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シカゴ・ソウルの生きる伝説、テリー・キャリアが新作をリリース

ジャンルを問わず音楽フリークに絶大なる人気を誇る、シカゴ・ソウルの生きる伝説、テリー・キャリアー。彼が
ニューアルバム『スピーク・ユア・ピース』を6月12日にリリースする。そして現在、奇跡の2度目の来日ツアーを敢行中だ。

テリー・キャリアは1941年シカゴ生まれ、幼少の頃より母親からピアノの手ほどきを受けるなど音楽環境に恵まれた家庭に育つ。少年期よりボーカル・グループを結成、ストリートやクラブで音楽活動をはじめた。住んでいた地域には故カーティス・メイフィールドも生活しており、友情を育む仲だったようだ。その後カレッジで当時のフォーク・ブームと出会い、彼の音楽に通底する、フォーク感あるソウル、多面的な音楽スタイルを確立する。レコードデビューを60年代半ばに果たしミニー・リパートンがコーラスで参加したことでも知られる名作『オケーショナル・レイン』を発表。70年代にかけて数枚のアルバムをリリースする。、しかし80年代に入るとレコード会社から契約を切られ不遇の時代を過ごすことになる。コンピューター・プログラマーの職を得、家族を養いながらライブ活動を続けた。90年代にマイナー・レーベルよりシングルをリリース。アシッドジャズ・ムーブメントの中、ジャイルス・ピーターソン等の評価を受けて再び本格的な音楽活動を再開する。1998年にはトーキングラウドよりアルバム『タイムピース』を、2001年にはライブアルバム『ALIVE』をリリースした。

今回のニューアルバムはプロデューサーにインコグニートのブルーイを、そしてゲストミュージシャンにポール・ウェラー、4Heroを迎え、世代、時代を超えたコラボレーションを果たした。これはテリー・キャリアーの繊細かつ力強い歌声、そして決して音楽を捨てなかったその「人生」に対するリスペクトがあったからこそだろう。「人生」から紡ぎ出される音楽。そしてその「音楽」に感化される瞬間。「音楽」に対するプライドを決して失わない崇高なるアティチュードを持ったアーティスト、テリー・キャリアーの待望新作リリースだ。

掲載: 2002年05月16日 20:00

更新: 2002年05月16日 21:01

ソース: oops