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連載/コラム

オタ活が忙しいから大学辞めます

連載: アイドルのいる暮らし

掲載: 2012年10月16日 13:30

更新: 2012年10月16日 13:30

文/岡田康宏(サポティスタ)



オタ活が忙しいから大学辞めます



仕事はIT系の企業で働いています。大学1年のときからバイトしている会社で、3年のときに大学を中退したんですけど、うちの会社に来ないかって言われて、そのまま就職しました。中退するまではバイトがずっと夜勤で、夜勤行って、現場行って、大学行ってという生活をずっとやっていてたら体力的に限界が来て。大学と現場と仕事とどれを捨てるかというときに、大学が一番優先度が低いなと思って辞めました。現場が回らなくなっちゃって、だったら大学、無駄だし辞めようと。オタ活が忙しいから辞めますと(笑)。ただ、就職先も決まっていたので。就職決まっているんで大学辞めるって言ったら親もとくに何も言いませんでした。

大学では情報工学を勉強していて、高校の頃から勉強しないで推薦狙いで研究ばかりしていたんです。技術職だし大卒じゃなくても変わらないなと。大学までは実家暮らしだったんですけど、今は会社の近くでひとり暮らしをしています。5.5帖の狭い部屋にシングルベッドを置いて。声優オタのときはライブグッズを一通り買っていたんですが、今はグッズは買わずにCDばかり買っています。CDは部屋にダンボールで置いてありますね。それで床が全部埋まっていて歩く場所がないくらいに。友だちと会うたびに別の現場の余ったCDをもらうのでどんどん増えて、もうどうしようもないですね。

彼女は高校のときはいましたけど、大学には男しかいなかったし、今はいません。彼女ほしいと思うことはあまりないですね。大学が大学だし業種が業種なので、そういう人が多いし、平日は仕事で土日は趣味で忙しいし時間がないんですよね。時間があれば現場に行ってしまうんですよ(笑)。現場は、あるうちに行っておいたほうがいい、いつなくなるか分からないので。

推しの卒業は今のところ経験がないですけど、ユニットの解散は何度も経験しました。声優のユニットはアニメに付随して結成されるので、早ければ1クール3ヶ月でなくなる企画ものっぽいユニットが多かったんですよ。人前で歌うイベントは2、3回で、初めてのワンマンライブが解散コンサートとか。だから声優オタ同士では、でかいライブのたびに今回で解散だなとか毎回言っていたんですけど(笑)。スフィアが出てきた辺りから、ユニットものが作品と関係なく人気が出るようになって、簡単には解散しないグループが増えていった。今はユニットがメインの活動で、新人声優を集めてユニットを作って、ユニットができてからアニメが決まるみたいな、そういう流れもでてきていて。そうなると売り方としてはアイドルユニットとほとんど変わらなくなりますよね。



いままでの人生でオタクであることを隠そうとしたことはない



職場では自分の趣味はオープンにしていますね。「今日は夜に現場があって早退するので、その分30分早く出勤します」とかやりやすいと言えばやりやすいし(笑)。いままでの人生でオタクであることを隠そうとしたことはないですね。中学の頃からアニメや声優の話を普通にしていたし、高校は工業高校だったので、周囲がそういう人たちばかりだったので、隠さなきゃいけないものだと思ったことがないんです。ただ、オープンにすることにハードルはないけれど、やっぱりサブカルチャーだとは思っていて、メインカルチャーになるものではないし、自分がアイドルオタだということを強く出していくことには懐疑的で、「俺はアイドルオタだ」みたいなことをアピールをするのはどうなのかなと思います。

アイドル論的なことにもあまり興味がなくて、そんなことを語ってもどうにもならんだろうと。現場に行って自分が見たものが全てだなと思います。自分で現場に行っていて、自分しか切り取っていない部分ってあるじゃないですか。そういうのがいいですよね。ステージを見て、直接話してという部分。どれだけ自分が積んできた数少ない経験から絞り出すか。そういう意味で見逃したくないなというのがあるんですよ。自分で見ていないと、その回のイベントについては何も知らないのと一緒だと。見逃すのがもったいない、悔しい。そういう意味でなるべく現場にいきたいというのはあるかもしれません。

オタ活に使っているのは月に15万から20万くらい。単純に家賃と生活費以外は全部ですね。それ以外に使う用途がないので。友だちも大学の同級生や同僚を除けば、アイドルオタばかりです。友だちはTwitter経由の友だちが多いです。Twitterでは知っている人と現場で会って挨拶して、次からは現場で普通に話すようになって。Twitterはめちゃめちゃ大きいですね。会う前にどういう人かなんとなくわかるんで、Twitterで見て、この人とは気が合うんじゃないかなと思う人は、だいたい現場で会っても仲良くなります。



気軽に行けるうちに行けるものに行っておいたほうがいい



AKBにはAKB自体のストーリーもあるけれど、それは自分には別の世界の話で。メンバーがいっぱいいるから、それぞれのメンバーにストーリーがあるし、それぞれの女の子に何百人、何千人のファンがいて、それぞれにそれぞれの一対一の関係性がある。その中の一人に自分がいて、自分が話して仲良くなった子の物語にしか自分の意見は言えない。

Twitterはいろいろな人が見るものだから、やっている限りは少しでもおもしろいものを書きたいと思っているんですけど、そうすると頭の中で考えたことを言っても仕方なくて、もし自分がアウトプットできるとしたら、それを自分の視点で話すときだけかなと。そうやって自分が楽しい、楽しいって言っていれば、ここがダメ、あれがダメとか言っているよりも、現場に人は増えていくし、その子のファンも増えていくと思うんです。俺が思いつくような悪いことろなんて本人と周りの大人が一番わかっているはずなんで、わざわざネットで言うようなことでもないと。わりと甘やかすタイプなんです(笑)。

2010年の頭ごろはまだAKBのオタでTwitterやっている人なんてほとんどいない状態だったんですけど、今はみんなやっていますよね。「全踊」(※注4)のメンバーは当時からTwitterをやっていた人たちで、初めて行ったときは知り合いでもなんでもなかったんですけど、知り合いみたいなふりして最後まで飲み会に残っていたら仲良くなっちゃって。それ以来、ずっとそこでVJをやっています。
*注*4 全踊:48グループオンリーのクラブイベント「全力で踊らなきゃダメじゃん」の略称。2010年4月以来、本イベント10回の他、さまざまな派生イベントも開催。(http://www.zendan.jp/

「全踊」は2ヶ月から3ヶ月に1度くらい。最近はクラブイベントとして定着してきて、出演者のフォロー・フォロワーでもない人が普通に来るようなイベントになりました。AKBに関しては曲を聴ける現場があまりないんですよ。劇場は当たらないし、それ以外だとコンサートと全国握手会くらいしかない。にも関わらず曲の数がすでに千曲近くあるので、もう一生聴けなさそうな曲とかあるんです。だから、曲を聴ける場所を作るだけで現場っぽくなるんですよね。やっぱり、ステージがないと推そうにも推せないですもん。そういう意味でも現場がなくなるかもしれないっていう危機意識は常にありますよ。突然人気が出ちゃって全然現場がなくなっちゃうこともあるし。だからやっぱり気軽に行けるうちに行けるものには行っておいたほうがいいですよね。


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