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インタビュー

『LEVEL3』と2大ドームライヴの前に、これまでのライヴ映像集をプレイバック!!!



2005年9月のメジャー・デビューから、早くも9年目を数えるPerfume。彼女たちは今日に至るまで、数多の挑戦と革新を積み重ねてきた。ここでは先日Blu-ray化されたライヴ映像作品と共に、その軌跡を辿ってみよう。

まず、2006年12月収録の「ファン・サーヴィス[bitter]」は原宿のライヴハウスが舞台。まだ3人の振る舞いは初々しいが、すでに高い次元で安定したダンスは実に独創的だ。続いて、いよいよ時代を味方に付けようとしていた2008年のツアーを収めた「Perfume First Tour『GAME』」。3人の声にも身体にもエネルギーが漲っていて凛々しい。演出はとてもシンプルで、エレクトロ化した選曲が強力だ。

同年11月に行われた念願の日本武道館公演を記録した「Perfume『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』」では、定番曲を再構築したり、大型スクリーンのダンス映像とシンクロして踊るなど、演出面での進化も見られる。夢の舞台に立つ3人の歓喜と躍動を切り取った、記念碑的な一作だろう。続いての「Perfume Second Tour 2009『直角二等辺三角形TOUR』」ではアリーナ会場らしく、照明や舞台美術、映像演出が大幅にアップデート。それらの要素が、3人の一糸乱れぬパフォーマンスと融合し、煌びやかでスペクタクルなショウを展開する。

で、そんなスケール感を突き詰めたのが、『結成10周年、メジャーデビュー5周年記念! Perfume LIVE@東京ドーム「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」』だ。白いドレスとヴェールに身を包んだ荘厳な“GISHIKI”での序幕から、かつてライヴでのみ披露されていたメタ・アイドルなパフォーマンス“Perfumeの掟”の新ヴァージョン、さらにクリエイター集団・Rhizomatiksによるメディア・アートの手法までを貪欲に採用し、天晴れな祝祭空間を生み出している。

そして『Perfume 3rd Tour 「JPN」』は、メンバーの故郷・広島での凱旋公演を収録。このツアー用の新曲で、プロジェクション・マッピングもフル活用した“JPNスペシャル”が絶品! 〈3.11〉を受けたメッセージ性の強い演出もあり、感銘を受けること必至だ。最後に、現時点での最新映像作「Perfume WORLD TOUR 1st」。昨年秋に行われた初のアジア・ツアーより、シンガポールのライヴハウスでの公演を収録。洗練を極めたダンスは圧倒的にフィジカルかつシャープで、それをストレートに見せるあたりには原点回帰の趣も窺える。

以上、それぞれ異なる見せ方ながら、どの作品にもPerfumeの輝きと魅力が凝縮されていることを約束します!



▼文中に登場した作品を紹介。
左から、2007年作「ファン・サーヴィス[bitter]」、2008年作「Perfume First Tour『GAME』」、2009年作「Perfume『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』」、2010年作「Perfume Second Tour 2009『直角二等辺三角形TOUR』」、2011年作『結成10周年、メジャーデビュー5周年記念! Perfume LIVE@東京ドーム「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」』(すべて徳間ジャパン)、2012年作「Perfume 3rd Tour『JPN』」、2013年作「Perfume WORLD TOUR 1st」(共にPerfume/ユニバーサル)

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年10月02日 18:01

更新: 2013年10月02日 18:01

ソース: bounce 359号(2013年9月25日発行)

文/鬼頭隆生

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