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DREAMS COME TRUE、4年に1度のグレイテスト・ヒッツ・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が開幕。3Dフライトで吉田美和が2万7,000名の頭上で飛び歌う

DREAMS COME TRUE、4年に1度のグレイテスト・ヒッツ・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が開幕。3Dフライトで吉田美和が2万7,000名の頭上で飛び歌う

デビュー30周年と、4年に1度のワンダーランドが重なるという奇跡的なアニバーサリー・イヤーに突入しているDREAMS COME TRUE。このスペシャル・イヤーでどんなワンダーランドを見せてくれるのか――いつにも増して周囲の期待感は高まっていた。やはり「史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND」と言えば、エンターテイメントやショー・ビジネスの世界では、それだけでブランドとして世界にも通じるほどの名声を確立している。例えば1995年のワンダーランドでは「ドリームキャッチャー」と言われる巨大メリーゴーラウンドを出現させ、その模様を映像で観たMichael Jacksonが「僕もあれをやってみたい」と言ったのはあまりにも有名な話だ。

さて、今回のワンダーランド。全公演で45万人を動員するチケットは、もちろん全会場即日ソールド・アウト。スタートとなったさいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)は2万7,000人の観客が2日間、計5万4,000人が詰め掛けた。結論から言えば、これまでのものすべての要素が詰まった、まったく新しいショーだった。アニメーションを駆使したシアトリカルなオープニングは、前回のワンダーランド(2015年)やその後の「THE DREAM QUEST」ツアーの流れを汲むものだし、“世界中からサヨウナラ”ではワンダーランドの象徴とも言える3Dフライトで「空飛ぶ吉田美和」を目撃できた。ちなみに、さいたまスーパーアリーナで3Dフライトが行われたのは今回が初めてということであり、会場側からワンダーランドの開催を熱望してのものだったということだ。

さらに、今回はいったいどんなステージになっているのかということが(これはお客さんもそうだし、エンタメに関わるすべての人間にとって最大の関心ごと)注目なわけだが、もちろん期待を裏切るわけがない。エンド・ステージであれセンター・ステージであれ、とにかくステージにおける見せ方を極めているドリカム。彼らが行き着いたのが「トランスフォーム(変形)」というもので、ワンダーランドの原点とも呼ぶべき「移動」をさらに発展させたものだった。“行きたいのは MOUNTAIN MOUNTAIN”で、なんと60トンもの重さになるビッグ・バンドを載せたエンド・ステージが浮き上がり、そのままぐっと前に動き出していくのだ。そしてそれがセンターやアリーナ後方にまで出現する。つい数分前までの見え方とはまったく異なった感覚でライヴを観ることになり、常に新鮮な驚きがあった。さらに、最前列とか最上階といった座席の優劣をもフラットにしてしまう驚きの仕掛けだった。

また、20年ぶりとなる新曲“SPOIL!”をリリースした、FUNK THE PEANUTSの登場があったことも忘れてはならないだろう。そもそも1995年のワンダーランドでライヴ・デビューしたふたり。今回のワンダーランドに合わせるように新曲をリリースしたのもうなずける。登場するやいなやミュージック・ビデオでお馴染みの振付を披露し、会場中を盛り上げた。このように、これまで培ってきたワンダーランドの遺伝子をさらに発展させたかたちで体感できる今回のワンダーランド。しかし最大の驚きは、ほかのところにあった。それは、音楽だ。EARTH, WIND & FIREの2代目ドラマー Sonny EmoryとT-SQUAREの坂東慧のツイン・ドラムに始まり、元TOWER OF POWER HORN SECTIONのキーマンとして知られるトランペッター Greg Adamsなど凄腕ばかり8名のホーン隊から放たれる分厚いサウンドはどんな演出であってもその主役を譲らないほどの存在感だった。そこに、「むき出し」と表現したくなるほど圧倒的なパフォーマンスで魂を揺さぶる吉田美和と多彩なテクニックでバンド・アンサンブルを統率する中村正人が君臨するのだから、音楽的なクオリティはワールド・スタンダード。さらに30年分のヒット曲の数々に、このバンドでしかできないファンキーなナンバーも織り交ぜながらのセットリストは、まるでひと夜の夢のようだ。ステージの壮大な機構やあらゆる演出は音楽を彩るために捧げられるものという大いなる自信を見せつけてくれた今回のワンダーランド。そういえば、ライヴが始まってから通常は消される客電という全体の明かりがずっと点きっぱなしだった。すべてをさらけ出して、それでもなお誰も到達できない地点で熱狂的なライヴを繰り広べるDREAMS COME TRUEの姿に、異次元のエンターテイメントの原点がここにあると確信させられた。(Text 谷岡正浩)

DREAMS COME TRUE、4年に1度のグレイテスト・ヒッツ・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が開幕。3Dフライトで吉田美和が2万7,000名の頭上で飛び歌う

DREAMS COME TRUE、4年に1度のグレイテスト・ヒッツ・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が開幕。3Dフライトで吉田美和が2万7,000名の頭上で飛び歌う

DREAMS COME TRUE、4年に1度のグレイテスト・ヒッツ・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が開幕。3Dフライトで吉田美和が2万7,000名の頭上で飛び歌う

DREAMS COME TRUE、4年に1度のグレイテスト・ヒッツ・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が開幕。3Dフライトで吉田美和が2万7,000名の頭上で飛び歌う

DREAMS COME TRUE、4年に1度のグレイテスト・ヒッツ・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が開幕。3Dフライトで吉田美和が2万7,000名の頭上で飛び歌う

DREAMS COME TRUE、4年に1度のグレイテスト・ヒッツ・ライヴ「ドリカムワンダーランド」が開幕。3Dフライトで吉田美和が2万7,000名の頭上で飛び歌う

▼ツアー情報
「史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2019」
7月27日(土)札幌ドーム
8月3日(土)ナゴヤドーム
8月4日(日)ナゴヤドーム
8月10日(土)さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)
8月11日(日)さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)
8月31日(土)福岡ヤフオク!ドーム
9月1日(日)福岡ヤフオク!ドーム
9月7日(土)京セラドーム大阪
9月8日(日)京セラドーム大阪
※全公演SOLD OUT


「史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2019 ~ドリカムの夕べ~」
9月14日(土)広島グリーンアリーナ
9月15日(日)広島グリーンアリーナ
9月28日(土)沖縄コンベンションセンター展示棟
9月29日(日)沖縄コンベンションセンター展示棟
10月5日(土)愛媛県武道館
10月6日(日)愛媛県武道館
10月11日(金)宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
10月12日(土)宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
※全公演SOLD OUT

「DREAMS COME TRUE WONDERLAND」特設サイト

 

「ドリカムディスコ全国拡散 ~ 30th ANNIVERSARY PARTY ~」
7月25日(木)Zepp Sapporo
8月1日(木)NAGOYA ReNY limited
8月29日(木)福岡 DRUM LOGOS
9月5日(木)なんばHatch
9月27日(金)沖縄ミュージックタウン音市場
10月13日(日)仙台Rensa

「ドリカムディスコツアー」特設サイト

カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース

掲載: 2019年07月17日 10:49