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第11回 ─ 〈RISING SUN ROCK FES〉高速レポート!

第11回 ─ 〈RISING SUN ROCK FES〉高速レポート!(3)

連載
オレらの 夏 フ ェ ス 予習・復習帳 04
公開
2004/08/19   19:00
更新
2004/09/24   19:54

8月14日(土) 13:00~16:00
■つじあやの、宮沢和史、EL-MALO、無戒秀徳、勝手にしやがれ

 二日目の朝を迎えると、ドピーカン。〈RED STAR FIELD〉トップの宮沢和史は、ギターの高野寛、ベースにはレピッシュのtatsuをはじめ、ヴァイオリン、女性コーラス、トランペット、パーカッション、ドラムスという大編成で登場。前半はブラジリアン、ファンク、レゲエ、スカと曲ごとに様々なビートを披露。後半には“島唄”で会場を沸かせ”ちむぐり唄者”などの島唄で北の大地をウチナンチュー・モードに。


無戒秀徳

  続いて「無いに戒めると書いて、無戒秀徳と申します」とサングラスにアロハシャツの無戒秀徳が登場。“SHI-GE-KI”、“Delayed Brain”でZAZEN BOYS流儀の裏ノリラップをギター一本で披露。諸行無常を歌いつつ、どこか飄々としている様が観客の笑顔を誘います。その後、無戒氏はタワレコ・ブースにフラリと立ち寄り、即興セッションも披露してくれました。

 さて、並々ならぬオーディエンス数で注目度の高さを示したのは無頼派ジャズ・パンク軍団、勝手にしやがれ。炎天下の中、黒のスーツにビシっと身を包む先頭に金管部隊、中央奥に控える武藤のジャイヴ&スウィンギン! なドラミング&ヴォーカル姿はなんとも勇ましいわけです。中盤には一言「カヴァーをやります」と突然、南佳孝“スローなブギにしてくれ”を披露。その出で立ちは勿論、カヴァーのチョイスも男前。(原田リョウ)

 前日のV∞REDOMSの衝撃を引きずりつつも、〈GREEN OASIS〉にてつじあやのを観戦。頭2曲のウクレレ弾き語りからバンド・セットに移行し、“年下の男の子”、“パレード”といった名カヴァーを好演してくれた。一見コワモテ風の全身タトゥー系お兄さんが、会場の雰囲気に釣られて温かい拍手を送っていたのがなんとも微笑ましい光景だった。

 続いて、筆者的にはこのイベントの一大事件、EL-MALOの復活ライヴに移動。7年ぶりの新作をリリースし、ようやく重い腰をあげた悪漢2人組がどのような形で我々の前に姿を見せるのか? 多少の使命感と緊張を胸に〈MOON CIRCUS〉へ移動した。「今はヘビメタに凝ってる」というMCどおり、イントロから低音を強調したベース&ドラムにギター2本の絡みでオーディエンスを煽りまくる。しばらく表に出てこなかったブランクを打ち消すように柚木が跳ねまくり、“Chase”“Blind”などの曲を次々に送り出す。バッド・テイストを作品に反映させ、笑いでコーティングしつつも常に作品への妥協を許さなかった彼ら。このライヴでは、その楽曲たちが過去のものではないことをきっちり証明してくれた。(ヤング係長)

▼文中に登場したアーティストの作品を紹介