グラミーのさらなるお楽しみ──アフター・パーティー(from LOS ANGELES)
去る2月13日、ロサンゼルスにて開催された第47回グラミー賞授賞式。ヒップホップ/R&B界ではカニエ・ウェスト、アッシャー、アリシア・キーズの活躍が期待されたが、結局主要4部門は誰一人として受賞できず。だがそんな一方で、彼らが実に素晴らしいライヴ・パフォーマンスを披露していたのは会場の盛り上がりからもあきらかで、選考委員会の評価との大きな隔たりを感じずにはいられなかった。特に最後の最優秀アルバム発表直後の客の帰り支度の早さといったら……これ以上はやめておこう。さて、そんなグラミーの風物詩といえば、授賞式後に行われる数々のパーティー。レコード会社主催のものから、アーティスト個人によるものまで、クラブやレストラン、変わったところでは美術館などを貸し切って開催され、音楽業界関係者がリムジンでパーティーをハシゴする。筆者のような一介の音楽ライターには到底潜入不可能だけれども、知人の話ではアッシャーのパーティーでマッドリブがDJを務めていたり、授賞式を欠席したプリンスが自宅で豪華パーティーを開いていたりと、今年もさまざまなパーティーが行われていた模様。そんななか、ハウス・オブ・ブルースでは他の招待制のパーティーとは違い、通常営業というかたちでトライブ・コールド・クエストのライヴが行われ、モス・デフやバスタ・ライムスも登場して大盛り上がりだったとか。そんなさまざまなパーティーも含めて、グラミーが音楽業界最大のお祭りだと言われているのです。(レポート/大前 至)







