元ちとせ、洋邦の名曲カヴァー・アルバムを2枚同時リリース

第2子の出産を経て音楽活動を再開した元ちとせが、2008年の『カッシーニ』以来約2年ぶりとなるニュー・アルバムを、8月4日に2枚同時リリースすることがあきらかとなった。

今回発売が決定したのは『Orient』と『Occident』の2作品。それぞれ邦楽と洋楽のカヴァー集となっている。『Orient』には、秦基博との初コラボが話題となったイルカ“なごり雪”や山崎まさよし“やわらかい月”、スキマスイッチ“雫”などのカヴァーが、一方の『Occident』には、ホンダ〈アコードツアラー〉のTVCMに起用されたディープ・フォレストとの共演曲や、チーフタンズが参加したアイルランド民謡のカヴァーなど、ヴァラエティーに富んだ楽曲が収められる予定だ。また、『Orient』の初回限定盤には、〈第60回ベルリン国際映画祭〉にて最優秀女優賞を受賞した寺島しのぶ主演の映画「キャタピラー」の主題歌“死んだ女の子”をボーナス・トラックとして収録。坂本龍一のプロデュースによる同曲は、2006年のアルバム『ハナダイロ』の初回限定盤にのみ収録され、現在入手困難な状態となっていたナンバー。買い逃したファンには嬉しいものとなりそうだ。

現在彼女のオフィシャルサイトでは、〈元ちとせ　洋楽カヴァーリクエスト投票企画〉を開催中。あらかじめチョイスされた15曲のなかから、『Occident』に収録される洋楽カヴァー曲を決めるというユニークなものになっている。ビートルズやボブ・ディラン、ビヨンセといった幅広いアーティストの楽曲がリストに挙がっているので、好みの1曲を見つけた人はぜひリクエストしてみよう。