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(第4陣)福岡決戦 VS LinQ――筑前国、完全アウェイの地でアプガに風は吹くのか!?

戦いのチャイムが終われば……

連載
アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)
公開
2013/04/01   16:30
更新
2013/04/01   16:30
テキスト
文/土屋恵介、写真/Susie


戦いのチャイムが終われば……



会場はイス席で着席スタイル、立ち見のお客さんは後方のみ。観客はやはりLinQファンが多くを占めているようで、アプガには不利な要素ばかりだ。しかし、戦うために生まれてきた7人はやるしかないのです。いざ、戦のチャイムが鳴った!



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黒のレザーのバトルスーツに身を包んだ先攻のアプガは、“overture(仮)”からの“イチバンガールズ!”を気合い全開で歌い踊る。ステージ前ギリギリまで乗り出し、観客に向かってアピール。最初は小さかった〈オイ! オイ!〉の声も徐々に大きくなっていく。“マーブルヒーロー”で勢いをアップさせるべく奮闘するアプガ。メンバーは前のめりで掛け声をかけていく。MCタイムでは仙石が宣言していた「Tパレの裏切り者のLinQさんを切る!」というキラーフレーズが飛び出す。これには会場から笑いが起こり、客席の雰囲気もいい感じに変化。佐藤も「私が真の〈あやの〉だ!」と対戦モードを煽って歓声を起こした。



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場内の空気をじわじわ変え、桜満開の福岡に“SAKURA DRIVE”をポップに爽やかに届ける。関根の歌の伸びもバッチリだ。“バレバレ I LOVE YOU”では軽快さを前面に出したアプガが観客のハートをつかみにいく。さらに、キャッチーな“夕立ち!スルー・ザ・レインボー”では天神ベストホールに虹を描くように、7人がダッシュして思いっきりジャンプ。ブリンブリンのシンセ音が響く“リスペクトーキョー”では、新井の棒ラップに抑揚がつき、必殺の〈福岡なう!〉で盛りあげていく。そして古川が「みなさん、立ち上がって!」と掟破りのスタンディングコールを叫び、“UPPER ROCK”をガツンとお見舞い。ますます鋭さが増した歌とダンスに、観客のノリもグイグイ上昇。続いての“チョッパー☆チョッパー”で、攻め攻め感は最高潮。コール&レスポンスのパートで、ステージを左右に走り回ってアゲていくメンバーの姿が勇ましく見えた。

「まだまだ盛り上がって、飛ばしていくよー!」という佐藤の声から、ライヴの勢いを加速させるのは“アッパーカット!”。観声もますますアップしていく。曲終わりの〈決めてやんぜ! アッパーカット!〉のフレーズをシャウトバージョンにしたのは大正解。カッコよさが倍増し、会場全体に響き渡った。

7曲連続で歌ったあとは、4月10日にリリースの新曲“あの坂の上まで、”を披露。佐保がメインヴォーカルとなっての伸びやかな歌声で始まるこの曲は、バラードの要素とダンスビートが交互に入る、広い世界観を見せる、これまでのアプガにはなかったタイプのナンバーだ。前に向かっていく思いを佐保と6人が感情を込めて一体となって歌うサビが素晴らしい。その感動が曲が進むにつれて増していくのだ。この曲がライヴで大きく育っていくに違いないという予感はたっぷり。会場全体の観客の心をグッと引き寄せる新たなスタイルを見せ、アプガはライブを締めくくった。



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さて、いよいよLinQのお出ましだ。ステージに登場した15人は堂々としたたたずまい。高木悠未の「いくよー!」の声で“とんこつこつ”から、軽快なスカのビートで飛ばしていく。続けざまの“フクオカ好いとぉ”でさらに勢いを上げるLinQ。ダンスの切れ、全体の表現力が以前にも増してアップしているではないか。旗振りパフォーマンスもあり、観客の反応もかなり熱い。松村くるみが「私たちもアプガさんに負ける気ありませんよー!」と叫ぶと、高木は「私たちはTパレを裏切ったんじゃない。前に進むんだー!」と思いっきりシャウトし、大歓声が起きる。LinQ Qtyが“全力Everyday”で弾けると、LinQ Ladyは“Lie”でオトナ感を出して会場全体を魅了。そしてイスを並べてステージを教室へとチェンジすると、メジャー・デビュー曲に選ばれた“チャイムが終われば”が披露される。ガツガツの攻め感としなやかさを合わせて魅せるスキルはお見事だ。



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MCタイムでは、アプガから佐保と古川が加わり、高木&古川の仲良しチームと、伊藤&佐保の顔でかチーム(これには佐保が異論を訴えていたが)に分かれてのモノボケ対決。佐保はトイレットペーパーを使い、古川は傘を使って強引に笑いを誘ったりと、アプガ勢もガッツを見せる。ここは高木&古川の仲良しチームが勝利した。



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LinQのライヴ後半戦は、“Fighting Girl”から“さくら果実”で会場は超ヒートアップ。「オマエら、まだまだいけるよなー!」と伊藤が絶叫し、“カロリーなんて”“ゴーイング マイ ウェイ!”と観客の熱をさらに上げていく。最後は“Shining Star”でイス席の観客を立たせ、会場全体でのタオル回し大会。テンションをピークに上げてライヴを終えた。



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アンコールは、LinQの〈替え玉! もう一杯!〉コールから、徐々にアプガファンが盛り返す。〈替え玉!〉〈(仮)!〉の応酬を受けてステージに2組が登場すると、ディスり合いが勃発。LinQがタップダンスで「タップタップガールズ(アシ)」、深瀬が「ラップラップガールズ(ノリ)」、佐保が「リンク・イン・シャンプー」などとやり合ううちに大乱闘……そこに松村が割って入り「それぞれの曲で勝負しろ」の声から、両者の曲がマッシュアップされた“祭りのアッパーカットな夜”(SHiNTAとPandaBoYの共作)が披露された。LinQからの7人が“アッパーカット!”を、アプガが“祭りの夜~君を好きになった日~”を歌って踊り、続いて両者が左右に分かれて“アッパーカット!”から“祭りの夜”を同時にパフォーマンス。これはかなりのド迫力。まさにこの日限りのスペシャルなステージだ。最後は2組が一体となってフィニッシュ! 最後は仙石から「LinQさんメジャー・デビューおめでとうございます」「これからは私たちがTパレを背負っていくので、安心して卒業してください!」と、お祝いの言葉とTパレ・エース宣言が飛び出し、対バンライヴは幕を閉じた。

〈福岡決戦〉は、完全アウェイの状況を全力で戦ったアプガと、ホームの意地とメジャーという新たな道へ突き進むLinQの気持ちがぶつかり合う白熱の戦いとなった。対バンの勝敗をつけるならば(またまた苦渋の思いで)、今回はLinQに軍配でしょう。とはいえ、ステージの流れも含め、LinQの土俵に真っ向から挑んだ7人はとにかく立派だった。こうしたガチガチの勝負こそが、上をめざすアプガが求めていたもの。悔いなく戦い、経験を重ねていくことが“Next Stage”へと繋がる道なのです。正直、コラボ曲“祭りのアッパーカットな夜”はぜひともまた見たい……というか多くの人に見てほしい。またの対バンを願っています。この熱き戦いを繰り広げた両者のコメントは次回掲載です。

さて、次の第5戦目は、いよいよ〈対バン行脚〉ファイナルバトル。4月6日、場所は昨年12月に〈2nd LIVE 六本木決戦(仮)〉を行ったラフォーレミュージアム六本木で、相手にBiSを迎えての対決だ。一筋縄じゃいかないBiSとの一騎打ち。 アプガは、3月30日から何と8連戦目でのライヴとなるだけに、ぶっちゃけかなりしんどい状況だろう。だがしかし、そこを乗り越えなければ、4月13日の〈横浜 BLITZ大決戦〉で輝くことはできないのだ。アプガの限界は何処だ!? 〈対バン行脚〉最終戦、〈東京決戦 VS BiS〉を乞うご期待!