヴになると別人みたいに激しくなって、観てて楽しかったし、心から楽しんでライヴやってるのが伝わりました。アプガのライヴのほうは私も純粋に楽しかったです。私、“アッパーカット!”で、靴の底が片方取れちゃって、もう1個も取れそうだったので、1度ステージから捌けたんですけど。ほんとに楽しくて、ハプニングがあっても捌けたくないくらい楽しかったんです。あと、いつもはガムシャラにやってナンボだって思ったけど、丁寧にやるのも大事なんだなって。今後に繋がるライヴだったのかなって感じがしましたね」

戦いを重ね、自分たちを、そして対バン相手をしっかりと見る姿勢が7人に備わってきたのは、確実な成長の証であろう。




敵陣に乗り込んだアシガールズは……



01集合.jpg



松山決戦の翌週、3月24日。〈対バン行脚〉4戦目でアプガは九州にやってきた。昨年11月に〈アイドル横丁祭〉で訪れて以来、2度目の福岡上陸だ。暖かな陽気にすでに桜も満開。地方に出向いての〈対バン行脚〉はこれが最後となるが、対戦相手がこれまた強敵。雑草魂をメラメラ燃やすLinQだ。LinQはT-PaletteからオリコンTOP10ヒットを2連発し、4月にメジャー・デビューを控える元レーベルメイト。しかも決戦地の天神ベストホールは、アイドルではLinQ以外使っていないという、LinQのホームグラウンドだ。アプガにとっては、今回こそが一番のアウェイ戦であることは間違いない。

関根「LinQさん、短時間でも衣装3回変えるしズルいですよ~(笑)。私たちにはない華やかさです。エンターテイメント性がありますよね。ファンもほとんどLinQさんのファンだと聞いて、正直怖いんです。昨日タワーレコードでインストアをやったんですけど、初めての方が多かったらしく、どうやって盛り上がっていいかわからない状態だったんですよ。今日は臨機応変、みんなでお客さんに投げかけるライヴを考えていきたいです」

佐藤「LinQさんは人数も多いし、今日は15人編成だそうで、私たちが2倍になっても14人なので、ひとりひとり倍以上のパワーを出していかなきゃいけないし、勢いを忘れず、どう見せたいとかもあるけど、ライヴを素直に楽しんでいけれなって。でも、気持ちは一番燃えてます!」

森「たぶん、〈対バン行脚〉前のアプガだったら相当ビビって結果は出せずじまいだったと思うけど、3戦やってきて学んだことを、完全アウェイで出し切りたいなって。いつものアプガらしさに学んできたものをプラスしてパフォーマンスしたら良いライヴになると思うので。相手にビビらず、自分たちらしさを大切に全力でパフォーマンスします」

佐保「LinQさんってハートが強くて、何でもやろうとするイメージがあるので、パフォーマンスだけじゃなく、MCで一緒にしゃべったりするところでも負けないようにしなきゃなって。LinQさんのファンは厳しくて、面白くないと笑ってくれないって聞いたので。アップアップのファンならスベっても優しく笑ってくれるんです。そこがいつもと違うので、調子が狂ってペースを持っていかれないようにしたいです」

古川「やっぱり怖いんですけど、でも、完全アウェイならお客さんを取られる恐れはないので、やってきたことを信じてやって、それがプラスに働けば、LinQさんのお客さんも私たちに興味を持ってくれると思うんです。初めてアプガを見るお客さんに、私たちの一番の武器、攻め感はインパクトになると思うので、まずはそこを伝えなきゃ意味がなくなってしまうんで、なので、攻め感を大事に戦いたいと思います」

仙石「完全アウェイは燃えるし、やりがいもあります。ここまでの〈対バン行脚〉も達成感はあったけど、お客さんがみんな優しかったので、今回はアウェイに乗り込んでいく意味での戦いがやっと来たぞって感じですね。福岡は1度しか来れてないし、まだ福岡のみなさんに爪痕を残せてないんですよ。今日それをしっかり残さないと福岡まで来た意味がないので、今日はLinQさんのファンの心をガッチリつかみます! あと、昨日、福岡城に行ってさくら祭りの看板の写真を撮ったんです。お城パワーをもらえたので、仙台と松山と福岡の3城……仙石サンシローなので、今日も何かを切ろうと企んでます!」

新井「リハーサルを見たら、LinQさんのダンスのキレがヤバいんですよ~。しかも、今回は初めて人数で負けるから、それを巻き返せるように勢いを出していきたいです。逆を言えば、ウチらのほうがひとりひとりステージを多く動けるので、歌って踊りまくります。会場の一番奥まで届けられるようにがんばります。とんこつの(豚)にしてやります! ザ・勝負ですね」

リアルなアウェイ戦に戸惑いながらも闘志をメラメラ燃やす7人。では、ホームでの負けが絶対に許されないLinQサイドの話も訊いてみよう。

天野なつ「ほんとにダンスと歌のスキルが高くて圧倒されるんですけど、今日は対戦なので負けないようにしたいです。アプガさんって〈全力〉ってイメージがすごくあるから、私たちも全力でいくんですけど、私たちのホームにしかない温かさや楽しさも、アプガファン、LinQファンに見せたいです。そして〈対バン行脚〉で一番の決戦にしたいです!」

城崎はるな「アプガさんは、ハロプロエッグ時代のキャリアも長いじゃないですか。スキルもあるし、私たちはまだまだかもしれないけど、でも元気の良さ、全力さは負けたくないと思っているので、がんばっていきたいです」

伊藤麻希「前からヲタ目線でアップアップさんが気になってて。表面では新井さんとみなみさん推しで、どっちかというと新井さん推しなんです。でも、さっき見たら森咲樹さんがかわいくてハマりそうなんですよ、いま。前に、小倉の〈アイドル横丁祭〉で初めて観て好きになって“アッパーカット!”のCDを買ったんです。楽曲もすごく良くてダンスもうまくて……」

一同「ヲタ目線すぎる、答えになってない(笑)!」

伊藤「なので、対バン決まってうれしいのでがんばります。LinQとしては、推しに負けないようにがんばります!」

アプガとLinQの因縁(?)は、佐藤綾乃に山木彩乃という2人の〈あやのん〉がいたり、この日は別活動ながらも空手黒帯の桜愛美(まなみ)がいたりと、新井愛瞳も佐保明梨も黙っちゃいられない。さらには“Going my ↑”に“ゴーイング マイ ウェイ!”という曲まである。そしてこの日はLinQの楽曲を多く手掛けてきたSHiNTAも会場を訪れていたが、彼がアプガの“アッパーカット!”“チョッパー☆チョッパー”などを手掛けるPandaBoYの師匠ということも発覚。メンバーも楽曲も対決の様相となった福岡決戦の幕が切って落とされる――。



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