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BOB DYLANらに影響を与えた白人ブルース・マン、ERIC VON SCHMIDTが死去

主に1960年代のフォーク/ブルース・リヴァイヴァル・シーンにおいて活躍したUSの白人シンガー・ソングライター、エリック・フォン・シュミットが2月2日、フェアフィールドのナーシング・ホームにて亡くなった。享年75歳。彼は昨年の夏から喉頭ガンと卒中のために闘病生活を余儀なくされていたという。1931年にコネチカット州に産まれ育った彼は、ラジオで聴いたレッドベリーの音楽に魅せられて17歳の頃からギターを始め、50年代後半には実力派シンガー/ギタリストとして知られるようになる。当時の白人としては珍しい、ブルースを志向したその音楽性は、ボブ・ディランやジョーン・バエズら後続のフォーク・シンガーに大きな影響を与えた。特にディランとは縁深く、彼のデビュー・アルバム『Bob Dylan』に収録の“Baby, Let Me Follow You Down”がエリックの楽曲であるほか、エリックの69年作『Who Knocked the Brains Out Of The Sky』にディランがライナー・ノーツを寄せるなど、その交遊が窺えるエピソードが多く残っている。また、エリックは画家としても有名で、自身のアルバムを含めた多くのアーティストのアルバム・カヴァーを手がけたことでも知られている。ご冥福をお祈りします。

掲載: 2007年02月04日 22:00

更新: 2007年02月04日 22:26