ペイヴメントの名盤セカンド10周年記念デラックス版登場

90年代中盤の〈ローファイ〉ブームの火付け役として知られ、現在までに多くのフォロアーを生み出しているUSインディー最重要バンド、ペイヴメント。彼らが94年にリリースしたセカンド・アルバム『Crooked Rain, Crooked Rain』の10周年デラックス・エディションが本日発売された。本作は、（当時既に40歳を越えていた）オリジナル・ドラマーのゲイリー・ヤング脱退後、バンドがより〈歌〉に向かい始めた頃の作品。02年に『Slanted & Enchanted: Luxe & Reduxe』と題した豪華盤がリリースされたファースト・アルバムと並びファンからの強い支持を受けている。

今回のデラックス・エディションは、10曲のシングルB面曲、２曲のコンピレーション収録曲、ゲイリー在籍時のセッションが８曲、完全未発表曲11曲を含むアウトテイク13曲、４曲のジョン・ピール・セッション……、が詰め込まれた全49曲（！）という圧倒的ヴォリューム＆リマスターでのリリースとなる。さらに日本盤には64ページに及ぶ対訳付きブックレットも付属。ペイヴメントの持ち味である、ジャンクでヘロヘロな演奏とハイテンションでキャッチーなヴォーカルが結実するまでのドキュメント的な意味合いとしてのみではなく、90年代のUSロックを象徴する１枚としても重要な意味を持つ盤となりそうです。